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目の前で大切な人が涙を流していたとき、力になれる自信はあるか

なんもできなかった。ただ自分は、話を聞いてるだけだった。

今まで積み上げてきたものが全部なぎ倒されたような感覚だった。

最近のセッションで、何もうまく行かなかった経験をした。守秘義務があるので詳しくは書けないが、対人支援を勉強し始めてから必死に学んできたスキルや技術が何も通用しなかったし、意味をなし得なかった。

いままでコーチって、相手のことを全身全霊で受け止めて、信じて、優しく包み込むような関わり方をして、、ってそんな温かい存在のイメージをしてた。今でも大きくはブレないんだけど、少し考え方が変わりつつある。


傾聴して、相手の気持ちに好奇心を立てて、反映して、自然体で関われば、勝手に相手が気づいてくれるもんだと思い込んでたかも知れない。というか今までそうだったんだ。


コーチングスクール生との練習がほとんどで、内省力がもともと備わっていて、自分の内側にスッと入っていける人がクライアントだったからだと思う。


でもそんな人ばっかりじゃないことは頭ではわかってた。スクール生との練習だけではだめだってことも。だからスクール生以外との練習にも取り組んできたつもりだ。でもそれは取り組んできた「つもり」だけだった。


今学んでいる研修では、「コーチがハンドルを握る」ってことも大切だという風に教わったんだけど、今まであんまり腹落ちしてなかった。けれど今まさにその重要性を実感している。


クライアントによっては、自分の価値観に気づいても、すぐに自分の制限的な言葉で上塗りしてしまう瞬間がある。そんなとき、コーチはクライアントを遮ってでも価値観に焦点を合わせる必要がある。(と思う)


すごくパワフルな関わり方だと思う。


人の話を遮るっていうのは、すごく抵抗感がある。自分もされたら嫌だ。だから日常でもやったことがない。人の話しは最後まで聞ききるし、少し違和感があっても、「そういう考えもあるよね」って飲み込んできた。


日常ではそこで終わるからいいかもしれない。でもコーチはダメなんだ。


コーチはクライアントが大事にしているもの価値観を絶対に逃してはならないし、握り続けないといけないのだ。クライアントがそこから離れていったら、グッと力を入れて引き戻す必要がある。あるいは逃がさないために、先導していく必要もある。


なぜなら、「本質的な変化を呼び起こす」ためにコーチは存在するから。(今はそう思ってる)


そもそもコーチングってなんなんだろう。なんのために俺はやってるんだろう。っていうところに立ち戻った。


頑張って頑張って、頑張っても満たされていない
人をみると胸が苦しくなる。助けたくなる。頑張れば頑張るほどその人が輝ける世界を創りたい。もちろん、頑張るだけが全てじゃないけどね。


そんな人を救うにはどうしたらいいんだろうか。何もできなかったあのセッションで、力になるためには何が必要なんだろうか。あの人の力になりたい。


コーチとして、一人の人間として、強く、柔らかく人と関わりたい。


そんなことをテーマにしながら、コーチとしての旅路を歩んでいきたい、歩んでいく。


1つ、あの時言えなかったこと。記録したい。
いつか、同じことがあったときに役に立てるように!


いい?俺はずっとここにいるし、どんなことばも、どんなボールも全部受け止める。120%あなたのことを信じてるし、信じ続ける。だからさ、自分を責める言葉とか、周りの人がとかは一旦置いて、何を大事にしてるのか聞かせて。その涙はあなたにとってどんな意味があるのか聞かせて。何を訴えてるの?どういう気持ちをあらわしているの?俺もあなたを信じるから、あなたも俺を信じて、探してほしい。全部だしきってほしい。どうかな。


スキルがほしい。役に立つための。

力がほしい。人を救うための。

がんばるぞー!!


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