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AIならAIって言えと思う話

2年くらい前に出始めた画像生成AI。

AIの技術によって、絵が描けない人でも絵を作れるようになりました。

最初に見た時はとても驚きました。

いよいよこんな時代なのか、と。

私はどちらかというと新しいもの好きなので、法的、モラル的な部分は一旦置いておいて、生成AIという技術には興味を持っています。

絵の生成AIは、初期に比べて細かい部分もきっちりと表現できるようになってきました。

特に人の手は、初期は指が固まりになっていたものが、今ではきちんと5本の指として自然な形に表現されています。

さらには、初期は絵柄が一辺倒で、顔立ちや塗り方でAIっぽいなと気付くレベルでした。

ですが、今では水彩画やラフっぽい絵柄も表現できるようになってきていて、よりAIが描いているのか、人が描いているのかが判断できなくなってきています。

極論、絵を見る立場の人からすれば、その絵に感心を持つか、惹きつけられるかがポイントであって、人が描いていようが、AIが作っていようが、アナログだろうがデジタルだろうが関係ないのかもしれません。

ただ、人が絵を描くことと、AIを使って絵を作ることはやっていることが全く違います。

人が絵を描くためには、物の形や色、光の性質について理解し、それを自分の手で表現する技術が必要になります。

知識を得て手を動かす。

絵を描くということは、スポーツと同じと言っても過言ではないです。(某イラストレーターさんの受け売り)

一方のAIは、「プロンプト」と呼ばれるものを使います。

「女の子、黒髪、色白、セーラー服、手を振る」と言ったように、テキスト形式で指示を出すと、その内容に沿った絵が生成されます。

この指示の内容をひたすらに調整し、違和感のない絵を目指していきます。

どちらも結果として絵が完成されますが、その過程はあまりにも違います。

私は、「人が描いた・AIが作った」はきちんと区別されて評価されるべきだと思っています。

そのためにも、AIを使ったのであれば、きちんとそれを明記してほしいと思っています。

「よくこんな綺麗な絵描けるなぁ」と思って見ていったらAIだったとか。

勝手にちょっと損したような気分になります。

余談ですが、画像がAIが作ったものかどうかを判別するようなツールも出ているんだとか。

AIで絵を作るのもそれなりの知識が必要な訳で、それならそれを評価してもらえるように明記すればいいのにと思ってしまいます。

AIを嫌っている層が一定数いるのも事実ですが、変に隠す必要もないと思います。

批判されるのが怖いのであれば、SNSに投稿しないで、個人で楽しめばいいだけですし。

実は私も、自分が描いた絵を学習させて、自分の絵柄でAIに絵を作ってもらおうとしたことがありましたが、ソフトの導入の時点でよく分からなくなり、それ以降やる気が起きていません。

そういう部分では、画像生成AIを使いこなしている人は凄いなと思います。(小並感)

AIの利用にはまだまだ課題が多いのが現状ですが、人の手と新技術の棲み分けがうまくできるようになれば良いなと、個人的には思っています。

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