有馬記念と3歳馬 セントライト記念

 2020年菊花賞を予想するうえでバビットをどうするか。そこが焦点でもあった。セントライト記念では2着馬サトノフラッグを0.3秒離して勝利。強い内容に思えた。ラジオNIKKEIはなんと0.8秒ちぎってみせた。しかし、わたしはバビットを買わなかった。

 菊花賞は1周半走る。そのため折り合いが大事になる。札幌2600mの支笏湖特別(ゴールドアクター菊花賞3着)や中山2500mの九十九里特別(デルタブルース菊花賞1着)のような1周半コース経験がある馬の先行馬ならよい。しかし、逃げて勝ったバビットは折り合うというよりすこしかかり気味に走るようにわたしにはみえた。そのため菊花賞では買わなかった。では有馬記念にも登録しているバビットが逃げる候補として、過去の有馬記念好走馬のセントライト記念とのタイムと比較してみよう。

以下はセントライト記念の着順、タイム、あとは補足など。

2020 バビット1着 2:15:0 良でも少し時計のかかる馬場

2015 キタサンブラック1着 2:13:8 このあと有馬記念2015年3着、2016年2着、2017年1着。(2016年に本格化。)


2014 トゥザワールド2着 2:11:9 (勝ち馬はイスラボニータ) この年の有馬記念で9番人気2着(前回書いたが皐月も2着)。

2012 フェノーメノ1着 2:10:8 この馬は3歳で秋天に行き2着。翌年天皇賞春を勝ち、次の年も勝ち連覇。確かここで状態が落ちる。この馬はわりと状態が上がってこずが多かったイメージ。5歳秋の秋天3番人気14着。多分これがきっかけで蛯名騎手とコンビ解消。2014有馬記念は田辺騎手が騎乗。6番人気の10着。状態上がらずか?あと大箱スタミナタイプか?大箱スタミナタイプというと今年出走人気のフィエールマン。フェノーメノ、フィエールマンはともにG1勝ちが天皇賞春の2回のみ。しかも天皇賞秋二着というのも同じである...昨年有馬記念は4着。果たして今年はキタサンブラックのように着を上げるか、どうか!?
この2012のセントライト記念フェノーメノの2着(2:11:0)スカイディグニティは菊花賞2着の後に有馬記念参戦。結果は7番人気5着。

2007 スクリーンヒーロー3着 2:12:7 14番人気! アルゼンチン共和国杯、ジャパンCと連勝で迎えた2008有馬記念は5着。勝ち馬ダイワスカーレットをはやめに捕まえにいくも、力及ばず。(わたしの一番好きな馬なので書かせていただきました!)

2001 マンハッタンカフェ4着 2:13:8 このあと菊花賞は蛯名騎手に乗り替わり6番人気で勝利。三歳で有馬記念に挑み3番人気で勝利!見事な成長曲線と蛯名騎手の騎乗。


1992 レガシーワールド 1着2:13:6同年有馬記念5番人気2着。(ちなみに二着馬は菊花賞馬ライスシャワー)

 まずタイムをみてもらいたい。バビットの勝ち時計は90年はじめのレガシーワールド、マンハッタンカフェよりも遅く。時計のかかる馬場だったとはいえかかりすぎである。ちなみにオグリキャップが勝った有馬記念の一番人気のホワイトストーン。この馬もセントライト記念勝ち馬でタイムは2:13:0。バビットは時計がかかったから圧勝できた、ともとれる。ラジオNIKKEIも稍重。今後バビットは時計のかかる馬場の時に狙ってみるのは良いかもしれない。菊花賞はバビットは逃げず、番手(内をあける馬が多い)。近年の中では速いペース。3コーナー過ぎから先頭。踏ん張るも残り300mで差し馬にのみ込まれる。さて内田ジョッキーはバビットで逃げるのだろうか、それとも番手あたりで控えるのか。騎手心理を予想するならスロー、ミドルで逃げると思う。他に前を主張する馬がいるなら控える。わたしはそう予想する。3歳、菊花賞後、これは今年のコントレイルもダメージのことを言われたがやはり怖さもあるのではないか。わたしが競馬を始めて有馬記念で悲しい出来事が二度あった。それは菊花賞勝ち馬のスリーロールス、3着のリアファルが途中でレースをやめたことだ。リアファルはその一年後に復帰したが勝てなかった。そして、もう一頭のスリーロールス、彼の走りを観ることはできなくなった。はじめての3000m。1周半を経験して、有馬記念。大敗した後は強気にいけないのではないか。明日、記すことになるが有馬記念2着のトゥザワールドは近年稀にみるドスローを先行して2着である。

 番外編になるが今年有馬記念出走予定だったミッキースワロー。2017年セントライト記念1着 2:12:7 2着馬アルアインを0.7離す。2018年有馬記念では馬券になっていないが、今年もの中山重賞勝ち。前が潰れる展開になるなら天皇賞春のように3着あたりあるのではないか、と穴狙い期待していが...回避なんですね。

 次回は馬場改修後の有馬記念回顧。これによりどういう馬が有馬記念に向いているか一緒に考えていこう。






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