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都知事選について思うこと

大分更新が滞ってしまいました。(私にも仕事が忙しい時期があるのです)今回は今話題の都知事選につて思うことを書いてみたいと思います。

多くの人と思うところは同じかと思います。今の政治が良いとか悪いとかはひとまず置いておいて、売名目的に思えるような「迷惑系候補者」の乱立について「酷い有り様だな」「一線を超えたな」と。売名行為として都知事選を利用している候補者が当選することはないとは思いますが、とても残念な光景ですね。子ども達はあれを見てどう思うのか。エロポスターとか法の抜け目を利用した掲示板独占とか。学校帰りの子どもたちが指さして笑ってる光景が目に浮かびます。選挙という社会的イベントで、大人が小学生に笑われるレベルの馬鹿なことをしてる状況に何とも言えない気持ちになりました。

例のエロポスターは「表現の自由」を訴えているようですが、「表現の自由」は「何を出してもいい」ということではなく「制限付きの自由」であるはずです。調べると、

(a)他の者の権利又は信用の尊重、または、
(b)国の安全、公の秩序又は公衆の健康若しくは道徳の保護

を目的として制限が許される、ということになっているようです。

迷惑系候補者の原因は「想定できなかった為、法整備されていなかった」ということだと思います。今回の件で法が改正され、ルールが増えるでしょう。一部の人のためにルールが増えて自由が制限されることは残念ですね。

また、候補者を多数だして同一ポスターを貼るということも、法律の範囲でお金さえ払えば何でもやっていい、という今流行りの「迷惑系行為」でとても感じが悪いです。お金があって何かを宣伝したいなら、わざわざ選挙の掲示板でやる必要ないでしょう。問題提起などと主張してるようですが、やっていることは「迷惑系ユーチューバーと同じレベル」だと思いました。

立候補は自由。というのは民主主義の最初の頃から変わっていないと思いますが、最近の傾向としては売名を含めた別の目的のために立候補する迷惑な人が増えたのかな、と。ただ、そういう行為が成り立つのは、そういう「迷惑系立候補者」をエンタメとして支持する層がいるからなんですよね。何かを表現とかエンタメをやりたいなら、それにふさわしい場所でやればいい。マスメディアもこういうのを無視すればいいですが、大きく取り上げます。手を叩いて喜ぶ層と宣伝するメディアが迷惑系立候補者の原因なのかもしれません。

今回の都知事選で感じたのは、(以前からですが)選挙がエンタメ化して陳腐化したということ。権威とか道徳とか倫理を陳腐化して馬鹿にするというのは、昔からある手法なので、遅かれ早かれこういうことになったのかもしれません。でも、そんなこと(迷惑系立候補)で面白がっても、それは一瞬の無意味な楽しさであって、多くの人にとって失うものの方が大きい。もうちょっと別の場所で、もっと面白いことを探した方がいいと思うんですけどね。

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