最近よく見る主語を大きくして煽るアレ

　最近のネットのトレンドというかよくある書き方として、主語を大きくして読者を煽っていくスタイルがあります。例えば「なぜ男は電車で股を広げて座るのか？」とか「なぜ女は論理的ではなく感情的なのか？」みたいなアレです。（いやいや全員じゃないだろ）とツッコミながら見ています。エキセントリックな事例を出して、それを「男は～」「女は～」「若者は～」「年寄は～」「日本人は～」みたいに一般化するタイトルとか文章については「主語が大きい」と言われてたりします。
　
　一つにはアクセス数稼ぎがあるのかもしれません。主語を大きくすることによって「いや、そんなことはない！」という反対の（わりと感情的になった）レスポンスを集めやすいのでしょう。確かにコメント欄みたいなところは盛り上がる傾向があるようです。ネットで記事を作成してアクセス数を稼ぐことを生業にしている方からしたら、目的のために当たり前のことかもしれませんが、あまり気持ちのいいものではないですね。また、そういう釣りを目的としたタイトル・文章に見事に釣られる人も多いなぁと日々感じています。

　かつてはゆとり世代、今はZ世代という言葉がありますが、どうなんでしょう。私は「年齢に関係なくいろいろいる」と思っています。ゆとり世代で有能な人は数多くいますし、Z世代でSNS嫌いな人もいますし、若くてしっかりしてる人もいれば年取ってもろくでもない人もいます。ですので、私はやはり人間をいろいろな「言葉遊び」で一般化していくのはあまり意味がなく不毛と考えています。特に多様性が進む現代では。
　
　最近のネットではこの主語を大きくしてコメントを釣り上げる方法をよく見かけるので、もしそんなページを見かけたら「主語大きすぎ」と呟いてそっと閉じるのが良いかと思います。