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レビュー:Vallerretフォトグラフィーグローブ

はじめに

こんにちは。朱門です。
今回は冬の撮影に向けてノルウェーのVallerret(ヴァレレット)というメーカーのフォトグラファー向けのグローブをご提供頂いたので、使用感等をレビューしてみたいと思います。

冬の風景撮影では重要なフォトグラフィーグローブ

冬の時期は霧氷や雪原など、さまざま風景写真撮影が楽しめる季節なのは言うまでもないことですが、最もぐっと冷え込む早朝に良い光を待っていることが多いので、この時間をいかに耐えるかが課題だったりしますよね?
また、風に吹きさらされるような山頂や高原もみるみるうちに体温を奪われるので、冬の撮影の防寒はかなり念入りに行う必要がありますよね。

それでも体の方は温かいフリースとフィルパワー高めのダウン等を着込めばマイナス20℃くらいまでは割と平気だったりするんですが、毎年なかなか良いソリューションが無くて困るのがグローブなのではないかと。
というのも、分厚いスキー用のグローブを付けてしまうと、カメラが握れない・操作できなかったりするので、自分の場合はインナーグローブ+オーバーグローブの組み合わせにして、カメラ操作時は一時的にオーバーグローブを外して操作したりしています。でも、このオーバーグローブの付け外しが面倒で結局インナーグローブのままになってしまって手が凍えるなんてこともよくあります。
だったら、カメラの操作用に指先が出せるフォトグラフィーグローブが良いのかなと思い、これまでもいくつか試したことがあるのですが、極寒の場所でも使えるようなものが少なかったりで、毎年悩ましい問題でした。

こんな場所で長時間外にいると真っ先に手が凍えます。。

Vallerretのフォトグラフィーグローブ

Vallerret(ヴァレレット)はノルウェーの会社だそうですが、用途やシーンに合わせて、さまざまなタイプのフォトグラフィーグローブが用意されてました。
サイトの下の方に暖かさのことが詳しく書いてあるので、用途に応じて最適なものを選択できるのは便利ですね。

自分の場合は、やはりインナーグローブ+オーバーグローブの組み合わせが最適と考えているのと、普段冬撮影で行く場所は北極圏レベルとまではならないので、"Vallerret Tinden フォトグラフィーグローブ”と"Vallerret パワーストレッチプロライナー"の組み合わせで試してみることにしました。

Vallerret Tindenフォトグラフィーグローブ(右)とパワーストレッチプロライナー(左)

Vallerret Tinden フォトグラフィーグローブ

Vallerret Tinden フォトグラフィーグローブ

まずは、Tindenフォトグラフィーグローブの方から見てみます。
商品サイトの仕様説明を引用すると、下記の通りです。

  • 100%メリノウールインナー

  • 磁石でオーバーラップするFlipTechフィンガーキャップ

  • DWR撥水加工が施された本革生地

  • プリマロフト・ゴールド・インサレーション(260gsm / 170gsm)

  • 本物の山羊革と耐水性のポリエステルツイル生地

  • スエード製レンズワイプ

  • 曲線状のグローブデザイン

  • リストストラップ付きガントレットアンダーカフ

  • カラビナクリップ

まず、個人的に惹かれたのが、100%メリノウールインナーとDWR撥水加工という点。メリノウールなので保温性が抜群に高い上に肌触りも心地よく、また通気性も良いはず。さらにDWR撥水加工された生地を使っているので、だんだん水が滲みてきて体温を奪うなんてこともなさそうです。
よくあるのが、雪が降っている場所で雪を付けたまま一旦車内などの暖かい場所にいくことで、その雪が溶けてグローブがべちゃっと濡れてしまうなんてことがあるんですが、撥水加工がしっかりされていればその心配もないですね。

この日の朝は気温8℃程度。
まだまだオーバーグローブは不要ですが、使用感を確かめてみました。

手の甲の部分にはポケットがあります。何用なのかな?と思って説明書を確認したところ、メモリカードを入れるポケットのようです。
個人的には撮影中にメモリカードを入れ替えたりすることはほぼ無いので、メモリカード用ではなく、小さいホッカイロ入れるのにちょうど良さそうと思っています。(まだ試せてません)

メモリカード用ポケットだそう。ホッカイロも入るくらい広い。

さらに説明書に記載があったので気が付きましたが、このポケットは左手側だけにTripodキーなるものが付いてます。
これは所謂、コインやマイナスドライバーの代わりになるもののようです。
カメラのプレートをつけたり、きつく締めたい時に便利そうですね。

左側のポケットにはTripod Keyが忍ばされてました。

製品仕様で"磁石でオーバーラップするFlipTechフィンガーキャップ"と書いてるものがこの人差し指と親指の部分の機構ですね。
全体的に生地が柔らかいので、指の出し入れが簡単にできます。
マグネットが付いているので、フィンガーキャップ部分を開いたままにできて便利です。
オーバーラップするってなんのことかと思っていましたが、フィンガーキャップの部分が本体側としっかり重なるようになっているということなのかと。重なっている部分が割と多いので、フィンガーキャップをしっかり閉じていればここから冷えるということもなさそうです。


フィンガーキャップ

製品仕様にある"スエード製レンズワイプ"ですが、これは親指の甲側がスエードになってるってことのようです。
たしかに吹雪の時など、頻繁にレンズを拭く必要があるシチュエーションでは、グローブで直接拭えるので便利な気もします。

親指周辺はスエードになっている

Vallerret パワーストレッチプロライナー

こちらはVallerretのフォトグラフィーグローブ用にデザインされたインナーグローブのパワーストレッチプロライナー。

Vallerret パワーストレッチプロライナー


Vallerretフォトグラフィーグローブ内部のベースレイヤーとして着用するようにデザインされたグローブです。薄手ですが、伸縮性があって手にピッタリフィットします。

商品説明から引用すると、

  • Polartec® Power Stretch® Pro™:Polartec®の高度なデュアルニット構造は、このライナーがパフォーマンスと耐久性の両方を提供することを意味します。吸湿発散性があり、暖かく快適で、軽い冬や早春の日に最適です。

  • タッチスクリーン対応:親指の導電性スエードと両手の人差し指で、使いやすいタッチスクリーン機能を実現します。

  • 追加防寒のためのベースレイヤーとして追加:必要に応じて追加の暖かさの層を与えるために、すべてのヴァレレットのグローブモデルの中に収まるように設計されています。

とのこと。
インナーはPolartec生地が使われています。肌触りもよく、ちょっと肌寒い日の撮影(8℃くらい)で使ってみましたが、このグローブだけで十分に暖かくなりました。これからの季節でもかなり重宝しそうな感じです。

そして、タッチスクリーン対応ですが、実は以前、他社の同様のタッチスクリーン対応インナーグローブを使った際、少しでもグローブが緩むとタッチ反応が悪くなってしまい、使い勝手が悪かったこともあり、正直グローブのタッチスクリーン対応はおまけ程度な印象を持っていました。
しかし、Vallerretのこれは全く違いました。まるで素手で操作しているかのように、いつでもしっかりスマホ操作ができちゃうんですよね。
このVallerretのパワーストレッチライナーはかなりオススメです。

まとめ

Vallerretには今回試用した2つのグローブの他にもシチュエーションに合わせた様々なタイプがあるので、気になる人はぜひWebサイトをチェックしてみてください。

まだ本格的な冬シーズン前ですが、今回試用しただけでもTindenの暖かさや使い心地のポテンシャルの高さを感じたので、これからの本格的な冬シーズンで大活躍しそうな予感です。
また機会があれば、本格的な冬シーズンでの使い心地をお伝えできればと思います。
では、また。


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