見出し画像

リーグワン第2節を全試合見て

第2節も自由気ままに感想を書いていこうと思います。
先週末は、リーグワン・大学選手権・入替戦とラグビーばかりの2日間で、
全てを見るには時間が足らずでしたが、1週間かけて追いかけました。


三重ホンダH vs クボタS船橋・東京ベイ

スコア:0 - 75
ヒートにとっては、Div.1の洗礼を浴びる2試合となった。特に顕著なのはコンタクトレベル。ATでは工夫しながら良い形を作ることはできるが、DFではコンタクトレベルの差を隠すことはできない。タックルで当たり負けているだけではなく、そもそも接点にこだわりを感じることができず、自分が応援する立場だったら残念な姿だった。
スピアーズにとっては、開幕節でサンゴリアスに完敗を喫した次の試合だっただけに、勢いのつく1試合になったのではないか。SOバーナード・フォーリー中心に広範囲でDFを揺さぶりながら、常に優位に攻撃できていた印象。次節のブルーレヴズ戦では、グラウンドを広く使ってスペースを突いていくことができるかがカギになりそう。

リコーBR東京 vs 三菱重工相模原DB

スコア:17 - 25
ブラックラムズのやっていたことはシンプルで、中盤以降で有利な状態のDF開始を狙っていた。キックチェイスの人数が揃ったタイミングでFBアイザック・ルーカスからハイパントを上げ、整った状態でDFを開始していた。2試合続けてDFでは良い所を見せたが、ATで取り切れない・勝ち切れない所が大きな欠点。比較的に実力差が小さい相手に対して、勝ち点を取りこぼしてしまったことが、シーズン順位に直結しそうなので、巻き返しに期待したい。
ダイナボアーズは、ブラックラムズとは対照的に2試合続けて勝ち切ることができた。突破力のある外国人選手を中心に、フラットに積極的に走り込むことでゲインして、DFがセットできる前に次の攻撃を始めるゲインベースのATが効果的だった。相手のコンタクトレベルが上がるここからの試合で、どれだけ良いATができるかに注目したい

横浜キヤノンE vs トヨタV

スコア:24 - 22
イーグルスにとっては、苦しかった80分をなんとか勝ち切って終えることができた。スクラムやサポートランでチームに貢献したフロントローや、破壊力を見せつけた外国人選手、クリエイティブなプレーでトライに迫ったハーフ団など、チーム全員の良さが出た試合だった。
ヴェルブリッツは、2点差まで迫る展開となったが、力の差はあるように感じた。SHアーロン・スミスが上手くゲームをコントロールすることで、点差を広げられずに食いついていて、存在感の大きさを感じた。世界最高のSH同士の対決は胸熱だった!!デュトイの不在が心配されたが、No.8マプスアのプレーは良かったと思う。課題はプレーの雑さが出てしまうことだと思う。

花園近鉄L vs 埼玉パナソニックWK

スコア:0 - 49
ライナーズにとっては、収穫と課題のある試合となった。前半の戦いは感動したファンも多いのではないか。DFラインが粘り、強力なワイルドナイツ攻撃陣を食い止めた。後半に入り、DFラインに少しずつ隙が生まれていき、そこを上手く突かれてしまった。点差が離れるにつれてDFが雑になっていき、結果的には大差となっていまったが、相手がワイルドナイツでなければ分からない試合だったと思う。集中の糸をどこまで切らさずにプレーできるかが今後のカギになりそう。
ワイルドナイツは流石の一言。小さなDFの隙を見逃さずに攻め、その穴を広げていった。この試合で目立ったのは、両CTBデ・アレンデ、ディラン・ライリー、途中からFBに入った竹山だ。スペースを見逃さずにオーバーラップして優位な展開を創り出した。それにしても、途中交代で登場する選手が豪華!

静岡BR vs コベルコ神戸S

スコア:26 - 30
ブルーレヴズにとっては痛い2連敗となった。前半からスティーラーズがオープンに攻撃していたことで、後半にDFの脚が止まってしまった。72分にSH日和佐に抜け出されてしまったシーンが顕著だった。自分たちの土俵でゲームを進められなかったことが敗因だったと思う。
スティーラーズは盤石の2連勝となった。この試合でFLアーディ・サヴェアの存在の大きさが証明された。何度もピンチでジャッカルし、チームを救っていた。また、CTB李承信からボールを大きく展開したことで、終盤の逆転に大きく貢献していた。今後の強豪との試合では、どれだけ無駄な失点を減らせるかに注目したい。

東京サントリーSG vs 東芝BL東京

スコア:19 - 26
サンゴリアスの良さが消された試合だった。ボールのコントロールを奪われてしまい、テンポを上げることができず、常にDFが整っている状態でのATを強いられる展開になった。開幕節では、相手のハイパントによって生まれたカオスを有効に使っていたが、今節ではSOリッチー・モウンガに自由を与えすぎてしまった。
ブレイブルーパスは今季の「台風の目」になる存在だと証明した。サンゴリアスのATの強みを消し、SOモウンガからのキックパスを有効に使ってDFも無効化できていて、良く研究して臨んだと感じた。スクラムで優勢だったことも勝利の大きな要因だった。今季のブレイブ・ルーパスからは目が離せない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?