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リーグワン第1節を全試合見て

12月9日に開幕したリーグワン23/24シーズン
今後どれくらい見ることができるかわかりませんが、気になることや登校したいことを自分のペースで投稿していこうと思います!


コベルコ神戸S vs 三重ホンダH

スコア:80 - 15
今季のスティーラーズが楽しみになる一戦。序盤で点差がついてオープンな展開になったので、山中のランやレタリックのラックサイドへのAT、サヴェアのキックキャッチからのトライなど、ファンが見たいプレーをすべて見ることができたのでは …?しかし、ヒートの攻撃をしっかり止めることはできず、ミスに助けられた印象。相手のレベルが上がったときにどうなるのか、今季が楽しみになる一戦だった。
一方で、ヒートは中々ボールを持つことができず、苦しい展開となった。ハイパントからターンオーバーして敵陣で攻撃したいという方向性は見えた。また、敵陣での攻撃では、WTBが積極的に順目にオーバーラップして階層ラインを形成するイタリア代表のような攻撃を観ることができた。W杯でイタリア代表を指揮した名将クローリーが、ヒートでどのようなラグビーをするのか注目したい。

三菱重工相模原DB vs 花園近鉄L

スコア:30 - 29
昨季の下位チーム同士で実力が拮抗する一戦は、ダイナボアーズが制した。最後までどうなるか分からない試合展開だったが、合流したばかりのSOジェイムス・グレイソンのキックが安定していたことが非常に大きかった。BKには外国人選手が並び、力でDFを突破していくスタイルが上位チーム相手にどこまで通用するのか注目したい。
一方で、接戦を落としてしまったライナーズ。軸となるSOクウェイド・クーパーを怪我で欠く中、SHゲニアとSO竹田のハーフ団を中心にアウトサイドをうまく使ってゲインを繰り返した。しかし、トライを取り切れずにミスをしてしまう場面が見られ、もったいなさを感じた。昨季の入替戦で見せたような力強さを今季は見られるのか。第2節以降に期待したい。

トヨタV vs リコーBR東京

スコア:15 - 8
A.スミス、B.バレット、P.S.デュトイ、姫野など、スター軍団と化したヴェルブリッツが、ロースコアの試合を制した。まだ嚙み合っていない印象を受けたが、試合を重ねる毎に連携が強化されていくと、台風の目になり得る可能性を秘めている。怪我が心配ではあるが、交代するまでのFB丸山のプレーには、とてもワクワクした。今後の活躍を楽しみにしたい。
一方で、ブラックラムズとしては自信になる一戦だったように思う。ゴール前に何度も攻め込まれるも、強力なヴェルブリッツのFWに対してDFラインを崩さずに守り続けた。それだけに、最初の10分での12失点が大きかった。どうやって得点を重ねるのか、今後の課題は得点力の強化だと思う。

東芝BL東京 vs 静岡BR

43 - 30
開幕節6試合のうちで、最も見応えがあった試合だった。ブレイブルーパスは、主将リーチ•マイケルや21歳の長身LOワーナー•ディアンズといった日本代表勢に加えて、ニュージーランドからFLフリゼルとSOモウンガがチームに加入し、昨季からの進化を見せた。モウンガを起点に、70mの横幅を大きく使っての展開から、トライゲッターのWTBナイカブラが仕留める形がハマっていた。4トライをマークしたナイカブラがどこまで得点を伸ばすか楽しみにしたい。
一方のブルーレヴズも、負けはしたものの収穫が多い試合となった。試合中盤まではどちらに転ぶか分からない展開まで持ち込み、食らいついた。ベテランSH矢富とルーキーSO家村のハーフ団は落ち着いてゲームをコントロールしていた。チームとしてはコンタクトエリアでのショートパスが昨季よりも増えていた印象を受けた。狙っていたショートサイドの攻略とDFラインの意思統一が上位進出の鍵になりそう。昨季も強豪相手に惜しい試合はできていたので、今季は勝ち切れるブルーレヴズを見たい。

クボタS船橋・東京ベイ vs 東京サントリーSG

26 - 52
昨季のプレーオフを制したスピアーズにとっては、厳しい幕開けとなった。DFでは簡単にゲインラインの突破を許してしまい、ATでも行き詰まってしまう展開で、打つ手が無くなってしまった印象を受けた。違いを作れるPRオペティ•ヘルやFBファンデンヒーファーの個に頼る形となってしまったが、ここからどう修正するのかが見どころになりそう。
一方のサンゴリアスは、昨季のメンバーに新戦力が加わったことで、優勝候補筆頭に躍り出た。日本代表WTB松島と昨季のトライ王WTB尾崎、W杯優勝メンバーFBコルビのバックスリーは、リーグワン随一の攻撃力を誇る。そして試合を支配するSH流とルーキーSO高本のハーフ団や、攻守に献身的なFWがチームを支えるというバランスの取れた布陣で、今季の躍進を予感させる試合となった。このメンバーに、CTB中村とCTB中野が怪我から復帰することを考えると、層の厚さがよくわかる。

埼玉パナソニックWK vs 横浜キヤノンE

53 - 12
王者奪還に向けて、ワイルドナイツが今季に懸ける気持ちが伝わってくる一戦だった。昨季までは、前半をロースコアで凌いで後半に突き放す展開を得意としていたが、今季開幕節は前半からエンジン全開で得点を重ねた。SO松田とFB山沢がゲームを組み立て、強いランナーがサポートするという贅沢なAT。そして何よりもチーム全員が身体を張り続けるDFがワイルドナイツの真骨頂だ。絶対的王者として、復権を狙う準備は万端に見えた。
一方で、イーグルスはあまり形が見えなかった。SHデ•クラーク、SO田村、CTBクリエルなど、実力者が揃うチームで昨季は躍進したが、今節ではその影を潜めた印象を受けた。沢木監督は、新しい形に挑戦する過程と説明していたので、沢木マジックに期待したい。嬉しいこととしては、アマナキ•レレイ•マフィが昨季のワイルドナイツ戦以来のリーグワン出場を果たしたこと。昨季躍進の立役者として、今季も活躍が期待される。

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