#133 地獄でなぜ悪い (櫻庭立樹/4年)
今回の部員ブログを担当します、櫻庭立樹です。
テーマは「ここはどこなのか」についてです。よろしくお願いします。
前書きとして、
今回、タイトルは「地獄でなぜ悪い」と書きました。これは僕の好きな曲の名前を借りたものです。歌手は星野源さんです。
では、本題です。
まずは、このブログを書くにあたって、僕の4年間を振り返りました。
すると、僕の性格上、忘れたい記憶ばかりを思い出してしまいます。不便な性格です。
その当時は、どうして自分はこうなんだ、なんでこんなことをしてしまったんだ、など、考えてしまって眠れない夜もありました。
しかし、このような思いをしている人は自分だけではないこともわかっているつもりです。完璧な人間はいないので当たり前です。そんなことは当時も今もわかっています。
だからといって、みなさんは「誰だってミスはするから気にしない」とその失敗を切り替えられますか?また同じような場面で次は絶対に同じミスをしない自信はありますか?
僕の答えはNOです。
なぜなら、僕は同じミスを繰り返したり、冷静に考えれば間違っているとわかることをやってしまったり、いわゆる、悪循環人間だからです。不便な人間です。
じゃあ、どうしたらそれを解決できるのか。
を書く前に、ここまでネガティブすぎて読んでいる人も悲しませているかもしれないので先に謝罪します。
申し訳ありません。
ただ、部員ブログもたまにはネガティブでいいんじゃないかって思います。4年間の大学生活の陽の部分を記している部員ブログが多い気がするので、陰の部分を記した部員ブログもなきゃ陽が輝きません。という持論です。
では、話を戻します。
その問いの答えは星野源さんが僕に教えてくれました。
以下、「地獄でなぜ悪い」の歌詞抜粋です。
「ここは元から楽しい地獄だ」
「ただ地獄を進む者が、悲しい記憶に勝つ」
これを4年間で1番辛かった時にたまたま車の中で聞きました。以前からこの歌は聴いていたし、よく聞く曲の1つでした。
ただ、普段なんとなく聴いていた「地獄でなぜ悪い」の歌詞は異様なほど鮮明に聞き取れ、どんどん心に入ってきました。不思議です。
この歌詞の捉え方は人それぞれなので皆さんに任せますが、
「世の中はそもそも地獄なんだ。そして、その地獄を受け入れたもののみ悲しい記憶に勝てる。」
と僕には聞こえてきました。
「なんだ、ここは地獄だったんだ」と思った瞬間、ふわっと今までの嫌な気持ちが抜けていきました。
それからは、この歌のおかげでどんなに辛いことがあっても、そもそもここは地獄なのだから仕方ないと思うようになりました。結局、みんな、世の中や自分、他人に期待しすぎなんだなーと思います。まあ、それは仕方ないです、みんな、ここを天国のようなイイところだと思っているからです。みんなが生きている「ここ」は全員が成功を掴める幸せな天国でないのです。
ただ、絶対に忘れてはいけないのは歌の中で「楽しい地獄」と書かれているということです。僕の感覚では天国が上、地獄を下、だとしたら、「楽しい地獄」は下の上くらいです。だから、ここは地獄ではあるけれど、悲観しすぎては流石にダメです。多分、メンタルが飛びます。(星野源さんの表現には頭が上がりません。尊敬しています。)
ネガティブな感情にネガティブな考え方で勝つ。「ダメで元々」という言葉に似ていますね。
矛盾しているようですが、悲しい記憶に勝つ方法を教えてくれて人生が楽しい地獄に変わりました。
人生、『地獄でなぜ悪い。』
最後になりますが、始めに示したこのブログのテーマである「ここはどこなのか」について少しでも伝わっていただけたら幸いです。というよくある決まり文句で僕も部員ブログを締めます。
4年間、ありがとうございました!また楽しい地獄でお会いしましょう。ミッフィーちゃん。
筑波大学蹴球部
体育専門学群4年
櫻庭立樹
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