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村上さん顔うちわお焚き上げ❹「全国47都道府県完全制覇‼︎関ジャニ∞えっ!ホンマ⁉︎ビックリ‼︎TOUR2007」

間が空きました。

一切サボってない!と胸を張れるたちでもないので、言い訳をするつもりはないんですが、正直この回は結構書くのにカロリーが要るものだったので……

思い入れもあるし、本人たちにとっても、ファンの皆さんにとっても大事な公演だったと思っているからです。

彼らが今スター街道を走っているとしたら、踏切線は多分ここでした。そんな全国ツアーの話。

ドームデビュー直後のドサ回り公演

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コンサート「全国47都道府県完全制覇‼︎関ジャニ∞えっ!ホンマ⁉︎ビックリ‼︎TOUR2007」5月3日〜9月30日

半年かけて47都道府県すべての会場をまわるというツアーでした。いつ発表されたかはちょっと忘れたけど、最終日の9月30日はメンバーの渋谷すばるさんのお誕生日でした。先に後日譚を紹介すると、このツアーは、前回ちょっと紹介した東名阪アリーナツアーDVD「Heat up!」以来のDVD発売、2冊組の写真集発売と、いよいよ“売れてるアイドル“っぽい実績を残すことが叶った公演となりました。

会場規模は、東京のみドーム、大阪城ホールや横浜アリーナ、マリンメッセ福岡といった大都市は1万人規模のアリーナ、それ以外の地方都市は1000〜2000人規模のホールといった構成でした。

当時居住していた京都府は東山にある京都会館(現 ロームシアター京都)の第1ホールで、これまた自分が所属していたダンススタジオの発表会をやっている会場でした。キャパ2000人弱やったん違うかなあ。メンバーの丸山隆平さんの地元ということもあり、プレミアチケットとなりました。

❶では慎ましやかに居住地の近くに応募し、ビギナーズラックで良い席に入っていた私ですが、この頃には「関西がお膝元で知名度が高いグループなんやから、極力関西から離れた方がチケットが取れやすいに決まっとる」という知恵を身につけており、友人の地元である北海道・きたえーるまで遠征しました。8月の北海道は、暑かったです。

先日かまいたちさんのYouTubeで、山内さんがスロットにハマっていく様子を語っている動画がアップされていましたが、今自分で書いていてそれに近いものがあるなと怖くなりました。おまんじゅうちゃん、和歌山の店のイベントに打ちに行ったといって濱家さんと笑ってたけど、私笑えなかったですね。

あと、大阪城ホールに行ったっぽい(引っ越しの片付けでチケットの束が出てきた)。

道の始まりは誰しも「今や」とはわからない

この時期になってくると村上さんのビジュアルにも変化は特になく、特筆すべきことも特にないので、遺影もさっさとあげておきます。

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自分がちょっと微笑んでいるのは起き抜けだからです。最初真顔で撮ってみるとあまりに死人だったんですが、化粧するのが面倒すぎてわろてたら生きてることが伝わるやろ精神でお茶を濁しました。笑顔って大事ですね。

村上さんの髪型はハチ下の膨らみが気になります。上下の毛量のバランスが悪いですね。当時だとしても古臭いシルエットで、非常に良くないです。2000年以降の毛量のバランスは、上4:下6が基本で、時代によってどちらかがやや軽くなったりするという認識でいると、トンチンカンな頭になりづらい気がします。

この回を書くまでに時間が要ったのは、先日24時間テレビ(日本テレビ)のメインパーソナリティが決まったという一報も聞き、ちょっと苦いエピソードを思い出したからでした。

それは、先ほど紹介した今公演の収録DVD『47』内のオフショット。ある県での公演終わりに、メンバーがパラパラと楽屋に帰ってくるとテレビがついていました。

そこには、武道館のステージの上でMCを務めるKAT-TUNの姿が映っていました。彼らはデビュー2年目でした。

帰ってきた数人は、しばらくその画面越しの仲間の姿に楽しそうに話していました。

そのうち、誰かが「俺ら、何やってるんやろうな」と、努めて軽いトーンで呟き、フフッと笑う。そんなシーンがあったのです。

このことに関して、プレミアチケットが続出し、大盛況のいいコンサートだったのにとか、仕事に優劣なんてないとか、曲解して地方をバカにするなとかいうありがた〜いご批判は、マジでお門違いだということをどうしても言いたかった。

先述のとおり、私は発表会で京都会館のステージに立ったことがある経験を振り返って、同館はいいステージであることは認めるが、地方ホールの楽屋って、なんと殺風景で雑然としていることか……というのは、是が非でも強調しておきたいのです。特に、テレビ局や撮影スタジオの華やいだ雰囲気やセキュリティに慣れているとなおさらそう感じるだろうなあ。ホール入り口から、扉が付いていたらまだいい方で、ついたてからヒョイと顔を出して「頑張ってや!」と関係者が気軽に声をかけられてしまうような、そんな“小屋“的な雰囲気がある場所なんです。地方ホールの楽屋。

半年近い巡業、準備を入れると1年近く、その間ずっと付いてくるムービーとスチールのスタッフたち……。そんな彼らの前で見せる、煌めくような切ない本音。どんな楽しいシーンより忘れられずに脳裏に焼き付いています。

見せられないシーンをたくさんカットしているスタッフさんの気遣いとお手間は重々承知の上で、そのレンズに向かって全員が笑顔で応え続けたことに、まず心からの敬意を表したい。一番年上でも26歳とかなんですよね、35歳のオバハンになった今振り返っても、ようやったなあと思います、ほんと。大倉くんなんてハタチとかやからな。

悩んだり迷ったり怒ったりすることばかりの20代に、板の上以外でも笑顔でいることは、誰にでもできることではありません。

そして冒頭に、この公演をきっかけに知名度が全国区になり、同時に仕掛けられたDVDや写真集などのプロモーションが功を奏して人気アイドルグループとしての地位が確立されたと言いましたが、渦中の当人たちは苦しかったらしいということは忘れたくないなと思ったりします。

「今が勝負だ!」と鼻がきく人も中にはいると思いますが、この時の彼らの「俺ら何してるんやろうな」を思い出すたびに、本来、ターニングポイントってターニングポイントの顔をしていないんだろうなということをいつも思うのです。

あれから12年経ち、2019年。

渋谷さんと錦戸さんが脱退し、5人の再スタートに際して、47都道府県を回るツアーを計画していたとニュースで見かけた時、彼らにも「何してるんやろう」の“答え“が見えたんだなと、ちょっとグッときたのを覚えています。それもコロナで中止になってしまったけど。ホンマええ加減にせえよコロナ。しばくぞ。

ほんで、これ、前にも言いましたが、彼らがどこかの殺風景な楽屋の中で見つめた画面の向こうのKAT-TUNも、自分たち自身も焼け野原みたいに原型をとどめていないメンバーになっちゃったところがとても好きです。この人らを応援していた自分の嗅覚は間違ってなかったなと思う。

歩き続ける人、漕ぎ出す人、すすめず立ち止まる人、道を誤る人

誰1人、誰かにもたれかかったり空気を読んだりせずに、全員が好き勝手にのたうち回っている感じが、同世代として気持ちよく、勇気をもらえる人たちだと今も尊敬しています。

やっぱり書いていると色々言いたいことが出てくるもので、お焚き上げ、やってよかったなと勝手に手応えを感じています。

DVD『47』の個人的見どころは、オフショットなんですけど、ツアー開始周りでは丸山さんが奇声を発したりはしゃいだりしているところをスタッフさんは逐一拾って採用しているんですが、後半になると登場尺の少ないメンバーにカメラを向けていて、画角の外で丸山さんの奇声だけが聞こえるみたいなシーンがあるのがお気に入りです。

スタッフさんもよう付き合いはったなと思う。それは、働き始めて新たに加わった見方かもしれません。

思い出をありがとうございました。

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