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小規模事業者持続化補助金<コロナ型>採択者の体験談

「持続化補助金」とは?

「小規模事業者持続化補助金」とは、小規模事業者が行う販路開拓生産性向上の取組に要する経費の一部を支援する制度です。
*「持続化給付金」とは違います!

現在「一般型」と新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者向けの
「コロナ特別対応型」の 2 種類があります。

「一般型」は、毎年募集していて、コロナ対策とは関係なく、小規模事業者の販路開拓や生産性向上の取組に要する経費の一部を支援するものです。

「コロナ特別対応型」は、今年特別に募集しているもので、新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越えるため、前向きな投資を行いながら販路開拓等に取り組む小規模事業者事業者の経費の一部を支援する制度です。

以下のいずれかの要件に合致する、具体的な投資が対象です。
A サプライチェーンの毀損への対応
B 非対面型ビジネスモデルへの転換
C テレワーク環境の整備

補助率は、原則100万円(補助率:2/3または3/4)を上限に補助されます。

私はこのたび、第2回(6月5日)締切分のコロナ特別対応型に採択されましたので、この経験をシェアしたいと思います。

補助金の採択率

小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型>の採択率は、
第1回締切分は、申請が6,744件、採択5,503件。
第2回締切分は、申請が24,380件、採択19,833件。

1回目から2回目の申請件数が大幅に増えてますが、採択率はどちらも約8割でした。3回目はさらに件数が増えることが予想されますが、きちんとした計画を作れば一般型よりも高い確率で採択されることが予想されます。

▼第2回締切分の採択者一覧はこちらとなりますので、ご自分の計画の参考にしてください。
https://r2.jizokukahojokin.info/corona/files/4915/9539/5889/r2c_2_kanto.pdf?fbclid=IwAR1Zx9Kp5xVKsIX8nIIDtgrlav1EaRZpaJJb8KhVeUvTf-N9-Creo9WDbSk

補助金の対象者

商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいる「小規模事業者」及び、以下の要件を満たした特定非営利活動法人となります。商工会に所属していなくても対象となります。

①商業・サービス業(宿泊・娯楽業を除く)
▶常時使用する従業員の数…5人以下
②サービス業のうち宿泊業・娯楽業
▶常時使用する従業員の数…20人以下
③製造業その他
▶常時使用する従業員の数…20人以下

個人事業主でも、開業届を出している、もしくは確定申告(白色・青色)をしていれば対象となります。

手続きの期限

第3回受付締切 2020年8月7日(金)【郵送:必着】
第4回受付締切 2020年10月2日(金)【郵送:必着】

補助金の申請先

補助金の申請先は、申請者の事業所が所在する市区町村で相談や対応のできる支援機関(商工会または商工会議所)となります。

申請の書式も異なりますので、ご自分の申告先がどこになるのかをまず確認してください。管轄と思われる商工会、商工会議所に電話して確認することもできます。

▼ネットで調べる場合は、まず全国商工会連合会の「商工会検索」で検索
 https://www.shokokai.or.jp/?page_id=1754

▼上記に該当しなかったら、日本商工会議所(都道府県連)を検索します。
https://www5.cin.or.jp/ccilist

申請に必要な書類

●全ての申請者
・補助金に係る申請書(様式1)
・経営計画書(様式2)
・支援機関確認書(様式3)
・補助金交付申請書(様式4)
※概算払いを希望する場合、補助金概算払請求書(様式5)

●法人の場合(特定非営利活動法人を除く)
・貸借対照表(直近1期分)
・損益計算書(直近1期分)

●個人事業主の場合
・直近の確定申告又は(決算期を一度も迎えていない場合)開業届

*詳細は公募要領でご確認ください。
▼日本商工会議所
https://r2.jizokukahojokin.info/corona/files/6515/9540/9541/koubo_r2c_ver6.pdf
▼全国商工会連合会
http://www.shokokai.or.jp/jizokuka_t/doc/%E5%85%AC%E5%8B%9F%E8%A6%81%E9%A0%98(%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E5%9E%8B).pdf?202007

経営計画書(様式2)の書き方

提出書類の中で、一番大切なのは、様式2の経営計画書の<計画の内容>です。最大5枚まで書けますので、めいっぱい使うのがいいと思います。

▼申請書の記載例が提供されていますので、こちらを参考にして下さい!
https://r2.jizokukahojokin.info/corona/files/7615/9521/9330/r2cy2tex.pdf

1.新型コロナウイルスの影響を乗り越えるために1/6以上投資する類型
 □A:サプライチェーンの毀損への対応
 □B:非対面型ビジネスモデルへの転換
 □C:テレワーク環境の整備
このうちの1つにチェックを入れます。「非対面型ビジネスモデルへの転換」とは、非対面・遠隔でサービス提供するビジネスモデルへ転嫁するための設備・システム投資を行うことですので、多くの方がこれに該当するかと思います。

2.事業概要(自社の概要や市場動向、経営方針等を記載ください)
<自社の概要><市場動向><経営方針>の3つの見出しをつけて書くとよいです。

<自社の概要>については、「当社は…」という形で書き始めます。活動の実績を数字や写真を交えて記載します。

<市場動向>については、オフィシャルのデータを引用し、グラフなどもあった方が分かりやすく、好印象を与えるようです。

<経営方針>については、今後3年のビジョンを記載します。

*申請書の注意書きに「経営計画等の作成にあたっては、必要に応じ、商工会議所と相談し、助言・指導を得ながら進めることができます」と書かれているのですが、東京都港区の場合は特に助言は行っていないとのことでした。

3.新型コロナウイルス感染症による影響(売上減少等の状況について記載ください)
前年との売上の比較を表にして記載します。コロナの前はどうだったのが、コロナ以降どうなったか、さらに今後の見通しまで書いておくといいと思います。

4.今回の申請計画で取り組む事業名(30文字以内で記入すること)
採択時に、「事業者名称」および「補助事業で行う事業名」等が一般公表されますので、前述の採択者一覧を参考にするといいと思います。

5.今回の申請計画で取り組む内容【計画内容】(上記1~3を踏まえて、販路開拓等の取組(A、BまたはCに関する取組を含む)を記載ください)
<販路開拓等の取組>
スケジュールを記載します。『今回は、①当社の強みを生かした新商品開発を行い、②自社サイトを通じたインターネット販売を行う。①については… ②については…』という書き方がよいようです。

<A、BまたはCに関する取組>
『今回は、自社の EC サイトの構築を行うことから、「B:非対面型ビジネスモデルへの転換」に該当する。というようなことを書きます。に該当する。』というようなことを書きます。

6.新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための取組の中で、本補助金が経営上にもたらす効果
具体的な売上金額があるといいです。最後に「これは必要だ」と思っていただけるような社会的な意義などがあると、よりいいと思います。

補助対象経費

一般型及びコロナ特別対応型の補助対象経費は、以下のとおりです。

1 機械装置等費 2 広報費 3 展示会等出展費 4 旅費
5 開発費 6 資料購入費 7 雑役務費 8 借料
9 専門家謝金 10 専門家旅費 11 設備処分費 12 委託費
13 外注費

この補助金は、あくまでも販路開拓や生産性向上の取組に対して支給されますので、パソコンやタブレットPCは対象となりません。ホームページ作成やネット広告は対象です。

持続化補助金の資料・問い合わせ先

▼商工会議所
https://r2.jizokukahojokin.info/corona/
▼全国商工会連合会
http://www.shokokai.or.jp/jizokuka_t/

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