あほと日記

新幹線「のぞみ」から外を見れば、
のっぺりした景色が後ろへ後ろへとビュンビュン流れていく。
左の窓にはあほみたいに青い山。
右の窓には平坦な街並みと、どこに出しても恥ずかしくないほど「夏!」な入道雲。全部が全部うそみたいだ。
京都大阪が、こんなに近くになってしまったことも、泣く泣く一人で営業したことも。その感触がも〜心底イマイチだったことも。

今更就活ブログを書いている先輩をみて、
これも嘘みたいだし、あほみたいだと思う。
私の先輩だったはずなのに、な〜に僻地で学校やめるだのやめないだの、社会への悪口だの言ってんだか。就活ブログというよりは、人生路頭ブログだったけど。

私は案の定、仕事に全く向いてない。
のに、過去にうちの部に配属されたひとが優秀SSRみたいなのだったのと、同期がみんな小器用なしっかり者だったせいで、明らかに私に降ろしてはいけない仕事が降りてくる。君もできるよね!って。私は赤いクレヨンしか持ってないんだから、綺麗な虹なんかかける訳もないのに。

どの辺が向いてないかなんてもうわかってる。
全部パワープレーでやるから見立てが甘く、段取りも最悪。その上で根回しとかもまるでできない。泣いて喚いて、その時のdBの大きさだけで同期と戦ってる気でいる。

だから先輩もどうせ仕事なんか向いてないですよ、と思って、そういえばこの人器用に仕事ができる方だったなと思い出す。七色のろけっと鉛筆を持て余して、それを重ね塗りして肺を黒く染めたりしている。阿保がよ。
なんで先輩がそれ持ってるんだよ。私にくれよ。私は喉から手が出るほど欲しいのに。

それでも悲しいかな、私は仲の良い誰かの書く文章だとか、通話越しの声だとか。
とにかく好きな人たちから発される言葉がだいすきで、あほみたいなブログの更新をずっと待ってる。
虹を真っ赤に塗って途方に暮れた後、私より明らかに「持って」いるのに持たないふりをしたあほの文章を読んでギリギリ日々をやっていっている。もうあなたがどうなってもどこにいってもいいです。旅人にありたいならどこか好きに彷徨って、その情景でも書いて、枯野を駆け巡ったら良いんじゃないかな。
でも絶対書くことだけはやめるなよ、とそれだけを願ってる。


って話を新幹線で下書きに突っ込んで、
ブログたのしみ🎵なんてツイートしたら

こんなんが来てむかついたので書いた。
はやく旅に出た方がいいですよ。ハルヒを待ってないで。







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