就活セクシズム ─完全OUT!セクハラ編─

AOKI「究極の就活スーツ」


セクハラ_AOKI究極の就活スーツ

引用元
https://www.aoki-style.com/feature/recruit/ladies/

セクハラ_aoki_究極の就活スーツ

引用元
https://www.aoki-style.com/feature/recruit/ultimate/ladies/#suit

AOKIが販売する「究極の就活スーツ」のページに

女性らしさを引き立たせて、第一印象から美しく!!
就活で大切な第一印象。女性らしい美しさと清潔感を引き立たせる、カービーシルエットを採用した「究極の就活スーツ」は、好印象を演出できます。
就活で重要な清潔感と女性らしい美しさを引き立たたせ、好印象を与えます。


・女性らしさ
・女性らしい美しさ
・カービーシルエット

という謳い文句が並ぶ「究極のスーツ」ですが、

就活において「女性らしさ」「女性らしい美しさ」が重要であり、
それは「カービーシルエット」に起因するものだ、と断言しています。

なお「究極の就活スーツ」には当然ながら男性用も存在します。

https://www.aoki-style.com/feature/recruit/ultimate/mens/#suit

男性用スーツのページにも女性用と同様、
「清潔感」「動きやすさ」「扱いやすさ」等の謳い文句が並びますが、
不可思議なことに、

「美しさ」という単語は1つも出てきません。

このように「美しさ」が評価基準ではない(「評価基準であることは許されない」の方が正しいかもしれません)就活において、女性のみに「女性らしい」というジェンダー規範に基づいた「美しさ」を強要するのは、ジェンダー・ハラスメントに該当します。
さらにその「女性らしい美しさ」を「カービーなシルエット」という「身体的性差」によるものとするのは、完全なるセクシャル・ハラスメントではないでしょうか?

この「究極のスーツは」

AOKI と マイナビ学生の窓口

の共同開発と銘打たれており、
また、女性用スーツのバナー画像には

CanCam

のロゴが掲載され、専属モデルのトラウデン直美さんの写真が使われています。

AOKI、マイナビ、CanCamが三位一体となって、就活セクハラを公言するのが現在の就活生を取り巻く現実です。

AOKI「究極の就活スーツ」
セクハラ度  ★★★★☆
ジェンハラ度 ★★★★★

大学生協事業連合「就活スーツの疑問を解消」 


大学生協就活クーポン

引用元:
https://www.univ.coop/suit/ladies/suit.html

タイトスカートは、腰から下の体のラインにフィットする形状で
きちんと感も女性らしい雰囲気も演出できるので、1枚は持ってお
きたい王道のスカートです。


「女性らしさ」というジェンダー規範、くわえて「腰から下のラインにフィット」させることで演出される「身体の性差に基づいた美しさ」を推奨し、「王道」と言う言葉で学生に強要しています。

このような明らかなセクシャル・ハラスメントとジェンダー・ジェンダーハラスメントを、学生を支える立場であるべき大学生協が発信しています。

また、このページはスーツ専門店の

青山、AOKI、コナカ、PS.FA

の4社が疑問に答えているという形式をとっています。

大学生協、そして大手スーツ会社4社が共謀し、
学生にセクハラをしているという絶望的な現状がここにあります。

大学生協事業連合「就活スーツの疑問を解消」 
セクハラ度  ★★★★★
ジェンハラ度 ★★★☆☆


コナカ「コナカの就活応援」

コナカの就活応援1

コナカの就活応援2

引用元:
https://www.konaka-jp.com/shukatsu/ladies.html

凛とした中にも、女性らしさを感じさせるスーツをラインナップ。
あなたの魅力を引き立てる一着をぜひ!

聞き飽きました…。「女性らしさ」。
世界の人口から考えると女性は30億人、日本だけでも6千5百万人ほど女性がいますが、それら個々人のどこを共通項として抽出し「女性らしさ」を定義するのでしょうか?


「コナカの就活応援」ページでは、
凛とした中にも「女性らしさを感じさせる」スーツのラインナップを提案することで、「あなたの魅力を引き立てる」と謳っています。
つまり

「あなたの魅力を引き立てるのは女性らしさを感じさせるスーツ」

ひいては

「女性らしさにより増強されるあなたの魅力をアピールして採用を勝ち取りましょう」

と女子学生を応援しています。

女子学生は「女性らしさ」を個々の仕事のスキルとして求められるのだとしたら、これは明確な「ジェンダー・ハラスメント」であり、スーツのラインナップの冒頭コピーとして「女性らしさ」という単語を使うコナカは「ジェンダー・ハラスメント」を助長しているのではないでしょうか?

なお男性用スーツのページは以下

コナカの就活応援3

引用元:
https://www.konaka-jp.com/shukatsu/mens.html#anc03

スーツラインナップのコピーは

ハイスペックな機能と、優れたデザイン性を兼ね備えたスーツが勢ぞろい!
自分にぴったりな一着を見つけて、ハードな就活を乗り切ろう

となっています。
ハイスペックな機能と優れたデザイン性のスーツなら女子学生も着たいはずですが、なぜ「女性向け」にはそれらには触れられず

「女性らしさ」が訴求とされるのでしょうか?

一方でなぜ「男性には男性らしさが」求められないのでしょうか?

ここに、「就活」において求められる要素の男女の非対称性が見いだせます。

コナカ「コナカの就活応援」 
セクハラ度  ★★☆☆☆
ジェンハラ度 ★★★★★

#就活セクシズム
#ShukatsuSexism
#就活

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