夏限定のフラペチーノを飲んだ感想が「おいしかった」ってエッチじゃないよね

フラペチーノを飲んで、
「おいしかった〜」で終わるのと
「おいしかった〜今度他の味も飲んでみよ〜」の差は、本当に、デカい。

先程友人とスタバに行ってまして、友人が、滅多に飲まないというフラペチーノ(しかも今夏限定の味)を飲んでおり、「どうだった?」と尋ねたところ「うん、おいしかった」という感想だけで終わりました。そっかそっか……と。別に友人がどうとかいうわけではないのですが。

その"他の味"を実際に飲んだかどうかは問題ではなく、"他の味"という視野があるかどうかって、その人の思考の傾向を知るにあたって重要なファクターだと思いませんか。

過去→現在→未来という時間軸がすべての事象において存在していて、それらはどうしても連続しているわけです。「今度他の味も飲んでみよ〜」という思考は無意識に未来の存在を見据えており、時間の連続性がベースにある人なんだなーーと感じるのです。

我々は映画を観るときに、まずどの作品を観るかという「選択」をするわけですが、
私は常々、それってみんな何を以て「選択」してるのかな?という疑問を持っています。

まあ、いちばん多いのは、俳優?

でも、調理に例えると、卵を茹でるにしても、水から茹でるのか、何分茹でるのか、火力はどうするのか、茹でたあと冷水で冷やすのか、どんな風に茹でたいのか・最終的にどんな風に茹で上がるのかって割と様々です。

俳優ってすごい。彼らは本当にすごい。
言い得ぬほどのすごさを持っています。

そんなに素晴らしい俳優を、どんな背景や手段を持った人がどんな未来を見据えて調理=演出しているのか、知ったほうが頭の中が面白いはずなんです。面白がり代が増えたほうが楽しいはずなんです。

水から茹でた方が私の好みだな、とか、7分くらいだとまだ早いなとか、そういう自分の傾向を知ることで、好みじゃなかった時になぜ好みじゃなかったかについて理解できます。

JKが目まぐるしくトレンドを生み出し回していけるのは、情報処理能力に優れているのもあると思いますが、やはり「春はこれが流行ったけど夏はこうで、秋はきっとこうだよね」みたいな時間の経過と時代の変化を日常的にポジティブに考えられているからではないでしょうか。

新しさを追うというのは、古さを知らないと出来ないムーブですし。私も彼女らのようにありたいと思うのです。

生み出された背景(過去)とか、生み出された真実(現在)とか、今後生み出されるイメージ(未来)とか、そういったところを不思議がれる感覚をちゃんと持っておきたいなと思っています。

だから映画を観る前もしくは観た後は、監督の過去作を調べますし、スタッフがどんな人たちなのか調べますし、映画誌を買ってインタビューを読みます。

「面白かったあの作品と同じA監督だからきっと今作も面白いはず!」というような期待や願望、「A監督の前作は面白かったけど今作は微妙だったな」というような比較、「この監督はいつも似たテーマを扱っているな」という風な関係性や連続性についての気づきの展開など、視野はいくらでも拡がる。

視野が広いほうが絶対にエッチですからね。

個々が過去・現在・未来を意識して多様な視点を持っておけば、個人単位でも今まで面白いと思っていたものがもっと面白く感じるはずですし、経済的にも日本の映画界がもっと盛り上がっていく、全体としてポジティブな展開が待っていると思うのです。

ええっと、なんの話だったっけな。

とにかく、視野は広く持っていたいよねって話でした。

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