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2024年の生存戦略~他者と共に生きるために必要なことが分かり始めた2023年の師走に~

「謙虚に学ぶ」ことを携えて走ろうとしてド派手にコケた2023年

2022年は「共生」。
2023年は「謙虚に学ぶ」。

その年のテーマを決めるようになって2年が経とうとしている。

「相手を理解することを諦めない」、という信念に突き動かされながら、2022年はどこか盲目的に走っていたかもしれない。
迷走しかけていた自分を制御すべく、2023年は、自分の感性だけに頼らず、過去や学問から学ぶことを大切にしようと、歴史や哲学を中心にインプットし、そこから他者へのアプローチ、集団の捉え方の軸を作り、それをもとに自分の行動変容へとつなげる努力をした。

それ自体は自分だけではなく、周囲に対しても一定の良い効果が得られたんじゃないか、と感じている。けど、私はなぜだかどんどんボロボロになっていって、年の半ばには動けなくなっていた。仕事もしばらく休んだ。
なぜだったのだろう?
12/19に放送されたプロフェッショナル仕事の流儀/落合陽一さんの回を見て、仲間と語り合って、一晩明けて考えたりしていたら、ややこしかった私の頭の中がほぐされて、少し見えたものがあった。

生きてるのに死んでた

私は人一倍、「人を理解しようとする気持ち」が強いと自覚している。
パートナーに対しても、子どもに対しても、学校の先生に対しても、職場の上司や同僚に対しても。
それは、人のことが良くわかるからではない。むしろ、人のことが良く分からないからだと思う。「わかろうとする」気持ちがないと、人のことが分からないから、一緒に何もできないのだ。共同生活を送るうえで、人のことを観察して、相手が何を望んでいるのかを見極めることが、私にとっての生存戦略のようなものなのだ。

けど、分かろうとするばかりで、自分のことを分かってもらおうとすることが、置いてけぼりになっていたかもしれなかった。
分かってもらうことを諦めていたし、分からないといわれることや、分かったとしてもそれを否定されたり拒絶されることがもしかしたら怖かったのかもしれない。

そこが、落合さんと私の違いかもしれないと思った。

天才落合さんと自分を比べるのはおこがましい話なのだが、能力とかを一旦横に置いて。
落合さんは自分を表現することにも手を抜いていないからあんなに魅力的で他者にも寛容なんだと思った。
「喜びを感じる瞬間のために走り続ける。その喜びを他者と共有することに感動できる」それが落合さん自身を表現することとイコールなんじゃないかって感じた。
それってつまり生きてるってことだな、と思う。
私は人を分かろう、分かろう、としていたけど、自分の喜びに無頓着になっていて、誰とも共有しなくなって、気づいたら、生きているのに死んでるみたいになっていたのかもしれない。

絶望の中にあってなお前に進むために必要なこと

何一つ、自分の喜びを表現しなくなっていたわけじゃない。だけど、生活のほとんどを過ごす仕事場では、私は自分を表現することをあえて避けていたし、そうすることが役に立つと思っていた。
誰かを傷つけるくらいなら、機械みたいになるほうがいいし、AIに仕事を取られるとか言うけど、パソコンを使えない人たちの前ではAIみたいにふるまえば重宝された。
でも、ただそれだけだった。

人と人との関係性の中では、自分がどれだけ寛容な人間性を保つ努力をしていても、近しい人同士で傷つけあうことが平気で起こり、誰かがおびやかされていても、自分には何もできなかったりする。何かすることが、より事態を悪化させるような。そんな恐れに足がすくんでしまうような、人間に絶望してしまうような。

それをどうしたら打開できるんだろう?
相互理解なのか、チームワークなのか、対話なのか、ケアしあう関係性なのか???

プロフェッショナルで気づいたのは、そのどれでもなく、結局のところ「喜びを共有する体験」なのじゃないか、と思ったのだ。

ただ「楽しい」だけではない、自己表現に基づいた「喜び」を共有しあえる関係性づくりが、この絶望的な世界を生き抜く最終手段なんじゃないかと。

2024年は喜びに生きる

私には3人の子どもがおり、学校には今のところ誰一人行っていない。
そんな子どもたちの一人に聴いてみた。

私「どんな時に喜びを感じる?」
娘「ママと一緒にゲームしてるとき!一緒にイエーイ!って叫んだりいっぱい遊んだりしてるとき!」
私「毎日喜び感じてる?」
娘「ママが喜びを感じさせてくれてるのよー」
私も誰かに喜びを共有できているらしい。

私がヒントをもらってきたのは、いつだって子どもたちからだった。喜びを溢れさせている彼ら、彼女らの生き方から、私が死なずに生きるための方法を学べるんじゃないかと思う。

2024年は、自分が喜びを感じるところから始めてみよう。誰にも何にも遠慮せず、ただ自分が喜ぶためのことをしていこう。
そしたら自然と、他者と生きていく道が開かれる。
娘と話していたら、そんな気がした。

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