シュージィ

3人の子育て中の母親です。長男が小学校2年生で不登校になったのをきっかけにnoteを書…

シュージィ

3人の子育て中の母親です。長男が小学校2年生で不登校になったのをきっかけにnoteを書き始めました。

マガジン

  • 不登校日記

    不登校になった長男との日々を記録しています。

  • #不登校は不幸じゃない 主催レポ

最近の記事

2024年の生存戦略~他者と共に生きるために必要なことが分かり始めた2023年の師走に~

「謙虚に学ぶ」ことを携えて走ろうとしてド派手にコケた2023年 2022年は「共生」。 2023年は「謙虚に学ぶ」。 その年のテーマを決めるようになって2年が経とうとしている。 「相手を理解することを諦めない」、という信念に突き動かされながら、2022年はどこか盲目的に走っていたかもしれない。 迷走しかけていた自分を制御すべく、2023年は、自分の感性だけに頼らず、過去や学問から学ぶことを大切にしようと、歴史や哲学を中心にインプットし、そこから他者へのアプローチ、集団の

    • 不登校の原因が分からなくて苦しい時、「現象学」が世界の見え方を変えてくれるかも知れない

      先日、次男のPTAの集まりで、スクールカウンセラーさんの講義を聞きました。最近の子どもたちや親御さんのお悩みに関する動向などについて聞いていると、不登校や人間関係に関する悩みに加えて、発達障害、HSC・HSP、LGBTQなどの話題が増えている、とのこと。 印象的だったのが、相談するにしても、自分がどんなことで悩んでいるのか分からない、例えばLGBTQの悩みでも、自分がどの枠に当てはまるのか、自分でもはっきりしない、どんなふうに伝えたら良いか分からないという子どもさんが多いと

      • 優しさについて

        「子どもたちが 学校もこども園も行きたがらなくて、 (なんなら全く行ってない人もいる) 毎朝仕事行く前に バトル勃発で疲れるんだよねえ。」 ってある人に話したら 「あなたが優しいからじゃない?」 って言われて虚をつかれた。 自分が子に対して 『優しい』と思ったことがほとんどないから。 それで、優しさとはなんだ? ***** 私は多分、他の母親より、 子どもをコントロールすることを 極端に嫌っている。 例えば長男がハイハイしてる頃、 車輪に異様に興味をみせて、 スー

        • 目に見えないことにこそ価値がある

          母親アップデートコミュニティ(HUC)1周年記念イベントの翌日。戦友だとわたしが勝手に思っているHUCの大事な仲間、まきこさんに会ってきた。 彼女の言葉は具体性があって、理論的で、明確で、なのにとても温かい。 自分のことや、周りのことを言語化するのがずば抜けてうまくて、思慮深く、偉ぶらないし、話している時の視線がとても強くて優しい。 まきこさんと別れ際に話していたことが特に印象に残っている。 *** 話はイベント当日に遡る。 イベント後の懇親会に、NewsPicks

        2024年の生存戦略~他者と共に生きるために必要なことが分かり始めた2023年の師走に~

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        • 不登校日記
          11本
        • #不登校は不幸じゃない 主催レポ
          1本

        記事

          母親論:子育てに最も重要なことは育児書には書いていないことに気づくまでの話

          長男が生まれて母親になったわたしですが、 母親のなんたるかは、育児書を読んでも きっと理解できる様なものではなく。 それに気づいたのはつい最近のこと。 東京で夫と2人で子育てが始まってしばらくは、 それでも育児書や医師、保健師の言うことを参考に 手探りでやっていくしかありませんでした。 その通りにやることが、母親であると信じていました。 沐浴の仕方、授乳の仕方、オムツの替え方、離乳食の進め方。 肌のケアの仕方、病気の対処方法、事故の防ぎ方。 それらは育児書に全部書い

          母親論:子育てに最も重要なことは育児書には書いていないことに気づくまでの話

          子どもの管理をやめれば子どもの自制心は育っていく。佐伯和也さん講演会レポ

          2020年1月7日、佐伯和也さんの「令和時代の子どもの育て方〜受験と職業を添えて〜」というフレンチテイストのタイトルがついた講演を聞きに行きました。 佐伯和也さんとは佐伯さんは、ご自身が子どものころゲーマーだったことや、心理学やコミュニケーション、コーチングの知識を踏まえて、学校に行かない・行けない子や、ゲームばっかりして勉強しなくて困ってる…というケースの親向けのメンタルコーチをされています。 ナツが不登校になってから、勉強を一切やらなくなり、ゲームとYouTube三昧

          子どもの管理をやめれば子どもの自制心は育っていく。佐伯和也さん講演会レポ

          夫婦とその親達との話

          ナツが不登校になって、8ヶ月が経った。夏休み明け、運動会や遠足、参観など行事ごとも盛りだくさんな中、それらのすべてに一切参加することなく、彼が心穏やかに過ごせる場をなるべく選んで生きているようだった。 ナツは語彙力が取り立てて低いわけではなく、時に大人が驚くような詩的な表現をすることがあるが、自分自身のこととなると、途端に言葉少なくなる。 どう表現したらいいのか、はかりかねているような。 そんなわけで、わたしは彼の様子をじっくりと観察することで、楽しんでいること、嫌がっ

          夫婦とその親達との話

          こころねHYGGEとの出会い

          少し前の話。 繊細な心の持ち主の長男が、はっきりした理由なく不登校になって4ヶ月がたったころ。 原因究明することや、再登校だけを目指すことをやめ、彼にとって「今」をどう過ごすことが良いのかを考え始めていました。 ただ、私自身の心は、不登校であることを受け入れて応援しようという気持ちと、自宅でゲームやYouTubeなど好きなことばかりしてる彼をみて、このままで将来大丈夫かな、と不安に思う気持ちが、振り子のように行ったり来たり揺れ動いていました。 そんな時、こころねHYGGE

          こころねHYGGEとの出会い

          小幡和輝さん座談会in和歌山市レポ

          2019年8月18日(日)「不登校は不幸じゃない」というイベントが47都道府県で開催されます。 発起人は小幡和輝さん。 10年間不登校を経験、その間トータルで30000時間くらいゲームをやり続け、高校3年生でイベント会社を立ち上げ、現在は地方創生会議を主催するなど、起業家として活躍されています。 長男の不登校をきっかけに、教育相談、スクールカウンセリング、通信教育教材探し、不登校親の会などいろいろ参加してみました。得るものもたくさんありましたが、結果的にわかったのが、不

          小幡和輝さん座談会in和歌山市レポ

          不登校日記 vol.6 新学年とこれから

          充電がすぐに切れてしまう4月になって、3年生になった長男。 すでに3ヶ月がたち、2週間に1回行くか行かないかのような状態が相変わらず続いている。 始業式は頑張って行ったのだけど、放課後に友だちと公園で遊んで帰ってきた時には疲れ切っていた。 スマホでいうと、彼の充電は、学校行けなくなった頃は空っぽ状態で、2ヶ月ほど休んで3%くらいにはなってたんだけど、コンセントから引っこ抜いて使い出したらものの数分で電源が落ちてしまう、きっとそんな状態が続いているのだ。 長男の充電が、せ

          不登校日記 vol.6 新学年とこれから

          ナツの不登校日記 vol.5 スクールカウンセリング

          前回学校に行ったナツ。 あの後、結局また2週間近く休んで、昨日は久しぶりに「今日は行けそう」と一人で歩いて学校に行ったのだった。 はじめてのスクールカウンセリングちょうど昨日は、スクールカウンセラーさんとお話する予定になっていて。 本人は嫌がったので、わたしだけ、放課後学校にいった。 ナツの学校では、スクールカウンセラーさんが月2回来校し、予約制で話を聞いてくれる。前回はいっぱいだったので、昨日になったけど、色々と環境も整理されてきたタイミングだったので、ちょうどよか

          ナツの不登校日記 vol.5 スクールカウンセリング

          ナツの不登校日記vol.4「久しぶりの登校」

          今日は学校に行けたナツが学校を休みはじめて、昨日で9日。 今朝とうとうナツは「行けそう」と自分から学校に行った。 学校までは夫が車で送ってくれた。 夫から、車を出て、駆けて行くナツの後ろ姿をみた直後であろう、 すごく嬉しそうなLINEが来る。 きっと涙ぐんでいる。もちろんわたしもだ。 担任の先生からも、朝礼前に電話があって、 「ナツさんの姿を見かけたので!!」と、 嬉しそうだった。 ありがたい。 「行きたくない」から「行きたいけど行けない」へ不登校って、原因がはっきり

          ナツの不登校日記vol.4「久しぶりの登校」

          ナツの不登校日記vol.3「連絡帳問題」

          いよいよ本格的になってきた不登校ナツが学校に行かなくなって4日目。 昨日担任の先生が電話をくれて、 仲良し男子が連絡帳を持ってきてくれて。 「ナツー!明日は来れるかーっ?」 だって。 ぶっきらぼうだけど優しい友だち。 ありがたい。 ナツも明日は行こう、って思ったみたい。 その気持ち、親も嬉しいけど、油断は禁物。 不登校児には朝が一番苦しいんです。 朝になると、お腹が痛くなるナツ。 今日はどうする?と聞くと、黙っている。 「無理していかなくていいよ。」 というと、

          ナツの不登校日記vol.3「連絡帳問題」

          ナツの不登校日記vol.2「理由」

          どうして学校に行きたくないんだろう子どもが「学校に行きたくない」というと、 親は必ず理由を聞くだろう。 でも、不登校の子には、 自分がなんで行きたくないのか なんて、 分からないことも多いんだって。 10年以上経って、おとなになってから、 やっと理由が分かった、という人もいるそうだ。 ナツの場合はどうだろう。 理由その1 乱暴な男の子がいる2年生になったばかりの頃。 まだ新しいクラスにも慣れていない。 そんなある日、泣きながらナツは、 お友だちからひどい言葉を言われて辛い

          ナツの不登校日記vol.2「理由」

          ナツの不登校日記vol.1「頼る」

          母とわたしと不登校最近良く思い出すことがある。 わたしの母が、母の友人と、 わたしについて話しているシーンだ。 「シュージィちゃんどう?」 「まだ家にいる~、ゲームとかしてる~」 たったこれだけだがとても良く覚えている。 わたし自身が不登校だった時だ。 わたしも親交のある、 母ととても仲のいい友人だったから、 きっとわたしのことを相談していたのだろう。 深刻さは全く感じなかったのが印象的だ。 母がマイナス感情を外に出すところを、 わたしはほとんど感じたことがなかった。

          ナツの不登校日記vol.1「頼る」

          ナツの不登校日記vol.0 「はじまり」

          息子のナツがどうやら不登校になりそうだ。 はじまりは去年、小学校2年生の夏。 懇談で、担任教員が少々困惑気味に、 ナツがいじめアンケートの自由記述欄に書いた文章を教えてくれた。 「学校に行かないためにはどうしたらいいですか」 わたしたちの家族構成と当時のことを話しておこう。 夫、わたし、長男のナツ、5歳離れた弟のツキ、そして6歳下の妹カナ。 夫はサラリーマンで、わたしもパートで平日は毎日夕方まで働いていた。 ごく平凡な一般的な家庭だと思う。 夫の帰宅は早ければ夜7

          ナツの不登校日記vol.0 「はじまり」