スキズとV系、そしてBackDoorの話
前々回のnoteで書いた紅白歌合戦の感想の続き……というか、後日談的な内容について書こうと思う
表題のとおり、スキズとV系について!
これは私がスキズにハマッた理由とも関係がある
私は青春時代にV系にハマっていて、当時は週1でライブハウスに籠もっていた。いつも本命はインディーズだったので、ほとんどの場合デビューできず散っていった
それでも彼らがこの世に残した音楽は脳裏に記憶されていて、たまにふと思い出すと、やっぱりいい曲だよなぁ、もっと多くの人に知ってほしかった…と嘆き節になってしまう
スキズはK-POPアイドルだし、日本のV系とはかけ離れた存在に違いない……と思うのだけど、私の中ではどうも近いなにかが存在していて
ずっとモヤモヤしていたのだけど、紅白後のニュースでそれが少しばかりクリアになった気がする
去年の紅白後、複数のアーティストがインスタグラムに紅白共演者との写真をアップしていて、それがニュースとして取り上げられていた
そのなかでもとりわけ気になったのは、hydeと明希だった
言わずもがな、hydeはラルクのボーカルとして名を馳せ、今もYOSHIKIとのバンド含め活躍を続けている。シドもV系の中ではだいぶメジャーだしタイアップも多かったので知名度は高いほうだろう(といっても一般的な知名度はどうかわからないけれど…)
スキズとV系バンドマンが1枚の写真におさまっているのを見たとき、うわー!こんなことってあるんだ!と衝撃をうけた
なんだろう、自分の青春時代のV系シーンを彩ったバンドマンが、今ハマっているスキズと一緒にいる、というのがなんだかすごく不思議だったというか。まるで過去と現在がつながった、とでもいうような…
自分の好きなもの同士はなぜか繋がっていく傾向があるらしく、以前も何度かこのようなことがあった。好きなアーティストと好きな作品が繋がったり、好きなミュージシャンと好きな会社がつながったり、、
ファンの方のコメントによれば、hydeはスキズに会いたがっていたとのこと。なるほど、もともと注目していたということなのかな?
そういえば紅白の舞台裏を紹介する番組で、ハンがミセスのファンだからと挨拶にいってCDを渡した、という話を思い出した
これらを考えると、みんな畑は違えど、刺激を与えたり受けたりしながら作品を生み出しているのだろうなあと思う
余談だが、相当昔、ラルクはV系といわれることに激怒していた。だからこの記事でもV系に括ってはいけないのかもしれないが、今回そこは御愛嬌ということで…!
話を戻すと、スキズとV系バンドマンが一緒に写真をとるという一幕については、おそらく私と同じ90年代V系ファンだった人たちが嬉しい反応をしていたようだった
そこで思ったのは、あれ?もしかしてスキズファンのなかに元V系ファンって結構多かったりするの?ということである
以前このnoteに、5STARドームツアーのライビュの感想を書いた。それは私が初めて見たスキズのライブで、そのとき私はスキズを知ってまだ2週間くらいだった
そんな状態だったので、映画館に入ったとき「kpop界隈のルール的なことも知らないし雰囲気も知らないし歳もいってるし絶対アウェーだ自分…」と思ってちょっとソワソワしていたのだけど、周囲を見渡してみると意外と年齢層が高くて少しホッとしたのを覚えている
それと同時にいくつか意外なこともあった。そのうちの一つが、私の右隣に座っていたSTAYさんたちの会話である
私より少し上の年代のSTAYさんだったのだけれど、XJAPANのライブの話をしていたのだ。これは私にとってだいぶ意外だったし、親近感がわく出来事でもあった
V系界隈でパイオニア的存在であるXJAPANと、kpopアイドルのスキズ。なんだか懸け離れている気がして、親近感は湧いたものの違和感をおぼえた
でも今回の紅白後のインスタの件で、意外とV系→スキズ、という道を歩んでる人がいるらしいことを知って、そうか、違和感をおぼえる必要なんてなかったんだな、と思った
よく考えると私自身がそのパターンなのだから、同じ趣向の人がいて当然である。ただ、みんなはスキズのどういうところにハマったのかな?というのは気になった
それでふと自分のことを振り返ると、スキズにハマったのはヒョンジンがアートすぎたからだったわけだけれど、たぶんそれだけではここまで沼らなかったと思うのた
全メンバーの雰囲気とかキッズたちの仲の良さとかダンスの格好良さとかそもそも楽曲の独特な中毒性とかいろいろ要素はあるのだけれど、思えばめちゃくちゃ心に刺さった部分があった
そう、それは………メイク!
そして衣装!
これを総称してビジュアルというのかもしれないが、とにかくその二つについて、うわー、これ好みだわ!と思ったことを思い出した
私が沼落ちしたキッカケはBackDoorの動画なので、当時のコンセプトに基づいたメイクや衣装だったからこそ沼ったといえそう
ちなみにその動画はこれ↑なのだが、まず冒頭のメンバー紹介のビジュアルがツボだった。え、これkpopなの!?とビックリ。私の世界のなかでは、あのメイクと衣装は完全にV系のくくりだった
平たくいえば、「メイク濃すぎない??衣装黒すぎない??」である
このときのメイクや衣装は、私の中のアイドル像とだいぶ違っていた。なにぶんkpopを知らなかったので、たまに目にしていたBTSの爽やかな雰囲気こそがkpop全体の雰囲気だと思っていたのだ
それで、ハマッて少ししたあとにようやく、スキズに限らずさまざまなグループがV系ファンに刺さるような衣装を身に着けているし、ヨジャドルならそれこそロリータ衣装もあるんだな、ということに気付いたのである
メイクも同様で、そのときのコンセプトによってだいぶ違うんだな、ということが分かった
尤も、kpop第一世代のときからそうだったかどうかは私の知識ではわからない。もしかしたら、どこかの段階でこのようなテイストが加わったのかもしれない
もし日本の90年代V系の存在が少しでも影響を与えていたら面白いなあなんて思うのだけれど、それはさすがに繋げすぎだろうか
ともかく、今まで自分は90年代V系シーンで流行っていたメイクや衣装がその界隈特有のものである、という狭い価値観に縛られていたのかもしれないなあと思った
話を戻すと、先ほどのBackDoorの動画のビジュアルはV系ファンを経由してきた私にとってすごく親近感がわくもので、これはスキズにハマるキッカケの一部になった
いざハマってみたらメイクや衣装は二の次になってしまったけれど、キッカケとしては大きかった気がする
ところで、私はこの動画のヒョンジンのダンスが本当に好きで、見るたびに連続リピートしてしまう
なにが良いって冒頭が良い。最初にヒョンジンが振り向いて正面に歩いてくるとき、両手に手袋をつけるような(?)ジェスチャーをしているのだけど、これが最高最強にかっこいい。ある意味これで落ちたといっても過言ではないくらいかっこいい
あまりに好きすぎていろんなBackDoorの動画を見漁ったところ、ほかの動画ではこの動きはなく、あれ?これって正式な振り付けではないのか!、と驚いた
これはヒョンジンのアドリブだったのかな?と思っているのだけど、どうだろうか?
ともかく、ほかの動画では見られなかったこの動きがめちゃくちゃツボで、ほんとうにその部分のヒョンジンを死ぬほどリピートした。文句なしに格好いい。なんであんなに格好いいんだ? ちょっと意味がわからない
さらにいえば、後半ダンスが激しくなるところで一心不乱に踊っているヒョンジンもツボだった。髪を振り乱しているからもはや顔は見えないけど、シルエットだけでなんかこうグッとくる
ハライチの漫才じゃないが、いつの間にかV系に関係なくなってしまった!
また話を戻すと、スキズにハマってまだそんなに経っていないけれど、この短い期間のなかでも、(元)V系ファンの人も結構いるんだなあと思う出来事がそこそこあった
これもまた、好きなものと好きなものが繋がった、ということなのかもしれない
些細なことだけど、生きているとこういう面白いことが起こるので、すこし楽しくなる
でもこれは、なにかを好きになるからこそ起こること。だから今は、スキズにハマってよかったなあと思う
そんなことをしみじみ感じつつ…
まだ発売前だけどDVD早く見たい!
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