10回目の名月荘。僕はいったい何をしに行っているのだろう?
4年前の春、「魔法の質問認定講師講座」で始めて行った山形、名月荘。2018年4月29日〜5月1日まで写真のボランティアで行ってきた。
もろもろ合わせて10回目の名月荘。今回は
名月荘には何をしに行っているのだろう?
を振り返って見ます。
きっかけ
正直、最初に行ったときは「なんでここに来てしまったのだろう?」それくらいの印象だった。
そもそも行くきっかけは、ラジオで講座主催のマツダミヒロさんを知り、「この人に学ぶことがある!」そう思ったから。ラジオを聴いてすぐに翌春の講座に申し込んだ、2013年12月のこと。
茂木健一郎さんのDream Heart 松田充弘さん登場回 1回目
音声聞けます(このリンクは音が出ます)
茂木健一郎さんのDream Heart 松田充弘さん登場回 2回目
音声聞けます(このリンクは音が出ます)
だから行く理由は「ミヒロさんの観察」だった。
出会い
当時シンガポールに住んでいて、初めてミヒロさんに会ったのは2014年の2月のこと。ミヒロさんのイベントがシンガポールであった。
さすが質問家らしく、ほとんどお話しをしない。その数時間で何かを得られた(←まだ何かを貰うと言う思考でした。)感じも無く、ふーんって感じだった。
初めての名月荘
シンガポールから行った名月荘。最初会場に入ったときは「変なとこに来ちゃったな」だった。
僕は中高が男子校。大学は理系。会社はIT会社。女性が多い場所という経験が無かった。
会場に入ると女性が7割。身体が勝手に拒否をした。全身にバリアーを張り巡らせて「僕と関わらないで下さい」と言う無言のメッセージを発した。
講座と食事は何食わぬ顔して参加していたけれど、その他は部屋に籠もり、同室の人とひたすら会話をしていた。同室の男性が左脳的な話し好きだったが幸いだった。
当時参加していた人からは「しゅうしゅうに、声掛けられなかったもん」ってよく言われる。バリアー作戦は成功していたのである。
ひとつの問いが浮かんだ
だけど、当時毎日ブログを書いていた僕は、ひとつの問が立った。
このビジネスモデルは何だろう?
そこで見た現実は、山形の高級温泉旅館に、45名の人が3日と言う時間と、決して安くは無いお金を掛けてそこに参加していたのです。
同室の男子と、すぐに算盤をはじいた。○千万円のお金が動いているよね?って。
そこから半年掛けて、世の中の常識って何?この仕事の正しいやり方は何?って思っていた僕は、
なにやら右脳って物があるらしい
と言う事に気付いた。分かっている人には
なんだそんなこと?
だろう。
僕も言葉では知っていた。
人は感情が動いてはじめて行動する
って。でも、そもそもその「感情が動く」と言う事が体感出来ていなかった。
スタッフに応募
半年掛けて「右脳」とか「感情」って物に気付いた僕は、次の「答え」のヒントを探しに「スタッフをやりたい」って思うようになった。
僕が参加したときも、「里帰り」と言って先輩方が講座のサポートをする制度があった。
2014年の秋の講座は他の予定があって参加出来なかったが、2015年の春講座にはじめてスタッフとして参加した。
自分の中の転機は実はこの2015年春講座のスタッフとして参加した3日間にあると今でも思っている。
初めてのスタッフで感じたこと
スタッフの応募は30名以上いたとのこと。その中から選ばれた5人に入れた幸運にまずは感謝した。
ありがたい
人生でそんなことを思ったのほぼ初めてかも知れない。
そしてそのスタッフと顔合わせ。ひとりを除いて3人とはFacebookでは知っていたけれども、初対面だった。女子4人、男子1人(僕です)。
4人はあっという間に打ち解け合い、にぎやか。そして僕はほどなく、
ここで何を言っても通じない
と悟った。僕が何を言おうとも、どんな提案をしようとも、そう簡単にねじ伏せられる相手ではないことはすぐにわかった。
今になって思えば僕は
委ねる
ってことをここで初めて覚えたのかも知れない。それまでは、何事も力尽くでやっていた気がする。
でもここではその「力尽く」はまったく通用しないと理解した。それは北風と太陽のお話しの、北風の如く。
嫌いだった「しゅうしゅう」と言うニックネームに屈服した
実は自分が受講生だった2014年春の講座では、よばれたい名前を書いて名札にしていた。
特にそれらしいものも無いので「修司」と書いて、「修司さんと呼んで下さい。」とお伝えしていた。
しかしその時一緒のグループだった女子に
修司さんとか面倒くさい。しゅうしゅうにしよっ。しゅうしゅう!
と勝手にニックネームを付けられた。正直、嫌だったしこっぱずかしいが正直な所。だから女子って面倒くさい。とすら思っていた。
それから1年「しゅうしゅう」を拒み続けた。
1年経って2015年春、スタッフはニックネームを書いた名札を身につける。そこではたと悩んだ。「しゅうしゅう」なのか?「修司さん」なのか?
サポートスタッフは「しゅうしゅう」押し。僕はそれでも引っ掛かる物があった。
名札に書いたニックネームは「しゅうしゅう」。1年間拒否し続けたニックネームに屈服した(笑)
でもこれは後になって思えばとても大きな転機だったと思える。
スタッフ業務の心地よさ
2015年春のスタッフの業務は、
・当時あったプロフィール写真撮影
・撮影前のメイクのサポート
・音楽CDの音量調整
・ミヒロさんのサポート
・物販
・受講者さんのサポート
・移動の誘導
・ワークをしている場所の把握
・ゲスト講師さんのサポート
などがあった。その他にも自分で気付いたことは、スタッフ同士伝え合って、必要であればそれももちろんやった。
誰がどれってことは大枠では決まっていたけど、お互いに連絡を取り合って、細かい仕事はその時に時間がある人や、得意な人が自然な形で入って行った。
何がよかったかってこの誰とは無しに、自分で仕事を見つけそしてそこに自然と入っていく感じがとても心地よかったのを覚えている。
今までの仕事の概念を覆された気持ちだった。誰かの指示があって、〆切があって、他に追加の仕事もあって・・・仕事に追われていた時とは全然違う仕事のやり方がそこにあった。
さらにメインのスタッフやミヒロさんとのミーティングで、皆が何を考え、感じているのか?言葉や、言葉を発するときの雰囲気によって伝えられるそれらの物が、とにかく学びになった事を覚えている。
目の前の人に向き合って、喜ばせるってこう言うことなんだと、その時初めて意識した。
今でも出来ているとは思えない。目の前のことに追われて、肝心の人が抜け落ちていることが多い。
でも理想はここにあるなって思っている。
サポートスタッフの仕事が無くなった・・・
2015年の秋の講座を持って、魔法の質問認定講師講座は終了した。見事なまでに講座自体が完成形で終わった。
完成したのでそこで終わり。そして、今後は認定講師を育てるのでは無くて、「しつもん」を効果的に使える人を増やしたい。
そんな思いで、翌春からは、「魔法の質問認定マスター」という講座になった。
色々あった仕事はシンプルになり、スタッフの仕事も減った。僕たちがやっていたサポートスタッフの仕事も無くなった。
うーん、あの場に関わり続けたい。どうしたら良いかなって思っていた。講座がシンプルになりプロフィール写真撮影も無くなった。これはもしかしたら?と思ってミヒロさんに写真を撮りに行きたいとお願いをした。
快諾してくれて僕は翌春以降も講座に関わる事が出来ている。
写真と言うツールで学んだこと
そして写真と言うツールが僕に取ってはとてもフィットしている。とは言え最初のうちは面食らった。なにせ3日間で3000枚もの写真を撮る。
最初のうちは、全ての場面を撮りたい、受講者さんの笑顔を撮りたい。そうやって力んでいた。
写真を撮っているのは楽しいのだけど、同時に3日間写真を撮り続けることがこれほど体力を使うのか!とも思い知った。
そしてなにより、これらの写真を色校正して、明るさ調整をするのが凄く大変だった。慣れないので1枚1枚処理していた。
しかし階数を重ねる毎にそれも慣れて来た。ちょっと疲れたな〜って思ったらすぐに休む。全部の場面を撮ろうとしない。
そうすることで、自分のペースが段々とわかってきた。写真の調整も、早くできる術を知った。
以前は受講者さんとあまり話さなかったけど、今は自然とお話しも出来る様になってきた。
シャッターを押しているのは楽しい。場の雰囲気が良いから、自然とこぼれる笑顔に反応している。自然とこちらも楽しくなる。
そうやって撮った写真が喜ばれたらこの上ない幸せだなって思う。
なぜずっと関わり続けているのか?
そうやって、色々含めて10回目の名月荘だった今回、なんでずっと関わっているのか?ふと考えてみた。
誰のため?と言えばそれは自分のためである。あの場にいたい、あの場の雰囲気を感じていたい。そう思っている。
学ぶことは本当に沢山ある。
そのひとつが、講座の進化。認定講師講座の時もマスターの時も、必ず何処かに変わっている部分がある。
前回あったものがなくなっていたり、大幅な時間短縮になっていたり、アイディア、知恵でこの講座の本質は何か?を考えつつ、そのワークは本当に必要なのか?を常に問い続けている。
そこで紡げるご縁もとても大切なご縁。そこでの縁が僕を救ってくれたことも何度となくある。
そしてスタッフと受講者さんが作り出す場の暖かさ。スタッフ同士の交流は笑いあり、暖かさあり、優しさあり、そして気付きあり。
そこに参加すると、毎回沢山の気付きや学びがある。それはロジカルな物と言うよりも、あり方や関わり方。それに繋がる日常など言語だけでは感じずらいもの。
人を包み込む暖かさがそこにはあります。
そこに関わり続けるコトで何かがあると最初思ったのですが、それよりも僕がそこに関わる事を欲しているんですよね。
その正体を言語化することも出来るとは思うけど、そうではなくて記憶に刷り込むことが今、僕がしたいことなんだなって感じてます。
それはいつの日か、僕から滲み出るモノになる気がします。もちろんそれを狙って参加するわけでは無いのだけど。
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しゅうしゅう(上田修司) ITエンジニア,Webマーケター,ライター
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