起業と学びの間に
「学び」とは新しいことを学ぶだけでなく今までの知識や自分を再認識する事、新しい考え方を行うことができるようになることである。
「学び」には質があり実践で活かせない「学び」は腐った食材のようだ。
≪1.初めにー企業のきっかけ≫
私は2018年7月、ベトナムハノイにてマーケティングコンサル会社を起業しました。前職はというと地方金融機関にて約14年超勤務しそれなりに充実した銀行員生活を送っていました。
企業のきっかけはハノイの日系現法の会社の代表(マネージメント)を任された事がきっかけでした。
もともと、マーケティング知識がありハノイの事情も理解したと思いGDP7%前後の市場に挑戦をしました。
≪2.使えないマーケティング知識は飾り≫
前述したとおりマーケティング知識を有していたつもり、(またチーム全員がMBAホルダー)であったことで知識をある程度あてはめればベトナム市場も問題ないと考えていました。
しかし、我々が最初にやったことはなまじ知識があったが故に難しく複雑なシステムを作り過ぎたために時間と労力、おまけに運用できないものになってしまいました。
「ローカライズ」という言葉をよく聞きますが我々はやったつもりで全然できていなかったのです。
≪3.なぜうまくいかない?≫
結論1・・・様々な土台の前に知識を積み重ねていったからである。
このような図の状態でありこれではバランスが悪くうまく立てません
結論2・・・「Do」をしなかった。
SEOの有用性、オンラインマーケティングの有用性。頭でわかっていても実際に自分自身は「インスタ」や「FB」、ブログなどをやってこなかった。
≪3.過去の失策≫
過去の失敗例として分析、計画書を作成、顧客に説明したものの顧客はそれだけで満足し集客につながらなかった。
顧客に対しての分析も説明も間違いではありませんでした。また、対策についても問題なかったと今でも思っております。
しかし、なぜそれが実践できなかったか・・・
1.顧客が簡単に運用できるまで理解していなかった
2.自身が行っていない事を顧客にはできない
「机上の空論」とありますが「本当に」顧客が理解し実践できるまでの落とし込みは経験した者にしか伝えれないのです。
≪4.社員教育や指示も同じ≫
日本のように何となく「言わなくてもわかるだろう!」は海外では通用しません。このような日本的な指示の仕方が社員との軋轢やクオリティのコントロールができない所以です。
すべてを私がやる必要はない、しかし知っておくべきこともある。
実際にFBやインスタ集客は誰でも簡単にできます。なのにやらずに社員に指示はできません。例えば「動画」についていえば構成、カメラワーク、編集等の知識があるのとないでは全く指示の通りと完成されたクオリティが違います。
実際に私が勉強前に作った動画と勉強後に作った動画のリンクを貼っておきます。
(学び前)
(学び後)
対象者が違うので数字だけで判断はできませんが構成やFookをなど変更が見られます。
≪5.新しい時代を生き抜く準備はできていますか?≫
実際、私たちの事業は1年半低迷(拡大できない)しました。私の営業のみが生命線で部下たちの営業はまるで成果が上がらず常に言い訳ばかりが続きました。また、任せた書類作成もクオリティが低く結局私がやるという悪循環に陥ってしまいました。
ここで冒の内容に戻りますが学びは「生きた学び」が必要であることに気づきました。
今、日本にはMBAホルダーが腐るほどいます。MBAホルダーのバーゲンセール状態です。
しかし、3・の図のように実践スキルがないままで知識を身に着けても重い鎧をつけてマラソンに参加しているようなものです。
目の前の事ができないのに(やっていないのに)先の事などできない。したがって、まず身に着けるべきスキルは「Do」できるスキルなのです。
≪6.私が学んだ方法≫
正直、学べれば自分の身につけばどのような教育でもいいですが、私は「MUP」で無理やり「DO」する方法(環境)を選びました。
本当に基礎的な事であったりわかっている内容も多々あります。しかし重要なのはそれを実際に使うこと「DO」すること、アウトプットすることでありそれを実施するすることで会社も私も短期間で急成長しました。
市場経済は常に変動しており「学び」を止めてはいけません。
「学び」は学び続ける「実践-DO」し続けることで会社も個人も比例して成長していくのです。