東京ヤクルトスワローズが143連勝するセ界　第4週目

今週、まずは本拠地神宮球場にて、ベイスターズとの3連戦。

相手先発ピッチャーは、昨シーズン苦手としていた大貫が登板。
しかし、今シーズンのスワローズ打線は違う！
3回まで無得点に抑えられていたが、ようやく4回裏、先頭のミスタースワローズ山田哲人がヒットで出れば、続く村神様はフォアボールで出塁。
そして、ワンアウト2・3塁でケリー太田がレフト頭上を越えるタイムリーツーベースで先制することに成功した。
続く5回には、スワローズの中で、大貫を唯一得意としている村神様のホームランダービー単独トップに躍り出る第6号ホームランで、3点もの追加点。
一方、スワローズ先発スアレスは、4回までパーフェクトピッチング。
5回にはピンチを迎えるも見事に抑えて、6回無失点とベイスターズ打線をキリキリ舞させた。
7回に今野が宮崎プーさんから一発を浴びて、完封リレーとはならなかったが、完勝で初戦をものにした。
この日は、とにかく速い並木がプロ初盗塁も決めた。
キャッチャー戸柱はセカンドに送球できないほどの俊足っぷり。
ジャイアンツ増田やソフトバンク周東のように、足のスペシャリストとして、これからも大活躍してもらいたい。

雨中での戦いとなった第2戦は、プロ初勝利を目指す金久保が登板。
ぬかるむマウンドや、2度の中断にもめげることなく、6回途中を3失点で切り抜けた。
そんな金久保を援護したい打線は、2点を失ったばかりの3回裏に村神様の犠牲フライとG I馬塩見のホームランで、すぐさま逆転に成功。
5回には、昨日今シーズン初の猛打賞と活躍した山田哲人が、追加点となるツーランホームラン。
そして7回にもスタンドインさせて、2打席連続となる第4号ホームランを打った。
シーズン初めからコンディション不良に調子の上がらない山田だが、これは完全復活といっても過言ではない連夜の活躍となった。
最終回、坂本がピンチをつくるも石山和尚が難なく抑えて勝利。
4年目となる金久保がとうとうプロ初勝利をあげることができた。
ルーキーイヤーからトミージョン手術を受けるなど、順風満帆ではなかったが、この日とうとう日の目を浴びることができた。

今日も勝利したい第3戦。
だが、同一カード3連敗は何がなんでも避けたい三浦番長監督は、とうとうソトとオースティンをスタメンで起用した。
ただでさえ打撃が好調のベイスターズ打線に厚みが一層増した。
スワローズはまだ青木内川川端が2軍で調整しているというのに卑怯である。
そんな姑息なベイスターズを初回から、数多の叱咤激励をもらう中村、そして村神様のホームランで2点を先制。
最高級品種高梨は、強力打線を3回まで無失点。
4回にはツーアウト満塁で、オレの浩康に引導を渡した柴田がセンターに抜けようかの打球を放つ。
同点に追いつかれると危ぶまれたその瞬間、ミスタースワローズ山田哲人の好捕で内野安打として、セカンドランナーは返すことはなく、最小失点で切り抜けた。
その後は、一進一退の攻防で両チームともゼロを並べていく。
最終回、石山和尚はツーアウトから代打桑原にあわやホームランとなるツーベースを打たれるも、安定の4凡で試合を締め、ベイスターズ相手にスイープを決めた。
ちなみにこの日、表参道の方に仕事の予定があったオレは、用事が済むと寄り道して神宮球場へと足を運んだ。
到着した瞬間、パトさんが中村のホームランをアナウンス！
とりあえずこの攻撃はと立ち止まっていたら、村神様の一撃とともに湧き上がる歓声。
早くビールを片手に大声出しながら観戦したいと、心の底から思いながら、神宮球場を後にした。

続くは、甲子園にてタイガース戦。
スワローズの先発は、現役最多勝の石川が満を持して登場。
相手の先発は、ノーコンクラッシャー藤浪。
スワローズ打線は、デッドボールなんか喰らうかい！と先頭の山崎から連打連打連打！
気付けば、12年前にオリックス戦で記録を達成した11打席連続安打を超えるものとなり、藤浪はアウトをひとつも奪うことなく試合をクラッシュさせた。
一方の石川は、好調タイガース打線を老獪な投球で翻弄する。
ベテランの味をたっぷり込めて、見事に5回を無失点で抑える。
その後も今野→坂本→梅野とリリーフ陣も石川の好投に続き、見事に完封リレーで初戦を勝利した。

土曜は雨天中止。
翌日、ライアン小川がスライド登板となるも、その影響からか立ち上がりから思うようなピッチングができない。
3回途中まさかの6失点。
4回にも大下が打たれ、0対8と一方的な試合展開となる。
しかし、このままでは終わらないのが、今シーズンのスワローズ！
6回に青木のタイムリーで1点を返せば、7回にはガンケルの後を継いだ石井から、ミスタースワローズ山田哲人がスリーランホームランを放つなど、たちまち5対8を迫る。
その裏、坂本がきっちりと抑えれば、ドラマは8回表に待っていた！
先頭のG I馬塩見がデッドボールで出塁すれば、続く我が母校出身の松本友がツーベースヒットで、一打同点のチャンスをつくる。
元山のセカンドゴロの間に1点を返し、これに動揺したのかルーキー中野が悪送球でさらに1点を奪い、とうとう1点差に迫ってきた。
ツーアウト1塁で打席に立つは、扇の要中村。
代わったばかりの岩崎の初球をフルスイングで振り切った。
その白球は、レフトスタンドに突き刺さる逆転ツーランホームラン！
8点差をももろともしないスワローズ打線！
4年前の0対10からの大逆転を彷彿とさせる勝利！
全国10人くらいのタイガースファンは、ただ呆然とするのみだった。

143連勝まで、あと124試合！