「東野幸治のオールナイトニッポン」で思う働き方改革。

先日、東野幸治のオールナイトニッポンを聴いた。
深夜帯の時間で、しかもラジオ、どんな爆弾を炸裂してくれるのかワクワクしていた。
しかし、オレの求めていたものとは違う放送だった。

そもそもこの放送が行われることには、とある理由があった。
今年の4月、ラジオのレギュラー番組が開始する予定だったのに、スポンサーがまったく募らなかったことで頓挫してしまったのだ。
そこで彼は、youtubeで娘2人に手伝ってもらいながら自力でラジオをはじめたのだ。
若い頃から第一線で活躍してきた東野幸治。
おそらく尋常ではない悔しさがあったのではないだろうか。
プライドだってズタボロになったかもしれない。
でも、自力ではじめたラジオ。
その名も「東野幸治の幻ラジオ」。

そして、わずか7ヶ月であのオールナイトニッポンのパーソナリティになった。
幻が現実になった。
ちきしょう!では終わらせないで、やったるわい!で掴んだ放送だ。

オープニングトークが終わったあとのクレジット読み。
その前にも営業さんやスポンサーの想いや日々の活動を代弁していた。
彼らの仕事で、このラジオをやらせてもらえていること。
そう、今仕事ができているのは、誰かがいるからなのだ。
こんな仕事やりたくねぇと不満はあっても、誰かがつくってきてくれたもの。
多くの人の協力や手助けがあるから、人は働けられるのだ。

「働き方改革」
この言葉が、いろんなシーンで飛び交っている。
でも、この言葉の中に、オレは違和感を持っている。
どうしても自分の都合の良いところだけを採用しているだけで、自由をはき違えているように思えるからだ。

働き方「を」改革するのではなく、働き方「で」改革する。
前例のないことを実現したっていいし、昇給や昇進を目指すのだっていい。
地道にコツコツやっていけば、時間がかかるかもしれないが、想いは形になることを気付かされた放送だった。
どうせ働くのであれば、そういう大小関わらず野望というか欲を持っていきたい。

と、現在無職のオレは、そう思うのでした。

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