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東京ヤクルトスワローズが143連勝するセ界 第8週目

鬼門である東京からくりドームでも連勝を決めたスワローズは、本拠地神宮球場に戻ってカープとの2連戦。

初戦の相手先発は、スワローズの天敵森下。
今シーズン3度目の対戦となり、スケジュールどうなってんじゃい!と言いたいところだが、ここで怖気付いてしまっては143連勝はできぬ。
しかし、森下を打ち崩すどころか、得点をあげることすらできない。
一方、スワローズの先発は、チームメイトの誕生日にプレゼントをあげるナイスガイ田口。
本拠地にも関わらず神宮では、思うようなピッチングができないままでいる。
しかし、この日はピンチを招くこともあったが、見事に7回を無失点で切り抜けた。
同じく森下も7回でマウンドから降り、8回から塹江にスイッチ。
これはチャンスだが、連続三振で早くもツーアウト。
しかし、オスナがツーベースを放つと、打席に立つのは不調が続いている青木宣親。
ここで打たなきゃ誰が打つ!
歴戦の雄は、忍びの者菊池の横を抜けるライト前にタイムリーヒットを放ち、ようやく均衡を破った。
この虎の子、いや燕の子の1点を守護神石山が3人で切り、完封リレーで勝利した。
これにはカープファンは、泣く泣く神宮を後にするのみだった。(観客数7979人)

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カープ   000000000 0
スワローズ 000000010 1
マクガフ3勝目!

雨天中止のため、また1日空いて、今度はバンテリンドームにてドラゴンズとの3連戦を向かえた。
この日のスワローズ先発は、エースと言っても過言ではない金久保。
2回を無失点で抑えるも、アクシデントは3回に起きた。
京田が放った打球は、勢いよく金久保に向かい胸に直撃してしまい、まさかの降板となってしまう。
この突然の継投にマウンドに上がったのは今野。
投球練習と言わんばかりに、3番ガーバーをストレート3つで三振を奪えば、4番ビシエドも初球を中途半端なバッティングでピッチャーゴロ。
ワンアウト1・2塁のピンチを切り抜けた。
一方、スワローズ打線は、これまた苦手としている勝野から、2回表にオスナのツーベースでチャンスメイクをすれば、サンタナクロースがタイムリーで先制点を奪う。
4回にも再びオスナツーベースからのサンタナクロースタイムリーで追加点をあげる。
まるでVTRを見ているかのような両外国人選手の活躍で試合を優位に進めていく。
今野→梅野→清水の継投は、毎回ピンチをつくりながらも、得点は許さない。
7回に近藤が打たれて1点を失ってしまう。
しかし、この日スタメンマスクを被った古賀が1塁牽制で高橋周平を刺し、これ以上の失点を防いだ。
1点差に迫られた8回表には、スタメン落ちの山崎が歯負いの馬を使うくらいならオレを使え!とばかりに、今シーズン早くも3本目となるスリーベースで追加点のチャンスをつくる。
ツーアウトになるも、ミスタースワローズ山田哲人が三遊間を鋭く抜けるタイムリーで再び2点差にリードを広げると、9回にも山崎が今度はタイムリーでダメ押し。
2回から毎回得点圏にランナーを置く苦しい展開だったが、守護神石山はきっちり3人で抑えて、初戦をものにした。

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スワローズ 010100011 4
ドラゴンズ 000000100 1
今野2勝目!

続く第2戦。
この日の先発は、不調が続き再登録されたライアン小川がマウンドに立つ。
1度ローテーションから外れ、ミニキャンプを行い、走り込みなど体づくりに心掛けていたとのこと。
その練習の効果が十二分に発揮し、これまでの不調が嘘かのような、99球3安打無四球完封勝利をあげた。
100球以内で完封勝利するという、いわゆる「マダックス」。
日本プロ野球では、2017年の4月14日に金子千尋が達成して以来の快投となった。
まさかライアンからマダックスに異名が変わるとは、さすがに全国289689610人のスワローズファンも思いもしなかったことだろう。
打線も初回からミスタースワローズ山田哲人のタイムリーツーベースで先制点をあげると、6回にはサンタナクロースのタイムリーで追加点。
続く7回は「ノーアウト満塁のチャンス」というピンチにも関わらず、オスナ青木の連続タイムリーで、たちまち3点を奪い、この日も効果的に得点をあげて勝利した。

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スワローズ 100001300 5
ドラゴンズ 000000000 0
小川5勝目!

鬼門バンテリンドームで3タテを決めたいスワローズは、未来の日本のエース奥川さん。
この日、ロッテでは同級生の怪物佐々木朗希が投げることもあり、気合いは十分。
そんな奥川さんに村神様が、左中間の深いところにツーランホームランを放ち、さっそくプレゼントする。
リードをもらった奥川さんは、6回をわずか1失点で好投した。
その後、近藤→マクガフが1回ずつを無失点で抑える。
そして、最終回。
マウンドに上がるのは、もちろん守護神石山。
しかし、どうもピリッとしない。
先頭の代打福留、大島にヒットを打たれ、ワンアウト1・3塁。
そして、続く京田にはフォアボールを与えて、満塁のピンチを背負ってしまう。
ここで向かえるは、スワローズ戦にめっぽう強い福田が打席に立つ。
その2球目だった。
ライナー性の打球はセンターに弾き返される。
その打球を歯負いの一流馬塩見がキャッチ。
代走の滝野はタッチアップを狙うが、塩見から好返球がホームにやってくる。
若き司令塔の古賀が落ち着いて捕球してタッチアウト。
見事なバックホームでゲッツーとなり、辛くも勝利した。
この日は、8回にも塩見と同じく守備固めで入っていたサニブラウンに勝った男に勝った男、並木が自慢の俊足を活かして、ダイビングキャッチの大ファインプレーを見せ、ピンチを未然に防いだ。
脇役がしっかり仕事をして、勝利を手繰り寄せた試合だった。

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スワローズ 200000000 2
ドラゴンズ 000010000 1
奥川4勝目!

143連勝まで、あと105試合!

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