東京ヤクルトスワローズが143連勝するセ界　6月1日〜6日

さて、プロ野球も開幕してはや2ヶ月が経った。
6月となるが、未だ無敗の東京ヤクルトスワローズ。
今月も1試合1試合取りこぼしのないように、勝ち続けていきたいところ。
今週は、東北楽天イーグルスと埼玉西武ライオンズを相手に、本拠地神宮球場での6連戦。
強力打線の両チームだが、スワローズだって負けてはいない。
見事に打ち勝って連勝を伸ばしていきたい。

初戦の先発は、エースと言っても過言ではない金久保。
前回は、昇格後初登板となり、あまり調子は良くなかったので、今回はしっかりイーグルスを抑えていきたい。
しかし、初回鈴木大地のバサロスイングはライトスタンドへとボールを運んだ。
ファールにも見えた打球だったが、これが先制のホームランとなってしまった。
意気消沈している金久保を助けたい打線は、2回裏に先頭の村上様がヒットで出塁すると、すかさず盗塁を決め、ツーアウトながら2塁。
ここで国民的歌手西浦が、イーグルス先発の外れ1位塩見からタイムリーを放って同点とした。
しかし、この日も本調子ではない金久保は、岡島のスリーランで再び勝ち越しを許してしまった。
なおも5回表には、ヒットとフォアボールでノーアウト満塁のチャンスを相手に献上してしまう。
スワローズにとっては、ピンチであるが、他球団にとってはこれ以上ないチャンスなのだ。
しかも、ここでマウンドにあがるは、イニング途中にめっきり弱い梅野。
しかし、これまでの梅野とは違った。
たった13球で無失点に切り抜けたのだ。
高津監督の執念の采配が実った形となった。
これは、江夏の21球と同様、梅野の13球と後世に残さなければならないものとなった。
その梅野の好投に報いるべく、この日2番に座っている青木がタイムリーツーベースを放ち、リードを縮めていく。
そして、全国289689610人のスワローズファンが待ち望んでいた時は、ラッキーセブンの7回にやってきた。
天才川端信吾のヒットなどでワンアウト満塁にすると、青木はフォアボールを茂木取り、1点を返す。
動揺している酒居は、続く山田の場面でワイルドピッチ。
労せず同点に追いつくと、山田はしっかりと犠牲フライをあげて勝ち越しに成功する。
さらに次の打者は村上様。
1点差ではもの足りん！と力強く振り抜いた打球はセンターの頭上を越える第15号ホームランでダメ押しとなる7点目を奪う。
その後、清水→マクガフが意気消沈したイーグルズをまったく寄せ付けず、見事な逆転勝利で初戦をものにした。
大西はこれがプロ初勝利となった。
これからも力強いピッチングで、スワローズに勝利をもたらしてもらいたい。

　　　　　　１２３４５６７８９
イーグルス　１０３００００００ ４
スワローズ　０１００１０５０×  ７
大西1勝目！

次戦も快勝といきたいスワローズだが、そこに立ちはだかるはエース則本。
しかし初回、先頭の交流戦絶好調のGⅠ馬塩見とつなぐ扇の要中村のエンドランで、さっそくチャンスを迎えるも、内野ゴロの間に1点を奪い、幸先よくリードする。
一方、スワローズ先発の田口は4回に爆笑捕手太田光にタイムリー、続く5回には代わったばかりの石山が島内にも打たれてしまい、リードを許してしまう展開となる。
だが、まだ1点差。
逆転の可能性は充分にある。
それは、この日も7回裏に待っていた。
則本から代わった安樂から、青木がヒット、サンタナはフォアボールで出塁すると、元山がきっちり送りバントを決めて、ワンアウト2・3塁のチャンス。
ここで代打に送られるは、向かい風すら追い風にしてしまう川端慎吾。
追い込まれながらも3球目を技ありの流し打ちで逆転に成功する。
その後は、吉田大喜が2回を難なく抑えて勝利。
これまた289689610人のスワローズファンが大喜びとなる試合となった。

　　　　　　１２３４５６７８９
イーグルス　０００１１００００ ２
スワローズ　１０００００２０×  ３
梅野3勝目！

2戦連続でラッキーセブンに逆転したスワローズ。
今日こそ、楽な展開で楽天に勝ちたいところ。
先発のサイスニードは、3回まで1安打に抑え、イーグルスに得点を与えない。
そんな好投を続けるサイスニードを援護したい打線は、その裏に歯負いのGⅠ馬塩見、そして復調気配を見せる青木の2者連続ホームランで均衡を破る。
しかし、4回表にワンアウト満塁のピンチを背負ってしまったサイスニードだったが、相手のスクイズミスもあり、なんとか無失点で切り抜けた。
その後は一進一退の攻防が続き、2対0のまま9回へと。
8回から登板している悩める守護神石山が、小深田に被弾されるも、そのあとは鈴木大地、浅村をファーストゴロに打ち取って、勝利を手にした。
両チームの得点がすべてソロホームランというめずらしい試合展開となった。

　　　　　　１２３４５６７８９
イーグルス　０００００００１０ １
スワローズ　００２０００００×  ２
サイスニード2勝目！

続くカードは、山賊打線と称されるほどの強力打線を誇るライオンズとの3連戦。
ここで先発するは、現役最多勝投手の石川雅規。
2軍では防御率0.32というほぼ完璧なピッチングを繰り出し、満を持しての登板となった。
初回からプロ20年目の円熟された老獪な投球で、山賊打線をキリキリ舞いに抑えていく。
打線にもリズムを生み出し、初回のチャンスでは高橋ロン毛光成のワイルドピッチで先制すれば、続く2回裏は相手のお株を奪うかのような猛攻。
交流戦絶好調のGⅠ馬塩見のタイムリー、ミスタースワローズ山田哲人のホームランなどで一挙に5点を追加する。
まだまだ止まらないスワローズ打線は、ノリはやべぇこと青木宣親が今シーズン初となるホームラン。
さらには村神様もホームランを放ち、3回で早くも10対1と一方的な試合展開とした。
5回をたった59球で仕留めてきた石川に、さらなる援護がやってきた。
雨野選手の登場である。
激しく降る雨は、試合を中断させると、そのまま雨天コールドとなり試合終了。
これで通算勝利数を174に伸ばすとともに、球団初となる40歳代での完投勝利と新記録を生み出した。
ピッチングだけではなく、打席に回った3つともすべて初球でバントを決めるという活躍。
やはりスワローズが優勝するには、どうしても必要なピッチャーである。

　　　　　　１２３４５
ライオンズ　００１００ １
スワローズ　１５４０×  １０
石川2勝目！

続くはライアン・マダックス・小川が先発。
ここ3試合好投を続けているので、今日も獅子の牙を折ってしまいたいところだが、初回にライオンズの生え抜き中村と栗山で先制点を奪われてしまう。
大量得点をあげた翌日は、打線が沈黙してしまうジンクスがあるスワローズだが、さっそくノーアウト満塁のチャンスをつくる。
ここで調子を上げてきた村神様のタイムリーヒットで2点を奪い、すぐさま逆転する。
その後は、小川と今井の投げ合いが5回まで続いた。
試合が再び動いたのは、6回裏。
先頭打者の村神様が振り抜いた打球は、センターバックスクリーンに飛び込むホームラン。
4番のひと振りで膠着していた試合を打破した。
しかし、ライオンズも黙っていない。
7回表にアグー山川のどすこいホームランで再び1点差に迫っていくがここまで。
8回は清水、9回はマクガフ、そしてなぜか梅野のリレーで、この日も勝利した。

　　　　　　１２３４５６７８９
ライオンズ　１００００００１０ ２
スワローズ　２００００１００×  ３
小川8勝目！

デーゲームを苦手としているスワローズだが、昨日の勝利で、その意識は払拭されたはず。
久しぶりの登板となる最高品種高梨は、初回から満塁のピンチを背負うも無失点で抑えると、打線は制球を乱している上間から、サンタナの押し出しフォアボールとオスナのパワフルタイムリーで、今日もさっそく2点を先制した。
しかし、高梨も立ち直ることなく、2回表には岸からタイムリー、3回にも呉のホームランで3点を失い、ここでまさかの降板となるも、大西と古賀のバッテリーが三振ゲッツーで追加点は許さなかった。
この若いバッテリーを楽にさせたい打線は、ツーアウトからサンタナのフォアボール、続くオスナはこの日2本目となるヒット、そして相手のエラーで2・3塁のチャンスを迎え、ルーキー元山が打席に立つ。
鋭くライトを襲うライナーは、ダイビングキャッチを切り裂くスリーベースヒットで逆転。
前打席では満塁のチャンスを併殺打で潰してしまった汚名返上となった。
回跨ぎとなった大西は、オスナのファインプレーにも助けられ、山賊打線をゼロに抑えると、その勢いが打線にも乗り移る。
昇格したての宮本が代打でツーベースを放つと、絶好調青木も続き勝ち越しする。
しかし、代わった坂本は愛斗にフェンスギリギリのツーランを打たれて、再び同点とされ、さらには梅野も岸に被弾され、リードを許してしまう。
しかし、たったの1点差。
8回裏、代わった宮川から先頭の代打山崎がフォアボールを選ぶと、ダノンキングリーにも勝る塩見がヒットで続くと、ノリはすげぇ青木宣親が右中間を破るタイムリーツーベースで三度逆転する。
さらには、向かい風すら追い風にしてしまう川端慎吾が、ライト線に強く引っ張り2点を追加する。
9回は新守護神マクガフが登場。
難なく三者凡退で、この日も見事な勝利。
シーソーゲームを制した。

　　　　　　１２３４５６７８９
ライオンズ　０１２０２１０００ ６
スワローズ　２０２１０００４×  ９
今野5勝目！

次週からは、ビジターでマリーンズとホークスとの6連戦。
本拠地から離れようと、負けるわけにはいかない。

143連勝まで、あと88試合！