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【RWC振り返り】釜石。20200925

こんばんは!コダカです。

9/25 (水) 14:15 プールD
フィジーvsウルグアイ
27 - 30
釜石鵜住居復興スタジアム

日本戦以外でW杯で印象的だった試合をあげろと言われれば、1年前の今日行われたこの試合は含まれるでしょうね。

格上のフィジーにたいして南米のウルグアイが金星をあげた番狂わせの試合でした。

ラグビーというのは強い側により有利になるようなルールです。
そのため、サッカーのようなジャイアントキリングはなかなか起こらず、ほぼ実力通りの結果となります。

当時の世界ランキングでは10位のフィジー19位のウルグアイと相当な差がありました。

トライ数ではウルグアイを上回ったものの、ワラビーズとの熱戦から中3日というハードスケジュールで試合に臨んだフィジーにややミスや反則が目立ってしまったのは残念でしまいました。ウルグアイはパスとキックで加点をしていき結果勝利。両者ともチカラを出し惜しみせずノーサイドの笛が吹かれました。

開催されたのは開催地に立候補した15都市の中で唯一の新設会場、釜石鵜住居復興スタジアムです。今回のW杯では2試合が予定されていましたが、台風の接近により結果的にはこのスタジアムでの最後の試合となってしまいました。(もう1試合はまた後日触れます。)


建設地はかつて津波で流された小学校と中学校があった場所です。
多くの尊い人命を失い甚大な被害を受けた釜石鵜・釜石市は、かつて日本ラグビーを一世風靡し日本選手権で7連覇を果たした北の鉄人こと、新日鉄釜石ラグビーの活躍を誇りに持っていました。
その誇りを震災からの復興の原動力にできないかということで、このスタジアムは震災から8年後2019年で行われるW杯を釜石に誘致するために作られました。

新幹線が通る仙台や盛岡等都市部から離れた釜石。
車の乗り入れを禁止し、輸送の大半がバスと第三セクターの三陸鉄道というアクセス面での不安がありましたが、蓋をあければスタンドを満員の観客と大漁旗が埋めつくしました。

この日のために用意されたような晴天の下、宮城県松島基地所属第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」が歓喜の線を空中に引き、キックオフ直前には震災の犠牲者に黙祷がささげられました。開会式以外では異例中の異例のセレモニーだと思います。それだけ、このスタジアムでラグビーW杯を開催する意味と重要さが伝わってきます。

マスコットキッズの少年がウルグアイ国歌を絶唱したのも話題となりました。
その歌声は地球の反対側ウルグアイ本国まで想いと共に届いたとか。

津波で飲み込まれてしまった地に8年後ラグビーが行われ笑顔の花が咲きました。

この試合この風景を見た1万4025人は一生語り続けると思います。

だって目の前でいくつもの奇跡が起こったのですから。

東北に活力を。釜石にさらなる祝福と喜びを。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。


参考サイト


つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。 もっと上手に書けるよう精進します。