ものれーる。 ざっつぶん#13
こんばんは!コダカです。
今日見上げたら、頭上を東京モノレールがぱぁっと季節外れの暖かい日差しを横切っていきました。
東京モノレールといえば、羽田空港と都心を結ぶ交通機関の印象が強いですが、ボクには汗と涙と思い出がいっぱい詰まった乗り物。
遠い昔、りんかい線がまだ開通していなかったころ、仕事で通っていた天王洲アイルへの交通は品川駅からの都バスか、浜松町からのモノレールだけ。
食堂もなければ、コンビニもはるか先の、まさに陸の孤島。
こんなところでものづくりができるか!っていうのが仕事終わりで歌舞伎町に繰り出していた新宿の職場を知る上司の口癖だった。
本当に良く仕事で失敗してた。
大きなことから小さなものまで。
今にして思えば、生まれつき要領が悪いことは置いておいても、最初からうまくいかないのは当たり前なのだが。
そんな怒涛の毎日の仕事終わり、夜遅いモノレールはそれほど乗客もおらず、疲れた気持ちをほぐす様に、ちょうどいい速度で都心に向かって走ってくれた。
浜松町へ向かうたった1駅の距離だけだが、モノレールの椅子に座って東京湾に広がる工場の明かりや飛行機のライトをぼーと眺める時間が好きだった。
疲労と絶望で一人でうなだれるときもあれば、同僚と二人で祈りにも似た願いのような未来のことを話したりした。
ほんの数分間の特別な空間だった。
あのとき話していた未来とは大きく異なってしまったし、仕事をしていた会社は名前も変わって違うところに移転してしまったけれど、あのビルの横をモノレールで通り過ぎるたびに、かかわった人たちと何物にも代えがたいあの日々を思い出す。
俺、頑張るよ。っていうのは、モノレールを見上げて今日思ったこと。
最後までお付き合いありがとうございました。
つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。 もっと上手に書けるよう精進します。