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雪と声とながら。20210123(日記)

こんばんは!コダカです。
風が強い一日でしたね。傘が持っていかれそうになりました。
そして雨は夜更けすぎに、ゆ…ゆきえに変わるだろう(タモリのボキャブラ天国世代)ということで皆さんどうぞご注意ください。

さて、今日は旅行好き、スポーツツーリズムあるあるな話を書きます。

春のダイヤ改正でムーライトながらの廃止が発表となり、昨年の春の運転が事実上最後の営業運転となりました。

そのムーンライトながらって何?という方へ

東京~大垣間の夜行普通列車は国鉄時代から毎日運転の「大垣夜行」として、普通列車乗り放題の「青春18きっぷ」ユーザーなどに親しまれてきました。これが1996(平成8)年に全車指定席の快速「ムーンライトながら」になり、2009(平成21)年からは春、夏、冬に運転される臨時列車とされました(快速も普通列車の一種)(乗りものニュースより引用)

18きっぷ発売期間の人気はものすごく、指定席の販売が開始される1か月前でほぼ座席が埋まってしまう等、国内外から関東関西を夜間移動する安価な交通手段として親しまれてきました。

18きっぷ一回分と指定席で3000円以下ですからねー。
もちろん日付が変わる駅までは自腹の交通費が必要となりますが、それを考えても安い。

それがコロナウィルスの感染拡大による行動様式の変化による輸送量の低下や車体の老朽化、他の交通手段と宿泊施設の低価格化等の理由で廃止となってしましました。

臨時の快速「ムーンライトながら」につきましては、お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたことに加え、使用している車両の老朽化に伴い、運転を終了いたします。(JR東海HPプレスリリース「“春”の臨時列車の運転計画について」より引用)


「列車の使命」というところからも鉄道会社の苦渋の決断というのが伝わってきますね。

ボク自身は学生時代含めて4回ぐらい乗りました。

安価と書きましたが、やはり安いにはそれなりの理由もあってのこと。
ずっと固い椅子に座っているので腰が痛くなる。2列で隣に誰が座るかわからない、運悪く近くにグループ客が大声で話していたり、防犯対策で消灯しないため眠れない。大垣につくと人が乗り換えのためダッシュしてて危ない。

今はアップデートして改善されているのだろうか。

やっぱり体力がある若い人の特権なのかな。こういう乗り物って…。
ミドルエイジは1日眠れないと翌日無駄にしますからね。

そんなボクでも大人になって1回だけ乗ったことがあります。

応援しているサッカークラブの12年間在籍した外国人選手がそのシーズンでの契約満了が決まっており、天皇杯のトーナメントで負ければサヨナラという状況でした。

さすがに試合が行われる四国の丸亀は遠いから、その日はTV観戦して、東京や大阪で行われる準決勝や決勝の勝ち上がりを待とうと思っていたのです。しかし前日の仕事終わりで、何か嫌な予感がしたんですよね。
昔からこの手の勘だけは強いので、次の瞬間腹を決めます。

これは丸亀まで行ったほうがいいと。

家に着くとパソコンで乗り継ぎを調べ着替えて再び駅へ。

みどりの窓口で聞くと翌朝の新幹線はほぼ満席でした。
季節は12月末ということもあり、今日のような太平洋側でも積雪の予報が出ていたため、できるだけ四国に近づきたいと思い、いいや、このまま行ってしまえと18きっぷと奇跡的にあったムーンライトながらの指定席を買い一路丸亀を目指しました。

結果として嫌な予感は当たりチームは敗退。
彼のクラブ最後の試合となってしまいました。

負けて残念でしたがここまで一緒に戦ってきた彼の最後の試合を自分の目に焼き付けることができたのは本当に良かったと思います。

ちなみに、もし新幹線に空きがあったら、試合当日岐阜近辺での積雪の影響をもろに受けて新幹線が動かなくなっていたので試合には間に合いませんでした。

ムーンライトながらは夜中~早朝の運転だったため、雪の影響はあったものの少しの遅延ぐらいだったかなと。(それでも丸亀についたのはギリギリだったのですが。)

今でも頭に鮮明に残っているのは、
試合後、スタンドから感謝のコールを送る僕らに「アイシテル」と笑顔の彼が発したその声。

試合内容の詳細やどこかに泊まったのか、どうやって帰ってきたのかすら覚えていないけど、ムーンライトながらと聞くと、その夜ながらの車窓から見た雪と12年間チームを引っ張ってきた大黒柱の声を思い出します。

そういえば彼が日本に来た日も雪が降っていたとか。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。



つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。 もっと上手に書けるよう精進します。