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蕎麦屋のカレー 20200621(日記)

こんばんは。コダカです。

父の日、大安、新月、日食、夏至が重なった日でしたね。
日食と夏至が重なるのは将軍徳川家光の時代以来とか。

そんな中、家族揃って墓参りに行くことに。

突然の号令に、は?と寝耳に水すぎてコーヒーを飲む手が止まりました。
今日用事が…と断る理由が特にないので付き合いましたけどね。
(でも、日中涼しいから走りたかった。。)

やっぱり生きることが優先なのか、人影はなし。

よく考えたら墓参りは午前中ですよね。
不届きものは昼過ぎにやってきた僕らの方です。

供え替えたばかりの仏花や線香の煙があちらこちらから。
ひまわりやらカラフルな花が風に揺られていて、どういう方が眠っているのだろうと思ったり。

かれこれ半年ぶりに祖父のお墓にやってきました。
都内に墓地があるため、自粛期間が終わればいつでも行けるというのも頭にあっても時間が経ちました。
他の親戚たちも同じように考えていたのでしょうか。少し汚れていました。

雑巾を持って行かなかったので持ち合わせのティッシュで墓石をごめんね、ごめんね。と拭いた後、お花を供え替えて線香を燃やして報告と感謝をしてきました。

祖父は震災や大戦を経験した明治の男だったので、この疫病と現代の世の中を見たらどんなことを言うのだろう。甘いと言うか、それでいいと言うか。

とても寡黙な人だったので、何も言わず手を動かしている気がするけど。

墓参りの後、行きつけの蕎麦屋があって今日もそこで昼食です。

あ!やってるやってる!のぼりが立ってる!

コロナでもなんとか持ちこたえたようで。ヨカッタヨカッタ。

店のドアは開けっ放し、ご主人さんは熱がこもる厨房で顔から手まで完全武装のグルグル巻きで蕎麦を茹でていたり、テーブル数も少なくされてて、メニューにはアマビエが貼り付けられていました。

3時近くなのに、テーブルほぼ満卓。

オーダーが終わって周りを見渡すとお客さんの回転が早い。
食事が終わるとみんなスグに席を立つんですよね。これはコロナマナーなのかな。今までならお茶飲んでゆっくりしている人が多い印象でしたね。

さて、ここで今日のテーマでもあるカレーが満を持して登場します!

蕎麦屋のカレーってキラーワードですよね。
片栗粉でどろっとなったあの独特な食べ物「蕎麦屋のカレー」

そのカレー目当てで人が押し寄せるいわゆる名店もあったりします。
このお店ではまだ味わったことがなかったのでミニカレーセットを注文しました。

「おとといカレー食べたよね?」と聞かれても、
カレーが主食の僕には「それが何か?」と返すしか答えがありません。

いよいよ待ちに待った「蕎麦屋のカレー」とご対面です!
普通の洋皿にもられて出てきたので、一瞬あれ?と思いましたが、気を取り直して口の中に運びます。

モグモグモグ………………。

うーん。

いたって普通のカレーでした。(笑)
美味しいは美味しいのですが蕎麦屋独特のどろっとした感じではなく普通のカレー。

そんな半笑いの僕に「いつぶりの外食だ?」と父。
「店の中では4ヶ月ぶり、かな?」と何も考えず返しました。

「そのぐらいだよな。」と言うと父は蕎麦湯をゆっくりと飲みはじめました。

お会計をして買い物のため父母と店先で別れました。

ぼやーと僕一人商店街の坂をくだっている時、ふと、この蕎麦屋のカレーを忘れることはないんだろうなと思った夏至の日でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。 もっと上手に書けるよう精進します。