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まったくの門外漢が、「育てる力〜栗山英樹『論語と算盤』の教え」を届けたいと願うまで

4/5発売「育てる力〜栗山英樹『論語と算盤』の教え」が発売された。
http://amzn.asia/3SqhAoF

この本は、
作家・小松成美さんが、北海道日本ハムファイターズ栗山英樹監督に迫り、
渋沢栄一の「論語と算盤」から学んだ普遍的な教えをベースに、
選手を育てる哲学や、激闘のさなかで何を考えてどう判断したかを
紐解いた1冊。

実は、
この本の取材現場に、書籍づくり未経験の場違いな僕が同席していた…。

■栗山監督の書籍の話は突然に
コルクラボ内の「小松成美プロジェクト」は、
より多くの人に作品や思いを届けるため、SNSのフォロワーを増やすためのサポートすることを目指して活動をスタートしており、
僕は2017年8月のゲスト会の後から加わった。

小松さんが、2017年9月にMessengerで、プロジェクトメンバーに、
「選手育成、球団経営に渋沢栄一の「論語と算盤」を使っている日本ハム栗山監督に、その真意、そこに見出している真理、哲学を伺い、1冊の本にまとめて出版します。」という相談が投げかけられた。

その時に依頼されたのは、
1)「論語と算盤」印象的な一文、心に留めた理由
2)栗山監督へ質問してみたいこと

当時、いくつかの取り組みについての話が並行して進んでいたこともあり、
栗山監督の本については、僕がとりまとめ役として動くことに。

プロジェクトメンバーで、小松さんからの依頼に加えて、
本のテーマ案や書籍の届け方も併せて提案するなどの活動をする中、
栗山監督に3回インタビューを行う際、
ラボメンバーを同行させていただける話が浮上。
誰が行くかを相談する際、ありがたいことに佐渡島さんに、
「一流の人間に濃く触れることは人生を変えます。一番熱心な人が行くべき」
という言葉をもらい、僕が取材同行することに。
さらに、プロジェクトメンバーから、
「アウトプットを考えると、同じ人がすべての取材に同行したほうが良い」
と言っていただき、すべての取材に同行することに。
一緒に取り組んでいる人からの言葉は嬉しく、モチベーションになった。

■小松成美プロジェクトに入るきっかけ

もともと、僕はずっとNumberが好きで、高校2年生の頃から愛読していた。
1997年に日本がW杯初出場決めた頃が、おそらくNumber全盛期で、
その中に名を連ねていた小松さんの文章ももちろん読んでいた。
だからこそ、
最初は小松成美プロジェクトに入るのは恐れ多いな、
という気持ちが強かった。

気持ちが変わったのは、
コルクラボのゲスト会で、小松さんの作品にどんな思いで取り組んでいたかを、初めて知ったから。大学生の頃は、完全にインタビューを受ける選手側しか見ていなかった。
改めて本を読み返して、インタビュアー側の想いをひしひしと感じた。
そして、ゲスト会で小松さんが言っていた
「書きたいテーマがたくさんある」「書けないこともたくさんあるから、小説を書いてみたい」という想いに共感し、何よりも小松さんが届けたいと思っている作品を、ぜひ読んでみたいと感じた。
少しでも役に立つことがあるのであればと思い、小松成美プロジェクトに参加した。

■取材当日
迎えた取材当日、
日本ハムファイターズが秋季練習を行う、鎌ヶ谷スタジアムへ。
僕は絶対に遅刻できない立場で、1時間前には取材場所に向かうのだが、
小松さんは集合時間の2時間くらい前に、スタジアムに着いていたらしい。
事前に球団関係者に挨拶を済ませており、準備の段階から一流の人の凄さを垣間見る。

スタジアム内のVIPルームで取材スタートすると、
小松さんは、栗山監督と初見にも関わらず、資料を一切見ない。栗山監督の目だけを見て話す。
時には「論語と算盤」の好きなシーンについて語り、栗山監督の共感を得る。
徐々に栗山監督も前のめりになり、熱く語り出していた。

事前に、
「インタビューは、用意した流れ通りいくことはまずなく、セッションのようなもの」と小松さん仰っていたが、それを体感させてもらった貴重な機会だった。

■この書籍を広めたい
書籍づくりに関わるのは、初めての経験だったが、
上がってきた原稿は、インタビューの文字起こしとは全くの別物だった。

追加取材や丹念に調べられた情報が加わり、
栗山監督の発言に込められた強い意思が、
作家の表現力によって文章に落とし込まれていた。

書籍の冒頭、
栗山監督が就任1年目の優勝から、2年目に最下位となり、
本当の意味で「論語と算盤」に出会う場面から、文章に引き込まれた。

この本をより多くの人に届けるのが、
小松成美プロジェクトとしての次の取り組み。

直近だと、
【朝渋】著者と語る朝渋『育てる力 〜 栗山英樹「論語と算盤」の教え』執筆者・小松成美 / モデレーター:最所あさみが開催される。
より多くの人に、小松さんのこの本への想いを知ってもらえたら嬉しい。
https://peatix.com/event/375009


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