seventeen...
「甲子園を目指す!」と意気込んで、入学してはや2年。
寮生活のほんのわずかな時間に送られてくる手短なメッセージから、
心境や体調を読み取り、必要な物や言葉を仕送りする。
「親が期待している」と圧にならないよう必要最小限の支援を心掛けた。
1年生の時に何度か観に行った大会。
「グラウンドで躍動する先輩たちをスタンドで応援する姿」を応援した。
2年生になって何度か観に行った大会。
「同級生が何人も試合に出ているのにスタンドで応援する姿」を応援した。
これまで、真っ白な背中で応援している姿しか見ていない。
そして、3年生、7歳から始めた野球の集大成の年となる17歳の春。
とある朝、いつもの時間にLINE通知音。
なんとなく弾んでいるように聞こえたので、すぐに開くと
「もらったで、17番!」
文字も踊っているように見えた。
初めて背番号を着けたユニフォームでグラウンドに立つ姿が見れる。
・・・ところで、番号は自分で縫うのだろうか?
そこが心配だ。
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