わたしは誰かにとってのアホである。
これはもう、なんも言わん方がよいと思った。なんも伝わらんから。というかそもそも聞いてないから。なんじゃそらと思って、もう黙ってなんも言わんようにした。すると、余計に頓珍漢なことをのたまうので、これは一度文章にしてちゃんと伝えんといかんと考えて、こう書いて送った。
「ものごとの認識は、おおよそにしておくが賢明かと思います。あれこれと細かく分類しようとするからややこしくなるんだろうと。人間も同じで、男と女というだけでもあいだには深くて暗い河があるというのに、昨今ではもっと細分化