【スポーツの価値について考えた話】世界一稼げるスポーツであり日本では貧乏イメージのスポーツ。俺がどうしていきたいか。沖縄に飛んだ理由 #ボクシング #ベンチャースポーツ
最初に言っておくが僕は大した選手では無かった。
大した才能もなければ劇的に知られた有名選手でもない。
少〜し一部で有名だったくらいで正確には
「夢破れた人間」
だ。
【初note投稿】
僕は1年ちょいくらい前までプロボクサーでした。
"プロボクサーとはなにか"
そんなことばっかり考えている人間でした。
ひょんなキッカケからボクシングを始めて
新人王になりランキングに入り
勝ったり負けたりを繰り返し
メディアに出たり、干されたり。
そんな波の激しいボクサーでした。
そんな時（勝っててイイ感じの時）にとあるプロ野球選手を紹介してもらい一緒にご飯を食べた。
ふと
“ファイトマネーってどんくらいなの？”
と聞かれた。
僕は普通に
「現金でもらってるわけじゃなくてチケット貰って売ってそれがファイトマネーになるんですよね〜そこそこ稼げるんですよ〜あはは笑」
と答えた。
そしたら
「何それ。プロじゃねぇじゃんw」
「何それ。プロじゃねぇじゃんw」
…
…
メッッッチャクチャ頭にキタ（笑）
なんだこいつ？俺がどんだけ頑張ってるのか知らねぇで。今ぶっ殺してやろうか。
と思った。
のと同時に
"あ、俺（俺達）はその程度なんだ。そうみんなに思われてんだ” 。
その人は1年で「億」単位の金を貰っているのに。俺は。
刺さった。強烈に刺さった。
そしてちょうど同じくらいのタイミングで某有名なボクシングの元チャンピオンにジムでたまたまお会いして話をした。
「お前もチケット結構売るらしいな。俺の時は○○○枚売ったぜ。いろんな人に会ってお願いしますってちゃんと頭下げるんだよ。しっかり営業もするんだぞ。頑張れよ。」
はぁ…
そしてまたちょうどその近い時にネットの記事でこんな記事を見つけた。
「〇〇チャンピオンは自分1人で○000枚のチケットをサバく！！」
という内容の記事だった。
チケットを直接買ってくれた人や企業の方1人1人に毎回手紙も書いて年賀状も欠かさないし人間的にも素晴らしい！！みたいな内容だったと思う（ちゃんと覚えてない
…
はぁ？？？
それって「ボクサー」としてスゴいわけじゃなくて「営業マン」としてスゴいだけじゃね？
何記事にしちゃってんの？
何がスゴイの？営業力が？毎年年賀状を何百枚もキチンと書くのが？
違うだろ？？？
大事なので繰り返します。
はぁ？？？
萎えた。ガン萎えした（あくまで俺個人的性癖のため）
いや勘違いしてほしくないから言うけど間違いなく人としては素晴らしすぎるほどだし普通は真似できるようなことじゃないしマジでスゴい。ボクサーとして強いし人間としても。
でも違うだろ？？
と
俺達が見たいのはスーパースターなんだよ！！
もしドサ回りしてたとしてもそこは自慢するとこじゃない。記事にするとこじゃないだろ？と
そして普通になり過ぎてて麻痺しすぎててオカシイことに気づいてなかった。周りも誰も気づいてない。自分がやっていることに
オカシイんだ俺。
それから自分でチケットを売って稼いでることが少し恥ずかしく思うようになった。
それでも日々スポンサー様や応援してくれる人のところに行って
「チケット買ってください！！」
と言う日々。
いや本来すごく全うなことなのかもしれない。大事なことだ。
恥ずかしいことでもなんでもない。
けど俺はそんな「仕事」をしている。
試合をして子ども達に夢を与えてお金を稼ぐ超カッコイイ仕事をしているはずだったのに。
胸張ってプロボクサーだって言えなくなった。
「みんなやってるから」
「今時現金で払ってるとこなんてねぇよ」
「世界チャンピオンになったらお前チケットたくさん売れるぞw」
「チケットのほうが儲かるから助かるよなw」
そんな言葉を聞くたびに萎えた。
いやいやいやいや。
なんの為にみんな世界チャンピオンに目指すんだよ。
スーパーヒーローがチケット直に売るかよ。
大金持ちになりてぇからだろ？？
俺はスーパーヒーローになりてぇんだよ！！
（Floyd Mayweather師匠。年収370億円くらい）
そんなこんなで疑問を持ち始めた。
自分がどうなるべきか
どうするべきかを考えるようになった。
興行の仕組みやプロモーターの仕事。
ひと興行やるのにお金がいくらかかって何人がいくら払えばいくら儲かるのか。
武道館、両国国技館、東京ドームはいくらで借りれるのか。
照明、演出にいくらかかるのか。
他の格闘技はいくらかけてどうやってpayしているのか。
アーティスト（歌手）はどうやって稼いでいるのか。
他のイベント（例、ライブ、フェス等）はどうゆう仕組みで運営しているのか。
とにかく調べていった。
いろんな会社に連絡取ってみてネットで調べて会えたら疑問をぶつけまくった。
そんなことやってねぇで練習しろよと自分でも思っていた（笑）けど
何も考えずに不満持ちながらお客さんを呼び続けるのはお客さんに失礼だし
俺は最高の感動を与えたいんだ。
見てる人の感情を揺さぶるのが「ボクシング」だろ！！
（写真はサッカーだけど）
熱狂させなきゃ。
地元（愛知）の高校の後輩で映画監督になったヤツがいた。
（左の顔デカイのが高校の後輩。右は皆様ご存知ジャパネットの高田社長）
渋谷で映画を放映してると聞いたので会いに行ってみた。
こいつはこう言った。
『確実に素晴らしいモノがある。でも伝えなければ無いのと一緒』
映画っていいですよね〜♪
…
この言葉を聞いた時に俺はハッとした。電流が走った。（メチャメチャいい事言うじゃねぇかこいつ。）
世界一稼ぐスポーツ選手はボクサーだ。
（Floyd Mayweather兄貴。 2014、2015、2018 スポーツ長者番付No.1）
『最も多くの人にその強さとスゴさを伝えている』
から最も稼いでいるのだ。
『確実に素晴らしいモノ』
がある。俺は知っている。どれだけスゴいかも。
でも伝えることができてないから
『無いのと一緒』
なのだ。知らないヤツからしたらたとえ俺がいくら凄くて強くて努力してようが意味がない。
俺はメイウェザーにはなれないわ。と絶望的な才能の差に途中で気づいたし（笑）
このままいくと俺の大好きな俺を救ってくれたプロボクシングは滅びる。衰退していく。確実に。
世界トップのボクサーはセレブだ。
でも日本でボクサーは貧乏イメージの代表だと言ってもいい。
少なくとも日本でのイメージは。
『伝えること』を学んだほうがイイ。学ばなきゃいけない。
このボクシングという人類が作った『芸術』を売る方法を考えるべきだ。
だって『シンプルで最高で極限のスポーツ』なのだから。
勝手な使命感に震えた。（超勝手な妄想力により
某プロモーターに相談したり
「こんなことできないんですか？」
「これやりましょうよ」
「他のイベントではこんなんやってますよ？」
「俺こんだけチケット売るからこれやらせてください」
etc…
などと様々やったが別に特に何も変わらず…
また淡々と決まった試合をこなす俺。
そんな時に応援してくれている人の友人で俺の試合のリングサイドのチケットを買ってくれた人がいて、
試合に勝ったのでその人と食事をする機会があった。
そしてその人が言った。
「いや君は勝ったしよかったよ。感動した。でもあれはヒドいな笑。無いわ。」
そう言われた。
ボロクソ言われた。
しかし、ほぼ100%同意だった。
そして
「俺沖縄でバスケットチームやってるから。1回見に来てみろ。バスケットはイイぞ。スポーツには可能性がある」
加藤慎一郎という人だった。
今の俺のボスである。
Bリーグ1部「琉球ゴールデンキングス」の個人筆頭株主。
人材派遣会社を作り上場させて今は辞めて投資家。
なんだこの人。
スゲぇ。
直感で「こいつだ。」と思った。
それからBリーグのことを調べまくったし
「第二の川淵を探せ」
（注,俺は川淵三郎氏に猛烈に憧れている
に現役の時に応募してみたりした（履歴書に書けることなんか無いし受かるわけねぇw
そんなこんなで俺は日本タイトルマッチに負けた。
『王座陥落』
そして衝動によりすぐに加藤さんに弟子入り志願した。
皿洗いでもカバン持ちでもいい。
なんでもいいからやらせてくださいと。
そして1試合だけして引退してすぐに沖縄へ飛んだ。
（家族の迷惑も考えずに……
それから1年…
泣かず飛ばずで1年。
おい。泣けるわ。笑
現状まだ何も成し遂げてません。押忍。
そんなこんなで愛媛でフェスをやります。
企画、運営、集客全てに関わる。
スポーツで金を稼ぐということ。
人を集めて感動させること。
素晴らしいモノを体験を人に伝えて感動させること。
エンターテイメントを学ぶことが必要だ。
（音楽、ライブ、イベント、フェス等）
そこを目指す為にどうしたらいいのか。
行動し、学び、結果を出す。
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