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主婦、週休二日制(1)


なんだか上手くいかない。
相手のことを想って言った葉っぱのトゲトゲが相手の幹に刺さったまま
6年かけてじわじわと蝕んでいき、枝をこちらに伸ばす事ができなくなっていったようだ。

反省し言葉を失った私は、ただただ一人の寝室で綺麗な夕暮れを眺めていた。そんな日々を数年過ごした後、私は家を出た。


きっかけはあるラジオ番組だった。パーソナリティの友達に、別居して夫と子供の住む家に夕飯を作りに行ってる人がいると聞いた。
「そんなやり方があったか!」
帰宅時の夫の足音に怯えていた私は、少しづつ行動に移していった。
まずは夫が休みの日にビジネスホテルに泊まってみた。私がいなくても不自由はしてないようだった。

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