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3歳児健診で「育児はママの仕事」を押し付けられて嫌な気持ちになった主夫の愚痴

「○○は女の仕事」という無言のプレッシャーは、「男は○○をするな」という無言のバリアにもなることを、先日行った下の子の3歳児健診で感じました。

ここで「○○」に入るのは「育児」です。

3歳児健診の一連の流れで「育児はママの仕事」つまり「パパは育児をするな」という圧を受けてちょっと疲れてしまったので愚痴らせてください。

■健診前からかかるプレッシャー

3歳児健診では事前に記入を済ませた問診票を持参する必要がありました。それを書いている段階で、既に変な圧力を感じていました。

問診票に記載されている質問数は80問超。「これを手書きするのか…」ということに軽い目眩をおぼえつつ頑張っていると、折り返し地点を過ぎたあたりでこんな質問が目につきました。

51.お母さんはゆったとした気分でお子さんと過ごせる時間がありますか
□はい □いいえ □何ともいえない

ん?「お父さんは〜」の質問は無いのか?

52.お母さんはお子さんとよく遊んでいますか
□はい □いいえ
53.お父さんはお子さんとよく遊んでいますか
□はい □いいえ □不在

なんでお父さんのほうだけ「不在」の選択肢が?

54.お父さんは、育児をしていますか
□よくやっている □時々やっている □ほとんどしない □何ともいえない □不在

この辺でようやく気付きます。「あぁ、この問診票は母親が記入することを前提としているんだ」と。

大きな違和感を抱きつつも、古くからのフォーマットを使いまわしてるから仕方ないんだろうと自分に言い聞かせて問診票を書き上げました。

■1人くらい男の係員を配置してくれないか

いよいよ健診当日。

指定の時間に保健所に着くと、同じ時間帯に健診を受ける親子が集まっていました。少ないもののパパさんの姿もちらほら。

保育園での送迎でも感じますが、新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが一般的になったことを受けて、ここ1年ほどで育児に関わる男性がかなり増えています。

が、健診会場の係員は100%女性。唯一の男性は歯科検診の歯医者さんだけ。保健所ではパパの来場を想定していないとしか思えない人員配置です。

私はこういった場面は慣れてますが、たぶんこの状況は新米パパさんには辛い。せっかく育児参加を始めたパパさんが「ああいう肩身の狭いところにはもう行きたくない」とか言い出すのではないかと勝手に心配してしまいます。

男性の係員を1〜2名配置するだけで雰囲気が変わると思うので、男性の育児参加を推進するためにもぜひご検討頂きたいです。

■トドメの保健師からの一言

身体測定〜視力検査〜歯科検診など一連の健診が終わると、最後に保健師さんとの面談がありました。

健診結果と問診票も見ながらあれこれ話をしていくのですが、問診票に書いてあった携帯電話番号の確認で

「この電話番号はママの番号ですか?」

との質問が。

「いえ、私の番号です。」

と冷静を装いながら対応しましたが、心の中では

「はぁ?なんでそう思ったの??普通の感覚だったら、目の前にいるパパの電話番号だと思いませんか???」

という声が渦巻いていたことは言うまでもありません。

いや、この保健師さんの気持ちも分かるんですよ。かなりキャリア長そうな方でしたから、これまでの常識からすると3歳児健診にパパが来るのが異端な行為だっていうのが間違いないのは。

でも、そういう無意識の圧力が勇気をもって変化しようとしている人を遠ざけてしまうこともあるんです。

せっかく盛り上がっている「男性の育児参加」の動きを、育児の現場にかなり近い位置で仕事をしている保健師のみなさんも応援してもらえないでしょうか。

■市政ポストに投稿してみます

ここまで愚痴にお付き合い頂いたみなさま、ありがとうございました。

書いているうちに「こうやって愚痴ってるだけでは世の中変わらないよな」という想いが湧いてきました。

そこで、今回の一件については市のホームページで見つけた『市政に対する「ご意見・ご要望」受付電子ポスト』に投稿してみようと思います。

行政は縁遠い存在だと思っていたので、これまでそういったアクションをしたことはなかったのですが、微力ながら次に続くパパさんたちの後押しができればと思う次第です。

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