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門田充宏・著「ウィンズテイル」シリーズ作品紹介

近未来地球。
未知の巨大生物〈徘徊者はいかいしゃ〉による侵略が続くこと、約120年。
世界を取り戻す鍵は、少年少女に託された――。
大迫力のSF×バトルファンタジー、新シリーズ始動!!


お知らせ

2024.4.19 文芸・本のニュースサイト「ナニヨモ」著者インタビュー記事公開

2024.4.19 『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』発売
2024.4.4 「ウィンズテイル」シリーズ作品紹介ページ公開。

内容紹介

『ウィンズテイル・テイルズ 時不知ときしらずの魔女と刻印の子』

未知の巨大生物〈徘徊者〉との、人類の存亡を賭けた戦いを描く近未来SF×バトルファンタジー。
2024年4月19日(金)、5月21日(火)に、2ヶ月連続で刊行されるシリーズの記念すべき第1弾です!

舞台となる〈ウィンズテイル〉は、防衛拠点都市として、老い先短い高齢者ばかりが集められ、捨て駒のような役割を担わされている町。
〈徘徊者〉が現れる真っ黒な巨大三角錐〈黒錐門こくすいもん〉を、〈町守まちもり〉なる自警団が交代で見張り、時には攻撃を加え、彼らの侵略をかろうじて食い止めているような惨状です。

〈徘徊者〉の何が恐ろしいかというと、地上のあらゆる生命、物質を異界に呑み込み、石英化してしまうこと。
黒錐門周辺は、徘徊者の収奪の残骸である石英が積み重なり、巨大な〈石英の森〉が形成されています。
その退廃的で無機質な世界観の独特な美しさと言ったら!
1巻の書影をドーンと、大公開しちゃいます!

カバーイラスト・syo5さん
カバーデザイン・須田杏菜さん

ご紹介が遅れました、この赤いベストを着用した少年が、主人公・リンディ。
最初の〈徘徊者〉の出現から約120年経ったこの日、リンディは町守見習いとして初めての仕事へ向かいます。
そしていきなり、巨大〈徘徊者〉と対峙することになる訳ですが――。
みなさん気になりましたよね、リンディの傍に寄り添う、愛らしいワンコ。
シェパードのコウガ、彼もリンディと同じく〈町守〉の一員です。
緊迫のバトルシーンのなかでも、ふたりの息の合ったコンビネーションは超必見!!
(余談ですが、著者・門田さんとの打ち合わせは、だいたい愛犬2匹のお散歩事情から始まります笑)

さてさて、〈黒錐門〉を覆う〈円屋根まるやね〉の奇妙な膨張、〈石英の森〉の近くで目撃された不審な影、工業都市〈ダルゴナ〉からやってきた"再生"の特殊能力を持った少女……と、物語は徐々に不穏な気配に包まれていくのですが。
どんなピンチでも、めげずに仲間を守ろうとするリンディのまっすぐさには、ほんとうに胸打たれます……!
少年・リンディの成長譚としても、めちゃくちゃに楽しめる1冊です。
そしてもう一つ、〈徘徊者〉の侵略の目的は何なのか、少しずつ解明されていく彼らの生態も興味深いところ。
大迫力のバトルファンタジーは、いつしか、壮大なハードSFへと姿を変えていきます。
書評家・大森望さんも「サイエンス・ファンタジーの新たな地平!」と、お墨付きの本作、必携です!

登場人物紹介

著者紹介

門田充宏(もんでん・みつひろ)
1967年北海道生まれ。2014年「風牙」で第5回創元SF短編賞を受賞しデビュー。著書に『追憶の社』『記憶翻訳者 いつか光になる』、『記憶翻訳者 みなもとに還る』、『蒼衣の末姫』など。
著者HPはこちら。

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