見出し画像

Vol.7 地方出身者の親がハマる東京の「中学受験」というゲームは何なのか?

今回も、私の独断と偏見の意見を綴っていきます。

今回のテーマは、「東京の中学受験について」です。

私自身、東京出身のおじさんですが、比較的、まだ珍しかった中学受験というものを経験しています。

私が通っていた区立小学校で10〜20%ぐらいの人が、中学受験をしていました。

まあ、ざっくりした記憶なので、正式な数値じゃありませんが・・

まあ、私の時代は、中学受験って言うものは、ある種、特殊だったという事です。

私が所属している会社では、ほとんどの社員の御子息が、中学受験をしています。もっと言うと、小学受験も結構当たり前にしています。

当然ながら、会社では、東京出身者もそれなりに多いものの、多くが地方出身者です。

これも私の周りの話になりますが、地方出身者の方が、受験に強烈に熱を入れていると言う事です。

個人的に、非常に不思議な現象だったので、インタビューっていうか、話を色々聞いてみたんですね。

なぜ、ここまで中学受験に熱を入れるのか?と・・・・


ちょっと話が脱線しますが、私個人の性格なんですが、マウントをしてくる人が苦手です。

そして、背伸びをしてる人も苦手です。

結果、プライベートの友人も、会社の友人もほとんどが関東圏に絞られてしまっています。

なんでそうなってるか?と言えば、地方から上京してきて、イキってる人を見ると疲れちゃうんですよね。

それに、地方にも旅行に行きますが、景色もいいところもたくさんあるし、ご飯は東京よりも美味しいし、物価も東京よりも低いです。

東京は、自分が生まれ育ったふるさとなので、好きです。

でも、地方もいいところは、当然いいところはたくさんあるんですよね。

サラリーマンを辞めて、子育ても終わったら、是非、地方に移住したいぐらいです。

ですが、私の周りの地方出身者の人は、あくまで私の周りですよ?

地方出身って事を不必要に隠したり、田舎で何にもないんですよ〜とか、自分のふるさとをdisったりする人が結構多いんですよね。

そして、東京の生活が、あたかも正しいように、そして、昔から東京に住んでるような振る舞いをするのを見てると、

「さむいな〜、こいつは・・・」

と思うんです。

「東京の魚なんて、鮮度が低くて、食えたもんじゃない!俺の地元の魚は、マジでうまいぞ!」

みたいな感じで、絡んでくる地方出身者の方が、周りにいなくて残念です。

だから、結果的に、周りは関東圏、特に東京、神奈川、千葉、埼玉の人ばかりが友人になっています。

と、話は脱線しました。。

ただ、この話は、今回のテーマの伏線でもあるんです。


地方の場合、いい学校は公立が多いですよね?

東京は、都立ではなく、私立が強いです。大阪も、東京と似てるんですかね?

ただ、地方の多くは、受験においては公立が圧倒的に強い訳です。


要は、地方出身者の人は、中学受験を経験している人が少ないという事です。普通に、公立で中学校までいき、頭がいい子供は、公立の名門校に行くんでしょうから。

地方の人によく聞く話としては、私立は頭がよくない子供がいくと、どの県の人も言います。

中学受験をした事がない親が、大量にいるんですよね、今の東京には。

した事がないから、よくわからない。。

だから、塾の広告、奥さんのママ友情報網、会社の人たちの話に、煽られ、

「うちも中学受験をするか!」って風になってるように思うんです。

だって、なんで中学受験をするの?って聞くと

「みんな、中学受験を東京はする」

とか

「いい中学に行かせるのは、子供のためになる」

とか、真剣な眼差しで、私を見て語るんですから。


私立の中学に行っていた私からすれば、そして友人たちの声はこうです。

「いい学校に行ったとしても、気が合う友達がいれば楽しいし、いなければつまんないよね。」

「どの学校も、教育方針とかいうけど、そんな変わらないよね」

「勉強をみんながしてるから、勉強する環境が整っているとかいう親はいるけどさ、周りがやってるから、オレもやる!とか言う奴って、社会に出てから、どうなの?仕事をしない人ばっかりの環境に行ったら、どーすんだろうね?」

「っていうか、勉強しかできない子供を育ててさ、社会に出て、頭がいいから出世して、給料が増える訳じゃないのにさ。親はその辺りよくわかってるはずなのに、なんでこんなに子供に勉強を押し付けるかね?自分たちも、今の子供みたいに勉強してなかったのにさ」

「勉強の軸でばかり、親からギャーギャー言われるからさ、若手の奴らは、自分で自己肯定感が低いって悩んでるよね?そりゃそうだよね、やりたくもない勉強をして、親にガミガミ言われて、自己肯定感もへったくれもないよな」

まあ、飲みに行けば、こんな話になる訳です。

私の周りの東京出身の親たちで、中学受験に血眼になっている人は、ゼロでは当然ありませんが、結構少ないです。

中には、名家の娘と結婚し、代々、「うちは、女性は聖心に行く事になってるから」という友人もいますが、まあ、稀なケースです。

では、テーマである地方出身者の親は、中学受験のゲームにハマるのか?という事を深く見ていきます。

この現象は、今回のテーマに限らず、起こっている現象です。

まず、今回のテーマでは、情報弱者であり、思考弱者であるという事です。


どの部分が情報弱者なのか?という点を見ていくと、

周りがやっているからという基準で、行動を決める点です。

周りが中学受験をしている親が多く、興味本意でGoogleで調べれば、中学受験を煽るようなコンテンツがわんさか出てくる訳です。

なんで、こんなに中学受験のコンテンツがあるのか?

これも簡単な話で、それがビジネスだからです。

小学受験の塾のコストも高級車が買えるぐらいです。

そして、中学受験のコストも同様です。


要は、ネットに溢れている情報は、どういった人が出し手なのか?を考えてる必要があるんじゃないでしょうか?

ビジネスじゃない情報は何か?

それは、1番いいのが、その物事を経験する事です。

そうです、自分が経験する事なんだと思います。

でも、私たちは、中学受験の時の小学生に戻れません。

じゃあ、どうするか?

中学受験を反対する情報を積極的に取りに行く事です。

この情報が出ているコンテンツも、ビジネスの可能性があります。

しかし、中学受験のメリットを謳うコンテンツ、そして、デメリットを謳うコンテンツの両方を見る事で、若干でも、客観的に、この中学受験っていうものを見れるようになると思います。

中学受験とバーに入力し、グーグル検索の上位2〜3位のコンテンツを見れば、中学受験のビジネスに関係するようなページだらけでしょう。

この片方の意見だけを、何の疑問もなく受け入れる事は、やめてみる事をお勧めします。


じゃあ、思考弱者の部分は、どこにあるのか?

これは、子供にはわからない、我々大人だからわかる事です。


「社会で成功するためには、何が必要か?」という事です。

この質問の答えは、私も100%理解しているかといえば、わかりません。

逆説的になりますが、この質問には答えられます。


「社会で成功するためには、頭さえよければいいか?」

この質問に回答するのは簡単です。

違いますよね?


社会に成功するためには、いろんな要素があります。

人当たりがいい、気が利く、相手の気持ちが分かる・・・・

もう、書ききれないぐらいある訳です。


今あげた3つだけでも、特徴があるのはわかるでしょうか?

定量化できないって事です。

学歴、偏差値などは、定量化できます。

学歴は厳密に言えばできませんが、東大、京大、早慶であれば、大体の企業の就活の切符は手に入ります。

じゃあ、人当たりがいいっていうのは、定量できないんですよね。

そして、この人当たりがいいっていうのは、成功に必要かどうかわからないんですよね。

成功するために、人当たりが必要じゃない仕事も当然あります。

だけど、人当たりが、人生で有利になるのは、仕事だけじゃなく、プライベートでも有利になります。

この能力を、勉強だけで身につくか?という事です。

要は、成功するためには、さまざまな要素が必要で、私の個人的な意見では、勉強以外のモノの方が、必要なんじゃないかと思っています。

それは、座学の勉強ではなく、リアルな生活、それは、親と子供のやりとりや、子供同士の友人との付き合い、恋愛でも学べます。

だから、私は、自分がスポーツをやりとげつつ、友達と遊びつつ、中学受験をしたので、子供が、中学受験をしたい!というなら、スポーツや友人関係も維持する事を勧めます。

ここでも、時間管理や集中力が身に付きます。だって、受験勉強しかしてない子供よりも時間がないんですから。

時間のやりくりをしないと、遊べないし、スポーツもできません。

その中で、何を捨て、何を維持するか?

子供がトレーニングする事ができます。

まとめると、地方出身者の人は、ほとんどの人が私立の中学受験はしてない訳です。

そして、東京に来たくないのに、仕事で東京に来てる人もいるでしょうが、東京に大学で上京してきた人は、東京への憧れなどがあるんじゃないでしょうか?

でも、住んでみて、どうでしょう?

自分の地元の方がいい部分もたくさんあるんじゃないでしょうか?

そして、東京は、日本のビジネス、文化、遊びの中心ではあります。

ですが、それが全て正しい訳でもないし、すべて素晴らしい訳でもないと思うんですね。

その東京で流行っている中学受験が、子供にとって、皆さんの家族にとって、正解かどうかも分からないんじゃないでしょうか?

やった事がないから、情報を集める。

正しい姿です。

でも、なぜ、その情報はただなのか?

答えは簡単です。

情報の出し手のビジネスだからです。

だから、情報にどういうバイアスがかかってるか把握してから向き合う必要があります。

情報弱者は、見た情報を鵜呑みにします。

子育てで言えば、教育って、いい学校に行く事?偏差値が高い学校がいいの?

こういうシンプルな質問に対して、自分なりの回答を持つ必要があります。

もちろん、正解はありません。

でも、自分はこう思うという思考は持つ必要があります。

そして、頭がよければ、子供が社会で生きていけるか?

それは、我々大人が1番わかってるはずです。

こういう事を考えず、周りがそうしてるからっていうのが思考弱者です





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?