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樺イチ

朝4時半。

暗がりの中を何ごとかと言うと,チャリ活である。裏のベランダで自転車をひと月も放置してしまった。急ぎ諏訪イチ(諏訪湖一周)を企画したのだがドレミが怖気づいた。前回,小淵沢往復の過酷さが記憶に新しい。

そこで樺イチにスケールダウンを提案。樺イチは白樺湖一周,もちろんボクの造語である。一周4kmなので諏訪湖の1/4しかない。

大門街道を上り,ちょうど夜明けに白樺湖到着。

白樺湖の標高は1,450m,諏訪湖との差は700m近い。何も早朝に走らなくても気温は上がらないだろう。

西岸にある観光センターの無料駐車場をスタート。

南側の湖岸道路には廃業した宿が散見される。新型コロナウィルス感染拡大の影響だろう。

わずかなアップダウンを越えて池の平に入る。

池の平ホテルなどはよくぞコロナ禍を乗り越えたものだ。観光業は本当に大変だったろう。

…と,もう出発点に着いてしまった。休憩を除くと20分くらいしかかからなかった。チャリ活にカウントしていいものかどうか。

八ケ岳

朝食の時間には帰宅した。

ドレミのオルベアの調子が悪い。いちばん重いギアに入らないと言う。ケーブルの被膜が破けてワイヤーがむき出しになっている。インターネットで検索すると茅野と諏訪に6軒の自転車屋さんがヒットした。輸入車も扱うイマ風の立派なお店もあるが,どうもボクたちには合いそうにない。個人経営らしきお店を選びオルベアを持ち込んだ。

甲州街道沿いの上諏訪にあるのになぜかチノサイクル。

修理に30分くらいかかると言われたので,夏のお客さんを想定して諏訪湖の間欠泉を偵察に行った。

諏訪湖はウチから15kmしか離れていないが,標高差は400m。諏訪盆地の底にあたり,信州にありながら東京並みの暑さである。この中を諏訪イチしたら熱中症で命がないだろう。諏訪に限らず,ここ数年,夏は松本も長野も飯田も猛烈な暑さが続く。

湖岸道路を挟んだ向かいが「タケヤみそ」だった。「ひと味ちがう♪タケヤみそ♪」のCMは最近見かけない。

味噌ソフトクリーム

素朴な売店の風情がまことに良い。タケヤ味噌のファンになることに決めた。

念のため45分たったところでチノサイクルに戻った。

「できれば後輪のケーブルと部品も交換させてもらいたいのですが…」

いやいや,ご主人。いっぺんにおっしゃってくださいよぉ(;^_^A

さらに30分の時間を潰す。

事件のあった全国区の山田養蜂場とは無関係だそうだ。

ご主人に差入れしようと冷たい飲み物の販売機を探したがない。二手に分かれて炎暑の中を南北300mくらい歩いたがない。国道20号,甲州街道沿いの繁華街である。裏道でも20mおきに販売機が立っているような町から引っ越してきたボクたちの驚きは深い。北に歩いたドレミがはるか遠くにあるコンビニで冷たい缶コーヒーとお茶を買って戻ったときには修理が終わっていた。

オルベアも完全復活して次はいよいよ諏訪イチにチャレンジだ!!

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