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マリオカート8DXのカスタム性能考察

マリオカート8DXのVSカスタムについて、組合せ・フレーム・キャラクターなどの単位から見た考察メモです。
カスタム性能をテストできるサイトをいじるのが割と好きで、普段から色々カスタムの効率について考えているので、少しメモにまとめてみました。実機は400時間くらいしか触ってないエンジョイ勢なので、数値効率を重視したエアプ考察になります。

◼️カスタム例

どこでも割と同じものが紹介されているが、色々組み合わせて性能を比較してみてもやっぱりこの辺りのカスタムが最効率だなぁというカスタム群を中心に紹介したい。

●ワルイージ+ハナチャンバギー

通称「悪花」、最もメジャーなカスタム
・直線速とミニターボ値が高いレベルで両立されている
・(恐らく)理論上最効率カスタムのひとつ
・ドンキーコング・ロイが同性能だが、ワルイージの方が細身で前方が見やすいらしい

●ワリオ+パタテンテン

悪花比 速度-0.25 ミニターボ+0.25 etc
・悪花の相互互換になる最効率カスタムのひとつ
・デカいので悪花より被弾しやすいが、コインやアイテムも取りやすい

●ワルイージ+パタテンテン

ワリパタ比 速度-0.25 ミニターボ+0.25
  ハンドリング+0.25 滑りにくさ-0.5 etc
・最効率カスタムのひとつ
・ミニターボ値とハンドリングが高くて扱いやすい
・慣れれば悪花より速く走りやすい
・MK8DXは重さのステータスがほぼ切り捨てなので、重さを3にするためにカイトを少し重いものに変える必要がある

●メタルマリオ+ハナチャンバギー

悪花比 速度-0.25 ハンドリング+0.25
・少し速度が遅いかわりにハンドリングが高く、扱いやすい
・世界レースだと200ccがあるのでハンドリングの重要性が高いように思える

●重さ4カスタム

・重さを4にして押し合いに強くなった
三種に大きな性能差はなさそうだが、
・ミニターボ・加速が トルネード≦花<猫
・速度が トルネード≧花>猫
先述のカスタムと比較して、重さ以外の性能は全体的に劣る。

◼️タイヤの選び方

ダイヤ性能画像(引用[3])

タイヤの選択は、ローラータイヤ(スカイローラー)一択であると言っていい。
ゲームの仕様上ミニターボや加速といったステータスが強く、またカスタムを考える上でキャラクターで速度のステータスを稼ぎ、カートでミニターボ・加速を稼いだ方が効率が良いため。MK8DXはワルイージ最強じゃなくてローラータイヤ最強
ローラータイヤに次ぐミニターボ値を持ちつつ速度で少し有利がつくリーフタイヤは辛うじて相互互換になり得るが、それ以外のタイヤはほとんど採用されない。

◼️カイトの選び方

カイト性能画像(引用[4])

●加速カイト
恐らく一番使われている
重さが最も軽いが、ミニターボ値・加速がプラスされて強い

●準加速カイト
加速カイト比 重さ+0.25 水中-0.25 etc
加速カイトと似た性能だが、少し重いので重さ調整が必要な時に使われる

●標準カイト
あんまり使われてない、性能も微妙だし弱そう

●重さカイト
加速カイト比 ミニターボ-0.25 重さを+0.5 etc
カスタムに重さを大きく足したい時に使われる
地上速度は速くなるが、ミニターボ値が落ちるのが痛い

◼️フレームの選び方

フレームの性能(引用[5])

ミニターボ値が高いほどミニターボが溜めやすく持続時間も長いので多くのコースで速いタイムが出やすい。対してスピード値が速いほど直線速度は速くなる。MK8DXはコース中の地上・反重力(次いで空中?)の割合が大きい気がするので、その辺りの速度のステータスが高いと有利になる。
全体的にミニターボ値と速度はトレードオフの関係にあるが、その中でも性能効率が良くバランスが良いと思われるフレームを以下で紹介する。

●パタテンテン

驚異のミニターボ値+0.75で、現存の多くコースでワールドレコード並みのタイムが出せるフレーム。ミニターボが溜めやすくハンドリングも良いので、初心者でも扱いやすそう。
地上の直線速度は流石に遅いが、反重力速が-0.25とそう遅くないのもポイント。

●ハナチャンバギー

パタテン比 速度+0.5 ミニターボ-0.5 etc
パタテンほどではないがミニターボ値が高く、速度が速い分ドリフトに頼らず走っても速く走りやすい。
反重力速度の+0.25は全フレームの中で2位タイ、速度重視の下列の方のフレームと比較しても反重力地帯では同等以上の直線速度を持ち、圧倒的なミニターボ値の差により上位互換になってしまうほどの高性能。

●ネコクラシカル

ハナチャン比 重さ+0.25 反重力速-0.25 etc
ミニターボ値を維持したまま重さ調整をしたい時に使うハナチャンバギーの相互互換フレーム。重さ以外のステータスはハナチャンバギーに劣り気味なので、重さ調整以外ではVSでは基本使われない。

ミニターボ値を維持してハナチャン+0.25の重さを稼ぐ場合、花+準加速カイトと猫+加速カイトが選択肢になるが、前者が全体的に性能が良いように見える。ネコクラシカルを使う場合は、基本は準加速カイトを付けてハナチャン+0.5の重さを稼ぐために使うのが良さそう。

●トルネード

ハナチャン比 速度+0.25 ミニターボ-0.25 etc
速度に寄ったフレーム。ミニターボ値が強いゲーム性のせいで評価は高くないが、速度・ミニターボ値を両立したハナチャンバギーの相互互換フレームになり得る。

ミニターボ値-0.25と引き換えにハナチャン+0.5の重さを稼ぐ場合、花+重さカイトとトルネード+加速カイトが相互互換になる。加速・ハンドリングについてはトルネードが劣るが、反重力と水中での速度アドバンテージが大きい。

ミニターボ値-0.25と引き換えにハナチャン+0.75の重さを稼ぐ場合、トルネード+準加速カイトと猫+重さカイトが選択肢になる。加速と一部のハンドリング以外は全体的にトルネードが優れており、トルネードの優先度が高い。

●フレームの問題点

走る速さへの影響がほとんどのコースでミニターボ値>>直線速度なので、ミニターボ値が低く地上速の高い下列の方のカスタムが非常に弱い。さらに下列のフレームは速度が自慢なはずなのに反重力速が何故か遅めに設定されているのも不遇な点。
また、クッパシップ・スケルトンのフレーム性能を見てみると、地上速は確かにパタテンとハナチャンの中間に位置するが反重力速があまりにも遅く、反重力地帯の多いこのゲームでは使いづらいカスタムになっている。水中などでは非常に速いためタイムアタックで使われるが、VSではパタテンなどに劣りがちな不遇フレーム。

苦手な反重力速をリーフタイヤなどで補おうとしても、ミニターボ値が落ちたことでハナチャン+ローラータイヤの劣化カスタムになる。

このように、タイヤ・フレームの幅が非常に狭いことがカスタム戦略の多様性の喪失に繋がっていると考えられる。

◼️キャラ性能の問題点について

キャラクターの性能(引用[6])

ワルイージカートなんて揶揄されるが、ラウンジなどのガチマリカを除けばワルイージばかり使われるのは単に「流行り」の面が大きいように思える。
ワルイージと同性能のキャラは他にも2種用意されているし、VSではキャラクターを合わせることよる匿名性の担保なんてそう必要にならない。さらに「細身故に視認性が高い」というのは超上級プレイヤーの発言を耳にしなければおそらくエンジョイプレイヤーは意識もしないのではないだろうか? つまりワルイージが普及したのはMK8DXのガチプレイヤーの存在・思考が広く認知され始め、ガチ思考がエンジョイプレイヤーの中で流行したためであり、公式のゲーム性設定の不備ではないように思える。

確かにキャラ性能を見ると、重量→軽量の速度の低下に対して軽量→重量のミニターボ値の低下の方が緩やかになっており、速度・ミニターボ値を両立した最効率カスタムは重量級からしか生まれないような状態ではある。
しかしその分軽量はハンドリング性能が高いため、初心者は扱いやすい軽量キャラを使い、上級者は重量キャラを巧みに操るというマリオカートの伝統的なゲームバランスが保たれているともとれる。ので、キャラ性能は適切なんじゃないかと思う。

しかし、やっぱりフレームとタイヤの性能に偏りがありすぎるので次回作ではもう少し調整を頑張ってほしいです。
ということで、エアプ考察のメモでした。
カスタム性能への梃入れはなさそうですが、DLCの新コースが楽しみです!

◼️参考文献(筆者敬称略)
[1] “MK8DX BUILDER”, https://mk8dxbuilder.com
[2] くさあん. “カスタムについて考える”. マリカー雑記, http://nxjpn.com/?eid=31
[3] “マリオカート8 DX タイヤ性能”. MarioKartBlog, http://japan-mk.blog.jp/mk8dx.st-t
[4] “マリオカート8 DX グライダー性能”. MarioKartBlog, http://japan-mk.blog.jp/mk8dx.st-g
[5] “マリオカート8 DX フレーム性能”. MarioKartBlog, http://japan-mk.blog.jp/mk8dx.st-f
[6] “マリオカート8 DX キャラクター性能”. MarioKartBlog, http://japan-mk.blog.jp/mk8dx.st-c

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