谷崎潤一郎の「春琴抄」で、主人公の春琴は人工的な音楽よりも鶯の鳴き声が楽しみなわけですが、この一節を持って自然派の素朴で質素な暮らしというなかれ、鳴き声の良い鶯を作るために必死の品種改良が繰り返され、これを高額の値段で競り落として、それがステータスシンボルになってるわけです。

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