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自己紹介・ここに至るまでのヒストリー

〈読者へのメッセージ〉
今回は「海外で活動するトレーナーがどのようにしてそのポストまでたどり着いたのか」を話していく。海外でトレーナー活動をしたい人が知りたい情報の一つであろう。
ヒストリーを知ることで「こういう行き方(成り方)も有るんだ。」と知ってもらえたらうれしい。
今回は一例として、日本国内で無名トレーナーだったトレーナーがセリエAのトレーナーとして活動するまでにはどんな工程があったのかを知って、今後の参考にしてほしい。
すべてを話すと膨大になるので、今回はターニングポイントだけお伝えする。順次、各出来事の深堀をしていくのでそちらのnoteも是非、見て頂きたい。

   


① 大学時代:アメリカオレゴン州トレーナー短期研修


アメリカ・オレゴン州トレーナー短期研修最終日

大学2年のゴールデンウイーク、将来に対して漠然とした焦りを感じた。なにかを変えるべく、突破口を探し、人生初の海外&トレーナー短期研修に参加した。この研修で何を得たものといえば大きく分けて二つ「トレーナー仲間と出会うきっかけ」と「学外で学ぶ習慣」を手に入れたと答える。

②    専門学校時代:スペインバルセロナトレーナー短期研修

帰国当日の朝、見に行ったサグラダファミリア
どういう形であれ、何者かに成れた時にここにもう一度来ると誓った。
研修中にお世話になったトレーナー(黒い服の人物)とチームドクター(青い服の人物)

アメリカのトレーナー短期研修から約3年後、アメリカへ行った際に海外でトレーナーをすることに興味がわいていたが、英語への苦手意識があったので異なる言語圏で挑戦してみたいと思い、スペインでのトレーナー短期研修に参加した。
この研修で3つの大きな財産を手にする事となった。
1つ目は人脈。具体的に言うとこの研修で1週間のアテンドをしてくださった方とのご縁だ。当然、今でも繋がっている。
2つ目は考え方の指針。「努力と才能と使い方」
研修中、とあるユース選手を見ていた時に自分の中からこの出てきた言葉がでてきた。なんとなく生きてきた23年で初めて概念を言語化した瞬間だった。
3つ目は一つの成功体験。研修最終日に自分の人生を大きく変えた出来事があった。それはチームからユニフォームをもらったことから始まる。この時、私はスペイン語をあいさつ程度しか話せなかった。「Gracias“ありがとう”」という言葉だけでは言い合わらせない感動があった。この感謝と感動をどうやって伝えるかを瞬発的に考え、行動した。

③    渡伊:S.S. Lazio A5トレーナー長期研修

2019年2月24日 ローマの空港から始まった挑戦の1ページ目

2019年2月24日から始まった挑戦。「当時を振り返って苦しかったか?」と問われれば、間違いなく「No」と答える。もちろん“大変”だった。でも、幸いにも逃げだしそうになったことは一度もなかった。この時はここで生き残るためにがむしゃらに、できることを探して、行動するだけだった。長期研修期間(2月~6月シーズンオフまで)が終わると翌シーズン正式にチームに加わることが決まった。男子セリエA2、女子セリエAの現場で働くチャンスと少ないながらも給料をもらうことができた。そして、ここでの活動の終わりは唐突に訪れた。2020年3月、コロナウイルス蔓延のためシーズン中断。翌シーズンの待遇等をチーム側と話した結果、退団を決断した。

2018-2019シーズンのプレイオフ決勝
Lazio はここで敗れ、準優勝となる。

④    A.S.D Genzano C5(カテゴリー:4部)

A.S.D Genzano C5の選手とスタッフ
2022-2023シーズンオフ、昇格しセリエB(当時3部に昇格)した。
しかし、スポンサー会社の方針でチームは解体されることに。

イタリアは良くも悪くもコネ社会といわれている。このチームに出会ったのもいわゆるコネクションである。2021年5月、コロナが少し落ち着いた時、義父の同僚が関わっているチームがアシスタントトレーナーを探していた。ちょうどEcocity Futsal Genzanoが2部に昇格し、サテライト(A.S.D Genzano C5)を4部に創設したのでメディカルの体制を整える必要があり、声がかかった。
チームにはチーフトレーナーすでにおり、イタリア人の彼とたくさん話さなくてはならなかったので、イタリア語の勉強を以前よりするようになった。

⑤    現在:Ecocity Futsal Genzano(カテゴリー:1部・U19・U17・U15)

セリエAのシーズン最後の食事会の様子
U19のチームがプレイオフ進出が決定した時の試合後


現在はイタリア・ローマ郊外にあるGenzanoという地域を拠点にするチームで活動している。今季このチームはセリエA(1部)リーグ一にあり、当カテゴリー1年目の今シーズンはリーグ戦を5位で終了した。私は今シーズンはユースカテゴリーのトレーナーをしていたが、シーズン中盤の1月末からトップチームにも所属することになった。シーズン半ばでのトップチーム合流はとある出来事がきっかけとなっている。これについては別記事を書く予定。

U17のチームが試合直前に円陣を組む

⑥    まとめ

一緒に戦ったメディカルスタッフ

私の人生でセリエAの世界に入ったのは二回。一度目のS.S. Lazio A5へ加入した際は長期トレーナー研修を経て正式加入した。使ったのはコネクション(研修コーディネーター)と研修費(お金)だった。
二度目のEcocity Futsal Genzanoもコネクション(義父の紹介)だった。
ここから言える海外でのトレーナー活動をする上で重要なことは “コネクション”であることは明白である。海外トレーナーを志す方は早急にコネクションを作ることをお勧めする。
しかし、コネクションさえあればいいのかというとそうでもない。あくまでもきっかけ(チャンス)に過ぎない。
言わずもがな、チャンスに至るまでの継続した努力とチャンスを生かして地位を勝ち取る努力もし続けなくてはならない。


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