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男の物欲を満たすレザーマンのマルチツール キャンプ用に買ったのだが

マーケティングの格言で、"ドリルを買う人が欲しいのは穴である"というのがある。消費者は商品そのものが欲しいワケではなく、その商品がもつ効能を求めているのだという。

はたして本当にそうだろうか? 特に男の”道具”に対する思いというのは、使うことはもちろんだが、それを所有することに喜びを感じてしまうことが多々あるように思う。

キャンプ用に念願のレザーマンを手に入れた

だいぶ前の話になるが、キャンプ用にレザーマンのマルチツール "SIDEKICK" を買った。レザーマンの中では比較的お手頃な方だが、それでもそれなりの値段なので躊躇していた。しかし、どうせいつか買うんだろうと思い、キャンプに行くタイミングで購入したのである。商品の持つ効能という点では、14種類もの機能があり申し分のないツールだ。

キャンプ場でレザーマンを使う自分を想像しながらワクワクし、むやみにいじくり回して、それだけで満足していた気がする。そして実際にキャンプに持っていったものの、売店で買った薪を束ねているプラバンドを切っただけで、あとは出番がなかった。

そもそもプラバンドを切るだけなら、愛用の安いモーラナイフがあるので、本来ならレザーマンの出る幕ではない。そう、いざという時持っていればとても便利なのだが、私の場合実際のキャンプで使う場面は実はそれほど無いのである。

いわゆる”多機能あるある”で、機能がありすぎて、いつどんな場面で使えばいいか分からなくなってしまうようだ。これがあれば他のものを持っていかなくても足りるはずなのに、キャンプというのは色々な道具を準備したくなるものだから、ナイフやプライヤーなどの専用道具もしっかり持っているのである。

キャンプに限らず持っているだけで気分がアガるすばらしいツール

念のため断っておくが、買ったことは1ミリも後悔していない。ただ使う場面がなかったのでキレイなままであるというだけだ。
マルチツールというのは、ひとつ持っていればいざという時安心というモノである。ツーリングならともかく、私のように準備万端の車キャンプでは、色々と持っていけるので、それほどコンパクトである必要がないのだ。
そもそもそうなる事は予想していた。自分がナイフもプライヤーもノコギリも持っている事は分かっているのだから。
そう、役立つことが重要なのではなく、本物と言われる道具を持っていることが嬉しいのである。手のひらに収まるコンパクトな作り、重厚感。使いたいというより眺めていたくなる。作っている人達には怒られるかもしれないが。

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ツーリングやバックパックキャンプなら文句なく役に立つはずである。普段持ち歩いたり、手元に置いておくのにもちょうどいいサイズだ。というワケで最近は普段からバッグに入れて持ち歩いている。一応ナイフも付いているマルチツールだから、職質を受けないように気を付けようと思う。

一生使わない機能もあるかもしれないが、それはそれでかまわない

実は今も文章を考えながらレザーマンを触っている。すると未だに”ん?これはなんだ?”と思うやつが出てくる。そもそも最初からまじめに取説など読まずに、ただただ”恰好いい”と思って眺めていただけなので、14種類の機能が分かっていない。

というワケで反省も込めて14の機能をおさらいしよう。以下レザーマンツールの公式ページから。

・スプリングアクション・ニードルノーズプライヤー
・スプリングアクション・レギュラープライヤー
・スプリングアクション・ワイヤーカッター
・420HC直刃ナイフ
・420HC小型波刃ナイフ
・ノコギリ
・木工/金属用ヤスリ
・マイナスドライバー (S)
・マイナスドライバー (M)
・プラスドライバー
・定規 (3.8cm/1.5インチ)
・栓抜き/缶切り
・ワイヤーストリッパー

付属品
カラビナ(栓抜き兼用)

この機能を見るだけで欲しくなるはずである。使う機会がそれほど無くても構わない。かっこいいから。



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