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「陰謀論者」的新型コロナ騒動振り返り(3)

新型コロナ、周りを見る限り、別に大して重症化もしてないのに、何でこんなに騒ぎ立ててるのか。何か裏でもあるのか?

「裏」として単純に思いついたのは、製薬会社がワクチン作って一儲けしようとしてるんかね?
ということでした。

とはいえ、いやいや。まさかなと。

新薬の開発には、化合物の同定から前臨床、臨床試験を経て厚生労働省に申請を出し、承認されて発売にこぎつけるまでに15年くらいかかります。
そして、10年以上かけて開発、治験を行っても、必ずしも承認申請にまで辿り着けないことも、実は結構あります。

最終段階の第3相試験で十分なデータが出ず、治験中止。こんな話は決して珍しくはありません。

ワクチンは他の医薬品(疾患の治療薬)の開発よりも更に時間がかかります。
既に何らかの病気に罹っている人がいる場合と違い、その感染症が流行っている時期に健康な人に投与して、予防効果があるかどうかを検証しなければならないからです。
(医薬品の開発プロセスについてご存知ない方はこちらをご参照ください。これは中外製薬のサイトですが、基本的な開発プロセスはどこでも同じです。)

上記は専門家でなくとも多少製薬関連の情報に触れたことがある人なら、普通に知っている程度の内容ですから、もし1年やそこらでワクチンを開発したところで、それが国に承認されるとは思えなかったし、各国の国民もそんなものを接種するなんて莫迦なことはしないだろうと考えていました。

ところが現実は、ご存知のとおり私の予想とは真逆の方向へ進みました。

所謂先進国ではどの国も、国民の7割〜8割が2回以上の接種を済ませてしまいました。

前回触れたカミュの『ペスト』のように、「このまま待っていても死を待つばかり」という状況であれば、わかります。
何もしなければ遠からず死ぬのであれば、効くのかわからない、副作用もわからないものであっても僅かな可能性に賭けてみよう。
そう考えるでしょう。

しかし死ぬどころか、感染して発症してる人すら、探さないと見つからないくらいの状況でしたよね?
十分な治験参加者がいたとか言ってますけど、1年以内で本当に安全性が確認できたと言える?

接種が始まった2021年初めの時点では、長期的な安全性に関するデータはまだ出てません。3年後、5年後、本当に無害なのか。
実際に広範囲に接種してったら、絶対いろいろ出てくると思うんだけど。

陰謀論もへったくれも、これ、普通に怖くないですか?

そう言うと、友人の医療関係者は、「mRNAの技術自体はずっと以前に開発されており、(コロナワクチンの)作用機序等、理屈を理解していれば怖いものではない」と、私の言うことを素人考えによる非合理的な怯えだというように言い、私のような「専門知識がない素人」の意見や疑問は受け入れてもらえませんでした。

日本でコロナワクチンの接種が始まったのは、2021年の春頃からでした。
初めは医療関係者と高齢者、50代以下の接種は6月か7月くらいからだったでしょうか。

欧米ではそれより先に始まっており、2021年4月時点でイギリスでは既に19人、接種後の死亡者が報告されており、また接種後、ずっと頭痛が続くという問い合わせも救急救命センターに殺到。血栓や毛細血管漏出症候群が出た人もいて、欧州医薬品庁が調査中。(当局は必ずしも因果関係は証明されてないという姿勢でしたが)
そんな新聞の記事が出ていました。

更に、米国のファイザーのサイトを見るとコミナティに関するウェブページがあり(先程探したら、当該ページを見つけられませんでした。残念。誰か見つけた人がいれば教えてください)、記憶するところでは「本剤はまだFDAの正式承認は受けていないが、緊急事態ということで国が特例での緊急使用を認めたものである。接種に際しては現場の医療専門家と相談の上、受けてください」というようなことが書かれていました。

これはもしや。
「効果も安全性も、まだ十分なデータはないけど、国が緊急使用を認める決定をしただけだから。接種の責任は、国と現場の医師とご自身にありますからね。言いましたよ。何かあっても、当社は責任ないですからね」
と暗に言ってるってことですかね…?

さてさて。
日本で新型コロナウィルスのワクチン接種が始まってそろそろ2年ほど経ちました。

これまで、私の友人・知人のご家族やご友人でワクチンを接種後、亡くなった人について聞いたのは2人だけです。(接種後、翌日の人と1週間以内の人。どちらも高齢ではなく持病もなし)
癌の人は4人。
これは多いのか少ないのか?

そして遂に、医療系のニュースサイトでも、
「新型コロナワクチンを接種した213件について、予防接種と疾病・障害などとの因果関係を審議した部会は、184件を認定」
などという記事が出始めました。

恐ろしいことですが、「陰謀論者の妄想」も莫迦にはならないかもしれません。

…ということで、次回は医療現場からの更にちょっと怖い話を。

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