見出し画像

お酒について#67


AとBのお仕事があり、AかBはどちらか午前スタートであり、どちらかが午後スタートである。
場所も時間も違えども内容はとても似ている、AもBも1週間違いの土曜日の案件である。

さて明日は午後であるなら午前ジムに行って、ややダルになるがビールが美味いから早起きしてジム行くかと前日の内に持参するものを準備して、湯冷ましの水に麦茶パックを投入して水筒も用意して、ウイスキーをしこたま飲んで就寝。

いつものごとく午前3時くらいに一瞬覚醒するってーと「あと後2時間は寝られるがジムめんどくせなぁ」と、日常のダル怠け気持ちが湧き踊る。

次に覚めると午前7時、これから歯磨いてジム行けば計画通り風呂サウナで仕上がりである、ただ明日と明後日はどこだったかな、と明日と明後日にジム行きをスライドできないかと宿題を先延ばしする小学生の如くスケジュールを確認、明日明後日にはスライドできないね、どうもと思ってると本日の午後案件の納期が17日となっている、1週間以上ある、こいつはおかしい。
つまり本日午後と思っていた仕事は午前だったのである。

トム&チェリーの様にバネに弾かれてベットから飛び起きたアタクシメは歯磨きもそこそこにタクシーで向かう策を練る、しかし駅前にタクシーは土曜早朝の光景として居なかった。望みのツテであるバスが今にも発車しそうなとこに飛び乗り、経由到着駅でタクシーを探す。バスとバスに隠れる様に1台いた「当車は電子マネーが使えませ」「でーじょうーぶです!」と運転手様の言葉を遮ると同時に出発した時点でグーグルマップを開く、それはカーナビの様にタイムリーに車両の現状を見せてくれる、指定された時間8時20分。現在8時10分、予測経路10分後到着。「ま、間に合う!」走行中、邪魔な対向車や自転車に心の中で悪態をつきながら無事到着。

11時に仕事完遂。
さて、誰しも数年に一度体験する様な事を何故書いたか。

面白かったのはその後の1日全て行動が楽しかったのである、脳内麻薬という存在は何種類くらいあってどの様な効果があるか専門家でないので知りませんが、某局で織田裕二様がわお!とか、おー!とかいう番組で「ドーパミン」に限って説明していたので代表分泌物としてドーパミンに固定する。

外野から見たらアタクシメの仕事はその内容に則した通り、その時間に来て、その時間で帰った最低のノルマを果たした事になる。

しかしながらもう一つの現実はジムのサウナで「午後だる」と思いながらロッカーにあるスマホが永遠に「着信アリ」になっていたのかもしれない、いや、なっていたのである。

それを思うと仕事後ドーパミンバリバリである、帰りの公共交通機でスイカをピッとする瞬間、自販機で水をピッと買う瞬間、湿度極まる空間でその冷えた水がうまいのなんのって、脳内麻薬ドバーッで全て普段の日常が全て違う光景である、自分の体を動かす度に、何か思う度に「イヒヒ・・」と日野日出志の恐怖漫画の様に喜びが溢れた。

某近くJR駅に、暑かろうが寒かろうが晴れの日駅前にいらっしゃる、太陽を浴びる中高年の女性を「太陽女神」と心の中で名付けた。
彼女は信号が赤でも横断歩道で太陽を浴びている、車のクラクションには動じないが、危険を伝える駅前の警察官が来るとそれを素早く感知して異物を避ける様に怯えて移動する。

そんな彼女が浴びている太陽光はドーパミンで「イヒヒ」という感情を味わっているに違いないと、今回の事での共体験できたと思われる。

以上。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?