コラム・住職の方丈記12 ~ マスクの二人…川柳とアレルギー性鼻炎
先月の5月27日に、今年で35回目を迎えるサラリーマン川柳コンクールのベスト10が発表されました。
https://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/
昨秋に募集、今年1月に優秀作100句を発表、そしてこのほど全国約6万人のサラ川ファンの投票でベスト10が決定したとのこと。
入選作を見てみると、コロナ禍ならではの日常を詠んだ句がいくつもランクインしていますね。
そこで私も一句。
どちらさま? マスク礼服の 通夜・葬儀
現場でたびたび戸惑うことがあります…
ところで、
「この機会にみなさんも川柳を詠んでみませんか?難しいことは抜きで、まずは楽しんでみましょう。題材は、コロナ禍の日常?…楽しめれば何でもいいと思います。」
と、お知らせしたところ、早速みなさんから川柳が届きました。コメントも合わせてご紹介したいと思います。
Hさん
じじばばの マスク顔見て 孫逃げる
Iさん
ズーム用 写り映えする 服着替え
…マスク生活で、顔も分からないからと、服装にも気をつかわなくなりましたが、zoomの時だけはちょっと選んで席についています。
Sさん
マスク無し 相手のでかた 探りつつ
…マスクをつけてるか?外してもいいか?大いに悩んで、相手の真似をしています。
Kさん
人混みで急にクシャミが出てしまった時に近くに居た方にイヤな顔されました。慌ててマスクの上から口を押さえて頭を下げて小走りで離れましたが。コロナの影響で人との接し方や考え方にも温度差を感じてしまいますね。
マぁイヤだ! すれ違いざま クシャミして
(あの時は、きっとこんな風に思われていたのだと思います。)
みなさん、ありがとうございました。コロナ禍の日常もユーモラスに詠んでみると、気持ちが明るくなってきますね。笑いは免疫力⤴にも。
さて、わたしは6月上旬のある晩に突如アレルギー性鼻炎の兆しが。そして翌日は一日くしゃみ鼻水がとまらず🤧…これは辛いです。
あいにくその日は耳鼻科医院がお休みだったので、家で静かにしていました。くしゃみがひどいと、ひと様に会う時はちょっとねェ。そこで…
コロナ禍の くしゃみ鼻水 気がひける
人目を気にせず、思い切りくしゃみが出来る日が来るのを、心待ちにしています(もちろんちゃんと口に手を当てますが)。
さて、せっかくなので、最近詠んだ句を。
その一
感染者 増えては減って また増えて
…最近は落ち着いてきましたが、この先はどうなるの…
その二
ワクチンは 打っても打っても キリがない
…いつまで続くことやら。このままだと老後は腕が穴だらけに。
その三
若いねぇ? マスクを取れば 年相応
…わたしも、目元だけだと若く見られることも。マスクは手っ取り早い若返りグッズ⁈
相変わらずのコロナ禍、時にはユーモラスに過ごしたいものですネ。
と、鼻をかみかみ文章を書いてはいたものの、くしゃみ鼻水がどうにもならないので、翌日はついに耳鼻科クリニックに行きました。
駐車場にクルマを停めて中に入ろうと思ったところ、玄関が自動ドアなのに開きません。あれ、予約をしてきたのにおかしいなぁ、停電?故障?
そして、足元には「ここでお待ちください」の表示が…
混んでないのに変だなぁと思いながら、よいしょ、と手で開けて入ろうとしたら、中から防護服を着たスタッフの方がやって来てそのまま外に押し戻されてしまいました。
外のエントランスの所で、症状をいろいろ聞かれて(問診?)、くしゃみ鼻水だけなら大丈夫でしょう、ということでようやく院内に入れました。
そういえば…あたりを見ると中にはクルマで待機していたり、タブレットで診察を受けている方もいたのですが、院内感染を防ぐためにも…そういうことだったのですね。
コロナが流行ってから2年以上たちますが、おかげさまでその間一度も耳鼻科医院に行くことがありませんでした。
今回、本当に久しぶりに行ってみたら受付の仕方がすっかり変わっていたので、今ごろになって驚いています。
考えてみれば医療現場の方々は2年以上もこのような状況でお仕事をされているのですから、本当に大変だと改めて感じました。
さて、そんな関門をくぐり抜け、なんとか診察室までたどり着きようやく診てもらったのですが…クリニックの先生、わたしの鼻の穴を覗いて一言…「アレルギーですね」。
「お薬出しておくので、お大事してください」
「はぁ、ありがとうございます」
…たかがアレルギー、されどアレルギー。
お陰様で、その晩のお通夜の時にはだいぶ鼻水も止まっていました。
追記:
季節はもう梅雨。ということは梅がそろそろ…Hさん、投句ありがとうございました。
Hさん
我が家の白加賀梅は、豊作です!そこで一句
梅雨晴れや とってとってと 梅光る
住:あいにく今年うちの境内の梅は不作です。
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