旅日記・ジパング見聞録 1~ 信州安曇野 満願寺詣
本日8月9日、満願寺では「観音縁日精霊迎え」が行われました。
信州安曇野では年内に亡くなった御霊は穂高の牧にある満願寺に集まると古くから言われてきました。そこで宗派に関係なく新盆のお家は8月9日の朝早くから満願寺に新亡の精霊をお迎えに行くという習わしがあります。
満願寺は正式には栗尾山満願寺といい、ご本尊は千手観音で真言宗豊山派のお寺です。歴史は古く寺伝によると始まりは神亀年間(725年頃)のようです。
まわりには人家が一軒もない、まさに山中のお寺です。今では本堂・庫裡のすぐ近くまで車道が通じていますが、出来るなら下の駐車場に車を止めて参道を上りたいものです。
これまでにお参りしたことのある方も初めての方も…いっしょに満願寺詣に参りましょう。
まずこの六地蔵をお参りするところから始まります。
続いて渡るのが微妙橋(通称お経橋)。屋根と欄干の付いた橋で、裏にはお経が書かれています。
この橋を渡ることが三途の川を渡ることにたとえられます。渡った先(境内)は浄土です。
安曇野市教育委員会の解説があります。
お経橋を渡ってすぐ目にするのが地蔵堂です。紙面でご紹介した絵図・其の一の三途の川の周辺がまさにこの辺りです。
地蔵堂の左横から石段と石畳の参道を上ります。途中には結構急な上り坂もあります。
ようやく仁王門の前まで来ました。ひたすら石段を上ります。
参道の周辺には石仏がいつくもあります(この写真は仁王門の周辺)。
本堂の下まで来ました、あともう少しです。
鐘楼堂の前を過ぎると、栗尾観音と聖天堂があります。
聖天様=大聖歓喜天がおまつりされているお堂です。
安曇野市教育委員会の解説によると…
やっとのことで本堂にたどり着きました。
お小僧さんが境内のお掃除をしています。
「掃けば散り 払えば また塵つもる 人の心も 庭の 落葉も」
お寺からの眺めはとても良いです。
また境内の一部がつつじ園(見頃は5月)になっています。
お参りした後、静かに散策したいものですね。
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