見出し画像

旅日記・ジパング見聞録3 ~ 初午と豊川稲荷

本日2月10日は初午(はつうま)です。初午というのは2月になって最初の午(うま)の日のことで、お稲荷さんと縁の深い日です。

お稲荷さんと言えば京都の伏見稲荷が有名です。残念ながらわたしはお参りに行ったことはありませんが、みなさんはどうですか?

伏見稲荷は、なんと全国に約3万社はあると言われる稲荷社の総本宮です。

そもそも…主祭神である宇迦之御魂大神(うかのみたま、穀物の神)が、稲荷山(伊奈利山)に初めて鎮座されたのが、和銅4年(711年)の2月の初午の日でした。そのため2月の初めの午の日に初午祭が催されるようになりました。

稲荷山に鎮座されてから1300年以上経ちますが、その間途絶えることなく今日まで初午の習わしが伝わってきているのですから、考えてみればすごいことですね。

ところで、お稲荷さんといえば豊川稲荷、という方も多いのではないかと思います。わたしも2018年に参拝する機会がありました。確か10月下旬の夕方でしたが、境内は観光客も少なく静かにお参りが出来ました。

豊川稲荷はその名の通り愛知県豊川市にあるお稲荷さんですが、神社ではなく、正式には「円福山 妙厳寺(えんぷくざん みょうごんじ)」という曹洞宗のお寺です。

 豊川“稲荷”と呼ばれていますが、祀られているのは宇迦之御魂大神(うかのみたま)ではなく豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)です。

 吒枳尼天(=ダキニ天)というインド由来の神様ですが、その姿が稲穂を荷い白狐に跨っていることから、日本の稲荷大神と習合され、通称「豊川稲荷」と呼ばれるようになったようです。

それでは豊川稲荷、順に参拝していきましょう。

先ずは、山門を過ぎて本殿に続く参道です。本殿の前に鳥居があるのが見えます。

本殿につづく参道

 

こちらが本殿。豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)がお祀りされています。昭和5年に竣工落慶した、総欅造りの大きな建物です。

本殿

わたしが訪れた時はちょうどスロープ設置(?)の工事をしていました。初詣に備えてでしょうか…


奥の院につづく参道の途中にあるのが景雲門。安政5年(1858年)の創建です。

景雲門

参道には、お参りに来た信者さんたちから奉納された幟(のぼり)がたくさん立てられていて、通称千本幟と呼ばれています。伏見稲荷は千本鳥居ですが、こちらは幟です。

幟(のぼり)がたくさんあります



奥の院は旧本殿の建物で、文化11年(1814年)築の拝殿です。昭和5年に今の本殿が落慶したので、奥の院として移築されたとのこと。

奥の院

 

奥の院の近くには大黒堂があり、その前には対の大黒さんがいます。「おさすり大黒天」として知られているそうですが、大黒さんのご真言を唱えながら撫でるとご利益があるのでしょう…

大黒天


宇賀神様が祀られているお堂もありました。

宇賀神堂

境内にはこれ以外にもたくさんの堂宇がありました。せっかくなら時間を取ってゆっくり参拝したいものですね。

リアル参拝の予習に…豊川稲荷のHPはこちら。
https://www.toyokawainari.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?