コラム・住職の方丈記16 ~ 銀河鉄道999の想い出 2023.2.23
先日(2023年2月13日)、漫画家の松本零士さんがお亡くなりになりました。
宇宙を舞台にした漫画やアニメなどの作品が有名ですが、今回は『銀河鉄道999』にまつわる思い出を。
ご存じのように機械伯爵に母親を殺された少年、星野鉄郎が謎の美女メーテルと、永遠の命である「機械の身体」をただでくれるという星へ、銀河超特急999号で宇宙を旅するというお話。
テレビアニメも映画も大ヒットしましたね。
宇宙へのロマンをかきたてるSFアニメであると同時に、人はなぜ生きるのか、永遠の命は人を幸せにするのかなど、深遠なテーマも扱っていました。
999がテレビで放送されていたのは、わたしが小学校低学年の頃。
当時は父が病気で入院し、母も病院に泊まり込みで付き添っていたので、うちでは、祖父母とわたしと弟の4人で、父の回復と両親の帰りを待ちながら暮らしていました。
999を見るとその当時のことを思い出します。
人間として成長していくには、困難を乗り越え、辛いこと悲しいことにも耐えていかなければいけない…親がいてもいなくても。
銀河鉄道999のエンディングは、そのことをちょっと切なく、そして優しく歌った曲なのかな…
大人になったいま、改めて聞いてみてそんなことを感じたのです。
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