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X(Twitter)で個性を捨てた者たち

「Twitterがなんか気持ち悪い」

と感じる人も多いのではないだろうか。僕もそのひとりだ。

「続きはプロフ」「固定ツイに」「40代になって気付いた」「いいねとリプで無料プレゼント」ある程度のツイッターユーザーならば、これらの謳い文句を利用したツイートを一度は目にしたことがあると思う。

彼らを一度でもフォローするとTwitterのアルゴリズム上、似たようなアカウントが大量に出てくる。もぐら叩きの如くブロックしてもブロックしても出てくるので、正直うんざりしている人も多いと思う。

うんざりしている人向けにこんなツイートをしたら、まあまあ伸びた。


最近ではこの手法がオンラインサロンなどでマニュアル化されているのかは知らないが、彼らのツイートは構成や内容までそっくりになってきている。

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特徴としては「綺麗事ポエム」「ネットに落ちている根拠なき情報」「書籍からパクってきた浅い内容」これらの内容が同じような構文、構成で呟かれる。まるで金太郎飴だ。

そもそもなぜ”彼ら”は綺麗事自己啓発ポエムツイートを似たような構文で呟くのだろうか?もちろん決まっている。金だ。

彼らのプロフまたは固定ツイ先には必ずLINE@やらメルマガがある。人によって一度Blog記事に飛ばしてからのLINE登録などのパターンもある。

そのLINEやメルマガに登録するとどうなるのか?

十中八九オンラインサロンやbrain(情報商材)や有料セミナー、アフィリエイト商品、コンサルティング、高額塾、といった類に誘導される。中には巧妙に誘導(本垢を伸ばしてからのサブ垢紹介)している人もいたりする。

要は彼らは”お金を稼ぐため”に、毎日毎日お決まり構文で綺麗事自己啓発ポエムツイートを呟いている訳だ。

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ただ、誤解がないように補足しておくと、別にそれは構わないと思う。

Twitterを利用しての金儲けが悪とは思わない。むしろ非効率的なことが嫌いな僕からしてみれば「仕事やお金儲けに繋げず、ただひたすら毎日Twitterに没頭している人たち」の方が不思議だったりする。

そもそも別に彼らはルール違反はしていない。エビデンス(根拠)がないツイートをしようが、綺麗事ポエムをしようが、パクツイしようが、ルール違反ではない。サブ垢で自演いいねRTリプをしてもルール違反ではない。

LINEメルマガからのセールスだって、それが詐欺レベルであれば叩かれて当然だが、そうでないならば一種のセールスマーケティングだ。


もちろん人によっては「なんだよ!あんだけ綺麗事を並べてて結局情報商材売りつけてくるのかよ!」と憤る人もいると思う。ルール違反ではなく、モラルに違和感を感じるからだ。

でも仕方ない。セールスやマーケティングなんてそんなもんだ。

今は迷惑行為のイメージが強いポストへのチラシ投函も「最強のセールスプロモーションだ!」と崇められた時代もあった。

今では詐欺師すらやらない札束の風呂だって、当時は効果があったからこそ、何年も何年も広告が掲載されていた。

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しかし、だからと言って、「よしっ!じゃあ俺も綺麗事自己啓発ポエムツイート連発していいね大量に集めて金儲けしよう!」とはならない。

なぜなら個性がないから。


さあ、ここで「x(Twitter)で個性を捨てたものたち」というタイトルの回収だ。

TwitterだろうがInstagramだろうがYouTubeだろうが、どんなSNSにおいても僕は「個性」が重要だと思っている。

ここで僕が言う個性とは、「世界観」「ブランディング」「キャラクター像」と同じだ。要は自分だけの世界観を作り出し「好きになってもらう」ことこそがTwitterで最も重要だと思っている。

頑張って得た情報を発信したり、経験してきた知識を公開したり、自分の成長過程(ストーリー)を見せたり。自分だけの世界観を演出したり。自分だけの意見を言ったり。

本来であれば、そういった個性を見てもらうことで好きになってもらう。

しかし”個性を捨てた者たち”にはそれがない。

確かに彼らのように綺麗事自己啓発ポエムツイートを並べれば、いいねは沢山獲得できるかもしれない。フォロワーも増えるかもしれない。

事実、彼らのツイートには毎回大量のいいねが付き、フォロワーも沢山いる。

しかしそれは彼らの世界観が素晴らしい訳でも、人物が魅力的な訳でもない。ただ単純に流行りの手法になぞってフォロワーいいねを獲得しているに過ぎない。

言い方は悪いが、ネットに落ちているウケる情報を拾ってきているだけだし、書籍の内容をパクってきているだけだし、伸びているツイートの言葉を入れ替えているだけだ。そしてそれを仲間内で褒め称えあっているだけ。

「個性を捨てた者たち」それが彼らの正体だ。


と、まあ、こんな批判っぽい内容を並べてきたけども、別には僕は彼らのやり方は否定していない。僕と彼らでは重要視しているものが違うってだけの話しだ。

いいねを大量に集めている以上、効果的な手法なのは間違いない。

ただ、この手のやり方で一番旨味があるのは、トップの人間、またはトップに近い人間だということは頭に入れておいた方が少しだけ賢くなれる。

宗教でもマルチでも、そのシステムの構造上、下の人間が増えれば増えるほど上の人間が得するようになっている。

特に今回の彼らのやり方は「オンラインサロンに参加した者同士でRTコメントし合う」なので、その構造は顕著に現れるだろう。


また今回このnoteを書くにあたって色々なアカウントをリサーチした。

その中で、フォロワー数が多いビジネス系インフルエンサー()に毎日毎日ごますりコメントをするも、フォロワーが全く増えず、いいねリプも全く付かず更新が止まっているアカウントを大量に見てきた。

反応が一切ない綺麗事ポエムを、淡々と並べられるツイート欄ほど哀愁が漂うものはない。

そんな彼らに、このnoteが届き、少しでも自分だけの世界観を作り出す大切さが伝われば、これを書いた僕も嬉しく思う。終わり。











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