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中学生のときって、ほんとに厨二病になるよね

最近暇すぎて読書にハマっている。

今日も1冊読み終わった。
「後宮の烏」という小説。ライトノベルに入るのかな。

この本を読もうと思ったきっかけは、中学生のときにハマっていたライトノベルだ。

「彩雲国物語」
少女向け中華風ファンタジーライトノベルだ。

たぶん、読書好きな中学の同級生が貸してくれて読んでいたんだと思う。20巻ぐらいあるシリーズ物だけど、自分では半分も持ってなかったから。

彩雲国物語は、わたしの読書好きの原点の作品だ。

とはいえ、最近まで読書からはかなり離れていた。

中学生の頃は、彩雲国物語をはじめとして、ライトノベルをよく読んでいた。といっても、もう10年くらい前の話だから、あんまり思い出せないけど。

高校生になったら、授業と部活で充実しちゃって、読書なんかしなくなった。高校生の頃に読んだ本なんて1冊も思い出せない。国語の授業と夏休みの感想文以外で本なんて読んでない気がする。

大学生になってもそんな感じ。活字の本は読まず、スマホの漫画アプリで無料のマンガをいろいろ読んでた。

でも、大学3年の後期から一人暮らしを始めた。大学1年の頃からずーっとずーっと親にお願いしてたのがやっと叶った感じ。

家具のひとつとして、今思うとやたらデカい本棚を買ってくれて、バイト代もあって、取っている講義も少なくて、テレビのない家で、ヒマだったんだと思う。

Amazonで「彩雲国物語」の中古全巻セットを買った。人生ではじめての"大人買い"をして、きれいに本棚に並べて、ご満悦だったと思う。

読んでみたら、中学生のときと同じように、面白くて、のめりこむように読んだ。

でも、中学生のときには分からなかったことに、気付いてしまった。

「これだいぶ厨二だ。あと不自然なくらいイケメンが多い」

わたしも成長したんですね…。

でも面白かった。脳があの頃に戻るようだった。厨二ちっくな世界を、不自然なほどのハーレムを、童心に帰って楽しんだ。

そんな「彩雲国物語」を読んで育ったわたしに刺さる本を見つけてしまったのです。

それが同じく中華風ファンタジーの「後宮の鳥」。"幻想譚"と書いた方がしっくりくるかな。

代表格ともいえる「彩雲国物語」がドタバタ劇だったのと比較すると、終始落ち着いたトーンで、作者は対象年齢を少し上目に設定したのかもな、と思いました。

https://sunset-rise.com/star4/crow-in-the-kokyuu-palace より

この一文を読んで、ぜひ後宮の烏を読んでみたいと思った。で、実際に読んでみたら、まさにその通りだった。

舞台は似ているけれど、彩雲国物語とは"対"の印象を受けた。ペアではなく反対の対。

静かで、悲しくて、優しい。

彩雲国物語は10年前の童心に帰らないと読めないけど、後宮の烏は、いまの私のまま楽しい。

シリーズは続いているらしいけど、1巻だけでしっかりまとまっていて、後味がとても良い。いい本読んじゃったな〜。ほくほく。って感じ。

3巻まで買ってあるから、またゆっくり読もうと思う。

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