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「BCG次の10年で勝つ経営」雑感まとめ

本の紹介

BCG発行の経営本。最近の流行りのワードをうまく全体の流れの中でまとめていると思う。論旨としては、不確実性が高まる社会になる→社会価値の追求、データのハンドリング、組織・人材マネジメントを新時代型に変えていくべきという感じ(だいぶ荒いまとめですが)。ただやや総論的な感じも受けており、そりゃそうだよな、綺麗に整理されているなという感覚で終わる。ハッとされるような示唆はなし。
評価:☆☆☆

簡単なまとめ

次の10年におけるポイントを考えると、テクノロジーの指数関数的な発展、地政学的リスク、サステナビリティーの上昇と、これまでの10年を不確実性の追求というのであれば、不確実性に対する答えを模索する10年と言えるのではないか。VUCAの時代と言われて久しいが、先が読めない時代であるからこそ、そのような時代環境に適した経営の仕方が必要になってくる。これまでがトップダウン、機能分化組織ベースの経営であったことにたいし、創発・アジャイル、全体最適型組織(DXの思考法により詳しい組織論があった)へと変わっていく。つまり、先の見えない時代であることをうけれ入れて、常に最前線の情報をキャッチして、最短最速で変化に対応していく、これが求められる。そのため、企業は常に現場のデータを収集し、そこから実情をウォッチしていく必要があり、また、組織は人材プール型になり、必要に応じて、プロジェクトを組成し、変化に対応していく必要がある。キーワードは、「データ」、「社会価値」、「新しい人材マネジメント」である。社会価値に沿ったビジネスモデルを展開し、パーパスを掲げる。それを浸透させる形で従業員を引きつける。社内では複数のキャリアパスを用意し、専門人材化を進める。経営を左右するデータの量と質、環境が競争優位の源泉となる。

PS

業界人としては、戦略ではなく、組織、人材、データ、システムが大事と強調されている論調が、そちらで稼ごうとしているコンサル業界の思惑な気がしている。。。
実際、戦略単体で稼げる時代では無くなってきたのかもしれない。


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