マガジンのカバー画像

★Showingなフォトエッセイ★

20
見せる、魅せていきたい私、高山笑韻の写真の師匠である父と私や、衝動的な未完成な撮ってだしのフォトエッセイ集です。目指すイメージははこっそりくっすり系。ゆるやかな頻度で更新中。
運営しているクリエイター

#写真

フォトエッセイ「ノスタルトタンジー」

昨日、ある女の子(おそらく10代)が 「ねぇ、タモさんてなに?」 という質問をししていました。どうやらネタではないようです。ちなみにあなたと私の感性があっていたら私の中のタモさんは 「タモリ倶楽部で空耳アワーで安西肇さんと洋楽で日本語に聞こえる深夜に文字と空耳に聞こえる番組をやっているMCのタモさんです」 なんていったら私が少数派でしょうけれど、コンビニと飲食店Wワークして深夜にアルバイトして背徳のラーメン食べて帰宅していても消えていた家の中のテレビからお帰りと誰かと

フォトエッセイ「秘密道具とあくなき探究心」

私が物心着いた頃から父親は既に写真にのめり込んでいました。というより、日曜日になると本業を抱えながらトリプルワークで、浜松市の写真スタジオで結婚式の撮影をカメラマンとして行い、やその他で多忙を極めていたため、思い出す父親の姿、作業部屋でライトボックスに片目のルーペ(?)で、殺気を放ちフィルム写真を見ていたのが、もうだいぶ前のこと。その姿は真剣そのものなのですが、構って欲しい盛りの私はかえって心を閉ざしてしまったように思います。 我が家にはディズニーランドへ行った思い出もなけ

フォトエッセイ「あと一歩、先に進むには」

春めいた気候と、少しだけの憂鬱さと寂しさとでもやはり希望に満ちて欲しいこの季節。大雨の後にカメラを構えたらスカイブルーの父の愛車noteにも青い空と雲が写し出されていました。 安定はしているのですが、心の一部がどこかくすぶっている様に感じます。それは、先日の風に揺られたら消えてしまいそうな情熱なのか、満ち足りているという現状に慣れている状態なのかは解せないけれども…。 相変わらず、日常は続いていくし当たり前がいつか崩壊するのだって今や全世界の人々が肌で五感で(あるいはそれ

フォトエッセイ「写真が嫌い…だった。父と写真と私と…」

秋も本格的に深まり、先日私は無事に36歳を迎えることができました。 メッセージをくれた友人・知人には本当に感謝してもしきれないですが中でも私の両親には本当に感謝しています。 最近の我が家は写真の話で、朝からあーだのこうだの新聞配達終わりの父と(しかも朝5時過ぎから、私が淹れた一杯50円のコーヒーを楽しみながら)話をしているのですが(もちろん母は寝ています)今、写真を私が本格的に父に習い始めて約一年が経ちます。 母が言うには父は昔から写真に対してすごくまじめにメモを撮ったり

フォトエッセイ「昇級試験の秋探し!」

わたしが撮影に出かけたり写真・カメラに邁進している姿を見たりしてフォトブックを作りはじめ、写真・カメラを使って興味の赴くまま好奇心のアンテナがキャッチするものをただただシャッターを切って「っぽさ」を楽しんできた一年でした。主に使用したカメラはスマホ(グーグルピクセル)と父が私に、と預けてくれたGRデジタル2 でした。 今回そんな一年を通して、父が今私に預けてくれているのはCanon EOS M3。ふむふむ。え、Wi-Fi経由で画像スマホに転送できるんけ?おおう、これが噂のミ

フォトエッセイ「ケンカ後の詫び飯。」

昨晩、家族で日曜品を買いに行った時の事。少しだけオーバーワークが原因でストレスが思いのほか溜まっていたせいだのでしょうか。 夕方から、夜に差し掛かり夜になるため、父に「ライトを点灯しなきゃね」と呟いたのだが、「分かってるわぁっ」となんてことないやり取りの中で、私の中で今まで、見ないふりをして我慢していた父への不満が、本当に爆発して、帰宅後から感覚やいろんな記憶が、フラッシュバック…ではなく自分自身がバラバラになり、私という人の状態が何処かへ消えてしまう様な、そんな感覚になり

フォトエッセイ「紅葉」

こんばんは。さて、師走です。前置きが短いですが今年もいろいろな出来事と共に何とか成人式を一回転半とトシオンナの兎年からバトンタッチして来ようと浜松市の龍潭寺(大河ドラマ 女城主直虎ゆかりの地)に早朝からどよーーーーーーんとしている私と母を連れ出し、家族で紅葉の龍潭寺を散策して参りました。 上記が龍潭寺公式HPです。 朝早い平日という事もあり、人影まばらなすがすがしい空気と素晴らしい自然の四季が生み出した色づいた木々と建築が沈んでいた心に再び風が吹きすさむようでした。 こ

フォトエッセイ「はじめては甘酸っぱい…」

地元で馴染みの喫茶店で去年の夏に開催された夏をテーマにした写真展に作品を飾って頂きました。私のはじめては…初めての作品展の参加賞はTOP画像の柑橘系の果実の甘酸っぱい、でもフレッシュな香りに包まれました。 本日は母といつものプチ、喧嘩をして浜松の街中までバスでユラユラ一時間弱かけて浜松市の芸術の展示会の市展に足を運び、浜松城公園をカメラを携え散策しました。 目的は最近、気持ちが滅入りシャッターを切ったりすることが減っていたのですが、毎度おなじみ父の写真が入選して奨励賞まで

フォトエッセイ「あえて、無題」

改めて、春の訪れを感じる浜松市北区のフラワーパークにての一枚です。 私は昔から父の影響で、トタンがサビた家屋のなかでよいこらしょっと重たい荷物を下げて小休憩する農村の人びとが談笑するような作品や、廃墟の病院のモノクロームの写真やらを見てきました。 子供ながら毎週連れ出されておいしいラーメン、ドライブ、そして写真たち。 綺麗なものは誰もが見ても綺麗でみんなが知っているし、美しい。 安心はするんだけど、何かが足りない。 ダシのない味噌汁のような飲めるけど、満たされない味覚のよ

フォトエッセイ「秋の写真展の写真を撮ってみた#秋の写真を撮ってみた」

こんにちは。そういえば応募していた今回noteのフェス。そして同時進行している今日から開催される、私のリアルな詩作仲間と、私ともう一方で開催される言葉と写真展で生まれてはじめてこんなに多忙な秋を過ごしています(*^^*) 超不器用な私にかわって展示用の写真を張り付ける作業を教えるどころか、あっという間に仕上げて見せた父はその昔46枚ものプリントした画像とボードの間でまさにボードだけに板挟みになったことがあるようで、あまりの手際のよさに娘ながら関心しました(*^^*) 皆様