フォトエッセイ「秘密道具とあくなき探究心」
私が物心着いた頃から父親は既に写真にのめり込んでいました。というより、日曜日になると本業を抱えながらトリプルワークで、浜松市の写真スタジオで結婚式の撮影をカメラマンとして行い、やその他で多忙を極めていたため、思い出す父親の姿、作業部屋でライトボックスに片目のルーペ(?)で、殺気を放ちフィルム写真を見ていたのが、もうだいぶ前のこと。その姿は真剣そのものなのですが、構って欲しい盛りの私はかえって心を閉ざしてしまったように思います。
我が家にはディズニーランドへ行った思い出もなけ